伊福部昭と井上道義

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OTAKESAN @yatcham

伊福部昭の「日本狂詩曲」がベネズエラで、それもあのシモン・ボリバル・ユース・オーケストラで演奏されていたとは知らなかった。指揮は井上ミッチー。アンコールでの演奏だったそうだが、一体どれだけ盛り上がったのか音を聴いてみたい。 http://bit.ly/9zceqM

2010-10-04 00:41:03
OTAKESAN @yatcham

そういえば、12~3年前に伊福部さんとお仕事したときに、「リトミカ・オスティナータ」の鼻血ブー的名演を振った(録音あり)あの井上ミッチーは伊福部さんについてどのように思っているのか知りたくて、アポなしでミッチーの家に電話をしたことがあった。電話に出たのはミッチー本人だったw

2010-10-04 00:44:44
OTAKESAN @yatcham

井上ミッチーは、突然で訳分からない質問に真摯に答えてくれた。彼はで、「伊福部さんには、もっともっと曲を作っていただきたかった」と真剣な口調で語った。「いただきたかった」と過去形だったのが今でも印象に残っている。当時伊福部さんは83歳、作曲活動を続けていた。過去形だったのはなぜか。

2010-10-04 00:49:11
OTAKESAN @yatcham

おそらくミッチーの過去形は、伊福部さんが作曲家として最も円熟していた40~60代に、映画音楽の作曲や教授・学長職に情熱を傾けるのではなく、「タプカーラ」や「リトミカ」「ラウダ」のような充実した純粋音楽作品を沢山残してほしかった、という意味だったのだろうと、今になって思う。

2010-10-04 00:56:34
OTAKESAN @yatcham

ある意味、ミッチーの考えに僕も同感するところはある(伊福部さんの映画音楽ファンには申し訳ないが、僕は映画音楽から伊福部音楽に入ったわけではないので、他のファンほど彼の映画音楽に興味がないのである)。タプカーラ以外の交響曲や、例えばチェロ協奏曲なんか聴いてみたかったなあ。

2010-10-04 01:02:07
OTAKESAN @yatcham

それと、日本の指揮者の中で、現在最も伊福部さんの曲を「音楽」として評価しているのはミッチーではないだろうか。でなければ、ラウダを新日本、日本フィルで2度も振ったりしないし、ベネズエラまで行って、打楽器10人も必要な日本狂詩曲を演奏しようという気は起こらないと思う。

2010-10-04 01:04:37