左翼らしい闘い方の考察

ツイッターでは、右翼と左翼との対立もよく目にするし、その間には中間的な立場の人たちも絡んで、議論が迷走することもあるけれど、結果的には、しょーもない消耗であることも珍しくない。なので、私見を綴ってみた次第。
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森元 隆 @kyottides

(1)消費者にとって、ブランド・ロイヤリティは、その商品を買う前よりも、買ってからの方が一気に高まる。自分がそのブランドを選んだことを間違いではなかったと、正当化ないしは納得したいからだ。とは、よく、聞いた話だ。

2013-09-01 02:46:40
森元 隆 @kyottides

(2)だから、その後、買い替えの時期になったとき、同じブランドを継続して買い続ける傾向が生まれる。最初にトヨタを買った人は、5年後、10年後にもやはりトヨタを選ぶ傾向にあり、ニッサンであれば、そのまま、ニッサン。

2013-09-01 02:46:51
森元 隆 @kyottides

(3)趣味のカメラにしても何にしても、思い切って買った、という意識が強ければ強いほど、自分の判断力を信じたい思いが購入品への愛着を高める。そのため、同じカメラの知識にしても、購入してからの方が格段に詳しくなる。

2013-09-01 02:47:03
森元 隆 @kyottides

(4)それと同時に、性能比較をする場合でも、どうしても、自分が購入したものを贔屓目に見たがり、たとえ他社が画期的と言われる技術を導入した商品を開発したとしても、なかなか、そちらへ乗り換える気持ちになれないのだ。

2013-09-01 02:47:13
森元 隆 @kyottides

(5)自分で自分に暗示をかけるような、こういう納得したがる傾向は、宗教的思想的な内面の問題となると、さらに強烈になる。場合によっては、いったん信じ込む(思い込む)と、盲目的な次元にまで深みにはまってしまう。

2013-09-01 02:47:26
森元 隆 @kyottides

(6)思い切って買った、という思い入れの強さと同様、深く納得した宗教や思想であれば、頑迷とさえ言われるほどの深みにのめり込む。おそらく、本人にとっては、高みに昇っていることになっているかもしれない。

2013-09-01 02:47:37
森元 隆 @kyottides

(7)そういう者同士が互いに自分の宗教観・世界観をぶつけ合ったとしても、おそらく、延々と理解不能だろう。既に、理屈ではなく、思い入れという感情によって支えられていることが多いからだ。理解はしても納得しない、ということだ。

2013-09-01 02:47:49
森元 隆 @kyottides

(8)つまり、説得によって宗教的思想的な変革を試みようとするのは、相手に対して、安直な態度に過ぎないことになる。言わば、失礼とも言えるだろう。現実の行動・活動を知る機会を持ち、何らかの発見を重ねることが必要だと思う。

2013-09-01 02:48:00
森元 隆 @kyottides

(9)感情の壁を低め取り払うことができるのは、そんな実体験を通じてのことであろう。その上で初めて、冷静な理解のプロセスが始まると思う。遠回りのようでも、理解と納得はへの道は、それしかないように考えている。

2013-09-01 02:48:12
森元 隆 @kyottides

(10)右翼と左翼が理解不能なのは、そういうわけだから、互いにののしり合うことにしかならないのだ。言いかえれば、ののしり合うだけ消耗に過ぎない。左翼の私は、だから、右翼は相手にするだけ無駄だと思っている。

2013-09-01 02:48:23
森元 隆 @kyottides

(11)この点、宗教者と唯物論者とは、右翼ほど背反し合うわけではない。互いに双方を尊重し合うことはよくあるし、宗教者の共産党員という例もよくある。要は、現世の生き方についての共感であって来世のことは互いに不干渉なのだから。

2013-09-01 02:48:37
森元 隆 @kyottides

(12)さて、思い入れの強い者同士の場合よりも、もっと大切なことは、知らなかったことを初めて知った時に味わう「目からうろこが落ちる」思いのチャンスを広める努力である。政治的無関心というような人々との対話である。

2013-09-01 02:48:48
森元 隆 @kyottides

(13)一言、付言するとすれば、右翼とは延々と犬猿の仲だろうが、生活の現実を気付かせることは、彼らに考える材料を与えることにはなるだろう。「お国」が大好きだろうと、大半は、ただ利用されるだけの存在であることを。(了)

2013-09-01 02:49:13
森元 隆 @kyottides

(a)相手の矛盾を衝くこと、相手の弱点とウソをえぐり出すこと、それによって相手を完膚なきまでに論破し尽くすこと。これがまあ、左翼vs右翼の闘いの構図だと思うけれど、ほとんどの場合、右翼が退散する。諸々の事実の検証とか、それに基づく理論武装なら左翼が勝っているからだ。

2013-09-01 21:43:08
森元 隆 @kyottides

(b)だが、だからと言って右翼がひるむわけではない。別の(弱そうな)相手を見つけては罵倒を浴びせて自己満足したがるのが常だ。そんな諸君を相手に勝ったところで、おそらく、社会的には、あまり貢献したことにはならないだろう。

2013-09-01 21:43:18
森元 隆 @kyottides

(c)一部の右翼もどきのヘイトスピーチに対して闘うことは、勿論、意義があるし、カウンター勢力が圧倒的な力を見せつけなければならないと思っている。そのうえで言いたいのは、ヘイトスピーチのコアメンバーは絶対に屈服しない、ということだ。

2013-09-01 21:43:32
森元 隆 @kyottides

(d)右翼と闘うとすれば、権力や右翼が常套手段としている「相手の弱い環から落とす」のが常道的な方法論だろう。つまり、よく分かっていない者、自信を持てずにいる者から切り崩す戦術である。「愛国心というけれど、君、都合のいい兵隊として利用されているだけだよ」と。

2013-09-01 21:43:47
森元 隆 @kyottides

(e)実際の例として60安保の時、デモ隊に対する暴力団の殴り込みがあった。連中はコアメンバーは狙わず、脅せば次からはデモに出てこないだろう、という弱い人々を狙った。そうして運動を大衆から引き離してハダカのデモ隊にさせることを狙った。

2013-09-01 21:43:59
森元 隆 @kyottides

(f)今朝、(1)~(13)のツイートをしたのは、強烈な思い入れを持ってしまった者を相手にしてもいいけれど、それで満足するのではなく、もっと建設的な力を発揮する方向とか、そういう相手がいるだろう、ということだった。

2013-09-01 21:44:11
森元 隆 @kyottides

(g)無関心層もいれば、関心はあっても戸惑っている人もいるだろう。さらには無党派を決め込んで「どっちもどっち」という教養人もどきもいるだろう。働きかけるエネルギーを費やすなら、むしろ、そういう人々だろう。

2013-09-01 21:44:23
森元 隆 @kyottides

(h)つまりは、左翼が右翼と闘うには、消耗は避けよう、ということでした。あ、でも、ただし、敵のコアメンバーが弱点とか汚点を露呈させた時は本丸を叩き潰すことを躊躇する必要はない。一気に社会的に葬り去る(=社会的発言力を奪い去る)のみだ。

2013-09-01 21:44:36
森元 隆 @kyottides

(i)だから、ツイッターでも、意図的にケンカごしの者は相手にしない。バカは言い争って勝ってみたところで大して嬉しくない。自信なさそうな迷っていそうな相手なら誠意を尽くす。でも、それ以上に温もりとか匂いを感じる目の前にいる友人・知人と語り合おうではないか、ということでした。(了)

2013-09-01 22:03:09
森元 隆 @kyottides

(イ)自分は、弁証法的唯物論の観点で現実を見てきた人間の一人であって、したがって、政治的には共産主義者だと考えている。そんな人間にとって、右翼も左翼も同列に一からげにして侮蔑する風潮があることは残念なことに違いはない。

2013-09-04 08:11:09
森元 隆 @kyottides

(ロ)今の日本では、自分の立ち位置を明確にすることが忌み嫌われる風潮にある。「自分は右でも左でもない。自分は自分であって、自由なのだ」と。しかし、そのニュートラル志向こそが、現実と向き合おうとしない逃げ口上ではないのか。

2013-09-04 08:11:23
森元 隆 @kyottides

(ハ)とりわけ、それが、幼いころから刷り込まれた日本政府による去勢化教育の成果であることに気づいていないのではないか。なぜなら、明治以降の教育は、規律優先で決まりごとに従順な忠良なる労働者を生産するための教育なのだから。

2013-09-04 08:11:34