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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート第1048回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、さいきん気になるあのこと。。。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ふど(1)iPhoneをiOS 7に変えてから数日経つ。最初はとまどうところもあったが、段々慣れるに従ってますます好きになってきた。うわさのフラット・デザイン。アイコンが、なんの立体感もなく、平面的に並んでいる。なじんだら、なんだかいい感じになってきた。すぐれたデザインだろう。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ふど(2)気づくと、フラット・デザイン的なものが世の中に増えて来ている。たとえば、NHKの「おはよう日本」のスタジオの背景も、フラット・デザインっぽい。さまざまな立体感がなく並んでいる。その色調も、特定の色が主張することなく、並列的である。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ふど(3)スマホの世界で大流行したゲーム「DOTS」も、フラットデザイン的である。さまざまな色のドットが並んでいて、それをつないで消していく、というシンプルなゲーム。類似のゲームも出回っているが、やはり、本家の、ただ単に色の円が並んでいるデザインの方が、心に心地良い。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ふど(4)面白いのは、イギリスの現代美術家ダミアン・ハーストの「スポット・ペインティング」(http://t.co/DuW2LZ9pOi)が、このようなフラットデザインの流行を先取りしているように見えることである。1986年から、1000作以上制作されているという。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ふど(5)「スポット・ペインティング」はファイン・アーツの文脈だが、そこでの感覚が、デザインの世界にも拡散してきたとも言える。そこにあるのは、敢えてフラットに押さえてクールにした時のにじみ出る熱のようなものだろう。ハーストは、一方では牛やサメをホルマリン漬けした作品でも知られる。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ふど(6)いざとなれば、物議を醸すやばい作品をつくるアーティストが、敢えて、さまざまな色の円を並べただけのシンプルな作品をつくっている点が面白い。iOS 7のフラットデザインも同じで、今のスマホだったら立体やテクスチャの表現ができるが、それを敢えてしないで引いているところがいい。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ふど(7)現代アートにおいても、スマホの画面デザインにおいても、初期ならば、フラットデザインは発想や技術の貧困を連想させたろう。それが、一度意匠のカンブリア爆発を経験したあとの時代では、敢えて押さえて平面的に並列させただけのデザインが新鮮であり、好まれる。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ふど(8)マイクロソフトのWindows 8も、ある意味ではフラットデザインと言える。この会社の、デザインセンスのなさには、確信犯的なものを感じる。なぜ、あのようなダサイレイアウトにするのか。iOS 7、DOTS, スポット・ペインティングと比べると、わざダサとしか思えない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ふど(9)デザインの流行は、脳の新奇性選好と、親密度(familiarity)選考の間のせめぎ合いで決まるとも言える。フラットデザイン、DOTSに見られる直近のデザインモティーフは、デジタルの世界が何周もしてたどり着いた、落ち着いた潮だまりのようなものだろう。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート第1048回「フラット・デザインと、DOTS」でした。

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