2013年9月21日 四国羅針盤「巨大地震 山の孤立にどう備えるか」
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NHK四国羅針盤「巨大地震 山の孤立にどう備えるか」 2013/09/13(金)19:30 <再>9/21(土)10:05 http://t.co/k1e4bEPfa1 以下概要。
2013-09-21 23:04:43四国羅針盤① もし巨大災害が起き救助が来なかったら―徳島県の山間地域で行われた訓練。土砂崩れで集落が孤立したという設定。度重なる自然災害で土砂崩れに襲われてきたが、南海トラフ巨大地震では1200もの集落に孤立する恐れが。
2013-09-21 23:05:13四国羅針盤② さらに地中深くから崩れる深層崩壊。その危険性が四国に数多くあることも分かってきた。近く起きると言われる南海トラフ巨大地震に山間部はどう備えればいいのか?
2013-09-21 23:05:52四国羅針盤③ 南海トラフ巨大地震予想。四国の最大震度は山間部で軒並み高くなり、震度7が加わり、震度6が大幅に増えた。東日本大震災から津波対策に力が注がれているが、東北では少なかった土砂災害が四国では無数に起きると警鐘を鳴らす。孤立する集落は数多く、対策は待ったなしだ。
2013-09-21 23:07:03四国羅針盤④愛媛県西条市の山間部。これまでも土砂災害に悩まされてきた。9年前には台風により30カ所以上が崩れ、5人が犠牲に。道路は至る所で寸断、復旧まで1カ月。当時夫と2人で取り残された高齢の女性。自宅の両側が土砂で塞がれ、自宅にも土砂崩れが迫った。「縁台を道路に置いて耐えた」
2013-09-21 23:09:51四国羅針盤⑤ 四国の面積の7割以上を占める山地。四国特有の地盤がその理由だ。四国の山は急峻であるが故に脆いという。四国以外の多くの山は絶えず風で風化しなだらかになるが、四国は他の地域より固い岩盤が高いため風化せず、急峻になり、内部に無数の亀裂が走り、崩壊しやすくなっている。
2013-09-21 23:10:17四国羅針盤⑥ 愛媛大の矢田部龍一教授が危惧するのは南海地震の揺れによる崩壊。国や自治体は対策工事をするが思うように進まない。崩壊斜面を補強する工事も急斜面では時間が掛かる。余分な水を取り除く水路も集落全体の地盤を安定させるには複数の水路が必要になる。多額の費用もかかる。
2013-09-21 23:10:38四国羅針盤⑦ 矢田部教授「地すべり危険地帯は四国に無数にあり、ハードだけでは対策できない」。最近の研究で明らかになった深層崩壊。2004年の中越地震では各地で起きた。表層崩壊に比べ、震度6以上の揺れで地下深くの岩盤ごと崩壊する恐れがある。これが深層崩壊。
2013-09-21 23:11:12四国羅針盤⑧ 香川大の長谷川修一教授。深層崩壊が起きやすいと考えている。しかし奥深い山のどこで起きるか、その予測は簡単ではない。そこで上空から調べる独自の方法を開発。分析結果をもとにハザードマップを作った。
2013-09-21 23:11:46四国羅針盤⑨ 調査したのは室戸市の山間部。限られた地域にもかかわらず、深層崩壊が起きやすい場所が数多くあることが分かった。長谷川教授「雨で崩れたところは既に崩れた。が、地震にとって安全とは言えない。四国各地で、同時多発で深層崩壊が起きる」。
2013-09-21 23:12:17四国羅針盤⑩ 矢田部教授「雨で壊れないということはないが、南海トラフのような巨大地震の場合、全く違い、広域で斜面が崩壊する。東日本の山は固い。しかし四国の山は急だが柔らかい。無数の地滑り多発地帯に震度6以上の揺れが起こると無数の大規模崩壊が起こる。<続く
2013-09-21 23:13:12四国羅針盤⑪ 続き>津波に注目が集まるが、山の崩壊もかなり怖い。四国は急峻。そこに道路が通っている。生命線の高速道路や幹線道路で崩壊が起きると、復旧にどれだけかかかるか。60年前には100メートル×200メートルで起きた。土砂の量が全く違う。1億トン、一山が壊れてしまう」。
2013-09-21 23:13:49四国羅針盤⑫ 孤立の問題。2004年の中越地震では土砂崩れによって60もの集落が孤立。ライフラインが途絶え、救援手段はヘリコプターしかなかった。四国では、高知で803、愛媛で217、徳島で210、香川で12と、1200を超える集落が孤立する危険がある。
2013-09-21 23:14:22四国羅針盤⑬ 1000を超えるとしたら、手が出ない。重機もない、ヘリも足りない。孤立は極めて長期間になる恐れ。おまけに高齢化が進み、高齢者、病人が多数となる恐れも。十分な対策が求められる。
2013-09-21 23:14:57四国羅針盤⑭ 特に危険性が高い町の一つである高知県大豊町。80ある集落の9割以上が孤立の恐れ。高知大の原忠教授。2年前の勉強会以来、アドバイスを続けている。岩原地区では勉強会の後、住民たちで防災マップを作った。まず作ったのは避難所。公共的な施設を選んだが、原教授は問題点を指摘。
2013-09-21 23:15:28四国羅針盤⑮ 設定した避難所は、県の土砂災害ハザードマップでは災害区域にぎりぎり掛かる。公共の施設だけでは安全を確保できない。原教授は「民家を避難所に」とアドバイス。中越地震では、民家の庭先に避難するという例があった。雨風を避け、助け合ってしのぐことができた。
2013-09-21 23:16:16四国羅針盤⑯ 孤立した時の備えとして通信手段の確保も重要。町は防災無線が老朽化したためインターネット回線を導入した。しかし停電すると使えない。衛星電話も戸外に出ないと使えず、15台で1年90万円の維持費がかかりこれ以上増やせない。町はアマチュア無線やトランシーバーに期待している。
2013-09-21 23:16:57四国羅針盤⑰ 町が配備したトランシーバーで初めての訓練。集落の主だった場所から試してみた。互いに見通せる場所の通話は安定するが、ひとつ尾根を隔てるだけで使えない。どこが通じてどこが通じないか結果を全ての住民に伝えた。この週末には集落全員が参加する訓練を行い、準備が始まっている。
2013-09-21 23:17:26四国羅針盤⑲ 矢田部教授「津波災害は非常にクローズアップされていて沿岸部での避難訓練は良く耳にするが、山間部でも訓練が必要。山地崩壊は一瞬で起こる。地震が起これば瞬時に崩壊が起きるので、準備を十分にする必要。その場合集落は孤立するので1週間以上の備蓄や、医薬品の備えも絶対に必要」
2013-09-21 23:18:48四国羅針盤⑳ 巨大地震は絶対起きると言われている。住民と行政とが一体になって、確かに孤立はするが、そのために住民も行政もできることを全てする。行政は医薬品の備蓄やヘリポートの整備。住民は自分の命は自分で守る。そして集落全体で守るという自助、共助が必要。
2013-09-21 23:19:10四国羅針盤21 津波災害に関心が行き過ぎているが、この険しい四国の山間地では1000以上の集落が孤立する。救援はすぐに行かない。山間部以外の我々も関心を持ち、山間部の方には自分たちで守るという意識を持って欲しい。
2013-09-21 23:19:40