その場凌ぎの「世論」対策で、長期的かつ現実的なビジョンがない政府や日本人の原発、放射能対応（@f_zebraさんから）

Flying Zebra @f_zebra

IAEAの専門家相手に「東電には資金もアイディアもない」とか言ったらそりゃ失笑も買うだろうて。資金を産む発電設備を使わせず、現実的な計画には難癖を付けて実現を阻んできたのは政府と規制当局。専門家から見れば一目瞭然なのに、何を見苦しい言い訳してんだか。

Flying Zebra @f_zebra

政府が前面に出て、出した計画が凍土壁。そりゃ馬鹿にもされるし心配もされるだろう。その場凌ぎの「世論」対策で、長期的かつ現実的なビジョンがないことが丸わかり。政府組織内にもまともな専門家がいたのに、そうした人材を排除するからこうなる。

Flying Zebra @f_zebra

時間が経って落ち着けば、あるいはポピュリズムに流されず政策を実行できる安定した政府ができれば、と色々期待していたけど、残念ながらある程度落ちるところまで落ちないと現実に目を向けることは難しいらしい。結局は、我々の民度がその程度ということ。

Flying Zebra @f_zebra

まあ、エネルギー政策で迷走したとしても、それでも日本の経済力はすぐには落ち込まないし、それなりの影響力も保てるだろう。日本は他の多くの国より豊かであり続けるだろうし、安全であり続けるだろう。それで国民が満足なら、それでいいのかもしれない。

Flying Zebra @f_zebra

1Fの5、6号機廃炉要請について、何を言い出すかと思えば汚染水タンクが増設できる、とは…茂木経産相はタンクを増設することが問題の解決ではなく、先延ばしに過ぎないことを理解していないのか。

Flying Zebra @f_zebra

今の状況では5、6号機を再稼働できる可能性は極めて低いとは言え、その状況を産んだ責任の一端は政府にある。利用可能な発電設備を使わず廃止するという「無駄」は、それだけ経営を圧迫し、収束作業の足を引っ張ることになる。

Flying Zebra @f_zebra

仮に同じ敷地内で原子炉が稼働していれば、冷却水の循環に必要な電力の供給だけでなく、汚染水の濃縮減容に使える熱源（蒸気系統）にもなる。そうした、合理的だが心情的には受け容れ難いということこそ、政府が前に出て、つまり批判の受け手になって進めるべきことではないのか。

Flying Zebra @f_zebra

汚染水の問題にしても、普通にすれば技術的には特に難しいところはない。流入する地下水を汲み上げてバイパス放水し、汚染を処理して基準以内に抑えた処理水も海洋放出するだけであり、それ以外に解決方法などない。もちろん、海域のモニタリングも必要だ。

Flying Zebra @f_zebra

どれだけモニタリングし、試験操業で海産物の汚染が少ないことを確認しても、心情的には僅かでも放射性物質の含まれる水を放出するのは受け容れ難い。受け容れると批判を受ける立場の漁協や自治体には、受け入れの決断はできない。その結果、より高いリスクに晒されることになる。

Flying Zebra @f_zebra

そういう時こそ、国民全体のリスクと負担を低減するために、政府が矢面に立つことで関係者への批判を逸らし、全体最適を考えた施策を実施すべきではないのか。政府が安全な（批判を受けない）ところから当事者を批判してみたところで、何の解決にもならないことくらい分からないのか。

Flying Zebra @f_zebra

不正確な情報が蔓延することは、風評などの直接被害だけでなく、機動的な対策が妨げられることで国民全体に不利益となる。マスメディアにまともな報道や科学コミュニケーションを期待できない以上、政府が説明責任を果たさなければならない場面も多いはずだ。

Flying Zebra @f_zebra

福島第一の事故処理が手詰まりで今後東北や東日本の環境が悪化するといった「誤解」は放置すべきではないし、事故の影響で将来大規模な健康被害が出るかもしれないという「誤解」もきっぱりと否定しなければならない。こうした誤解は、確実に人を不幸にする。

Flying Zebra @f_zebra

電力政策にしても、原子力を極力使わずにやっていくつもりならば腹を括ってその負の側面も包み隠さず説明し、国民に理解を求めるべきだし、従来通りベースロード電源と位置付けるのであれば何故それが必要なのかをきちんと説明しなければならない。

Flying Zebra @f_zebra

現状のように、何となく原子力発電所がこのままほとんど動かなくても国民全体にそれほど大きな負担も混乱もなくやっていけるのではないかという、明らかな誤解をそのまま放置することは、将来どういった戦略を採るにしてもマイナスにしかならない。

Flying Zebra @f_zebra

エネルギー政策については政府が何を決めても激しい批判と反発が出るのは避けられないが、何も決めずに問題を先送りにすれば結果的に国民に更に大きな痛みと負担を強いることになる。そこで敢えて批判に身を晒して何らかの方向性を示すことは、政府にしかできない。

Flying Zebra @f_zebra

私個人は日本の将来のためには原子力を活用して欲しいと願っているが、国民が納得した上で脱原子力を選択するのであればその総意には従う。原子力を使わなければ日本が滅びるわけではない。より安全な社会になるとは思わないが、それでも多くの国よりはマシだろう。

Flying Zebra @f_zebra

ただし、日本だけがいつまでも好き勝手に化石燃料を使い続けられるわけではなく、全世界的なCO2排出量削減の動きにもいつまでも背を向けていられるわけではない。愛して止まない祖国が、将来世界中から身勝手を非難されるようなことにはなって欲しくない。