黒子の怪談 #kaidan_965 第一回 まとめ。
【拡散希望のようなもの】【案内】同様のシステムを使ったイベント「怪談BASARA」のまとめはhttp://t.co/xupjhgjcxu にあります。どのような雰囲気であるか、進行のぐあいなど、もし興味のある方はぜひご覧ください。 #kaidan_965
2013-09-07 15:09:58【告知】【拡散希望のようなもの】今日9月7日22時頃から、イベント「黒子の怪談」を行いたいと思います。既存怪談は勿論、創作怪談や、そういった既存・創作の怪談を黒子のバスケに紐付けたものを話しませんか。ハッシュタグは【 #kaidan_965 】
2013-09-07 20:25:56【拡散希望のようなもの】【告知】一応補足。「黒子の怪談」と銘打っておりますが、告知に書きましたとおり、黒子のバスケに関係の無い怪談でも勿論大丈夫です。黒バスクラスタさんの怪談が「黒子の怪談」ということで…。 #kaidan_965
2013-09-07 20:26:01【拡散希望のようなもの】【告知】話の順番などでハッシュタグ検索内に見にくさが生じぬよう、語り手さんはひとりずつ、順繰りに怪談を語ってゆく、という方向で。受付方法が変更されています。語り手希望の方は、イベント中かイベント開始までに私までにリプライを下さい。 #kaidan_965
2013-09-07 20:26:08【拡散希望のようなもの】【告知】なお、イベント開始までに私に語り手希望の方からのリプライが1つもない場合、おそらくその…私の心がかるく…折れると思うので…できればイベント開始までに希望してくださる方はリプライをお願いいたします…。 #kaidan_965
2013-09-07 20:26:14【告知】【拡散希望のようなもの】今日9月7日22時になりまいした。只今よりイベント「黒子の怪談」を行いたいと思います。既存怪談は勿論、創作怪談や、そういった既存・創作の怪談を黒子のバスケに紐付けたものを話しませんか。ハッシュタグは【 #kaidan_965 】
2013-09-07 22:00:50【拡散希望のようなもの】【告知】話の順番などでハッシュタグ検索内に見にくさが生じぬよう、語り手さんはひとりずつ、順繰りに怪談を語ってゆく、という方向で。受付方法が変更されています。語り手希望の方は、イベント中に私までにリプライを下さい。 #kaidan_965
2013-09-07 22:01:02さて、それでは僭越ながら主催である私数寄屋が、見本のようなものも兼ねてOPを語らせていただきます。 #kaidan_965
2013-09-07 22:01:44青峰家では夏のたびに、たまに隣に住む桃井家も伴って、祖父の家のある村を訪れることが恒例行事となっている。 #kaidan_965
2013-09-07 22:04:40以前はどこかの平城の城下村に近かったというその村の近くには、大きな森を伴った山があり、 青峰大輝は幼い頃、はその中を駆けまわるのが、日課のようなものだった。 #kaidan_965
2013-09-07 22:05:13全身泥まみれになって帰ってくる大輝を見るたび、母親は呆れつつ笑っていたのだが、そのへんを気にしないのが子どもというもの。 #kaidan_965
2013-09-07 22:05:25すっかり山に入ってセミとりだとかザリガニとりだとか、そういうものを趣味にした彼――高校生となった今現在もその趣味は健在である――は、母親が今日はちょっとおとなしくしていなさい、と言ったとしても、山に入るのをやめることはなかった。 #kaidan_965
2013-09-07 22:05:39その日も、青峰大輝はいつものように愛するセミを捜索山の中に足を踏み入れた。そしてその森の入口からから少しもかからないうちに、悟ったのである。なにか変だ、と。 #kaidan_965
2013-09-07 22:07:27当然である。いつもは鳥が鳴き、獣が呻き、小動物が駆け、虫の飛ぶその山が、その日に限って、酷く静かだったのだから、いくらセミに夢中とはいえその環境に慣れ親しんだ彼が、気づかないはずもないのだった。 #kaidan_965
2013-09-07 22:07:39森自体は変わっていないようだった。葉ずれの音だとか、そういったものはいつも通りである。しかし、…「動く生き物」がない。動物が――生きて動くものが、そこらじゅうから全く居なくなっているかのような、そんなようすだったのだ。 #kaidan_965
2013-09-07 22:08:23「なんだこれ…」 いつもザリガニを釣る小川へと足を進めながら、青峰大輝はそれを心底不思議に思ったのだが、しかしその原因は考えてもわかりようがない。 #kaidan_965
2013-09-07 22:08:45思わず歩みを止め、ぶるりと体を震わせる。いざ引き返そうかどうしようかとあらためて前を向いた、その時のことだった。 #kaidan_965
2013-09-07 22:11:42少し手前で曲がった道の脇、自分の正面に、『それ』を、見た。 それは、猿のようなものだった。猿ではなく、「猿のようなもの」。 #kaidan_965
2013-09-07 22:12:08【拡散希望のようなもの】【告知】黒子の怪談は、話の順番などでハッシュタグ検索内に見にくさが生じぬよう、語り手さんはひとりずつ、順繰りに怪談を語ってゆく、という方向で。語り手希望の方は、イベント中に私までにリプライを下さい。 #kaidan_965
2013-09-07 22:13:04というのは、明らかにそれが、猿ではなかったからだった。 ――それは、ごくり、と、大きな兎を丸呑みしているところだったのである。 #kaidan_965
2013-09-07 22:15:07