9/11 #同題ssBSR まとめ お題「墓」

同題ss@BSR【改】 @ddibsr_s

9/11～9/14(22:00) 　今回のお題は『墓』 　提案者はオズさんですさんです。ありがとうございます。　#同題ssBSR

おしる子 @oshiruko_pxv

【三成】先の戦で、唯一無二の親友は命を落としたらしい。自害だったという。首はどこかに埋められているようだが、皆目見当がつかない。それでも、首級を探す足は止まらない。「どこだ、どこにいるんだ、」呼べども返事は返ってこないのだが、それでも、＜墓＞ #同題ssBSR

東露 @tooro_banbino

【親就/墓】「俺さ、アンタんちの墓に入っていいかな？」驚き振り向いた先には、至極真面目な顔をしたあ奴がいた。普段通りの秋彼岸のはずだった。死後どうなるか誰も知らない。それならばせめて骨くらいは同じ場所に眠ってもいいんじゃねぇかと真顔で話す男は果たして正気なのか。 #同題ssBSR

深芭 @hukaba_pivoine

海に生きた者たちは陸に居ず。土深く埋められるのでなく、群青の大海原へ流される。謂わば海こそが彼らの墓であり、安らぎの場であることを、海に生きる男はよく知っている。（元親／墓） #同題ssBSR

牡蠣バター@ニューパソコンがやってきた @stgm1102

瀬戸内 「見ろよ」「…迷子だな。先程花火に興じていた連中の連れか」「おい、今にも泣きそうだぜ」「泣けば親にも聞こえよう」「お前行ってこいよ。俺だと面が恐ぇけど綺麗なお兄さんなら…」「自分で言うのもあれだが。半透明な『綺麗なお兄さん』は相応に怖く見えるものぞ」 #同題ssBSR 墓

牡蠣バター@ニューパソコンがやってきた @stgm1102

瀬戸内 「毎年のこととは言え一気に静かになるもんだな」「ふん」「ンだよ、肝試しの奴らが来る度に舌打ちしてたくせに、実は寂しいんじゃね?」「それは貴様であろう。飽きずに悪戯をしに行きおって」「お前は退屈しねえのかよ」「墓の中まで付きまとうストーカーがおる故な」 #同題ssBSR 墓

牡蠣バター@ニューパソコンがやってきた @stgm1102

瀬戸内「っ…！誰だ貴様はっ！気配を殺して我の背後に立つな！」「俺だ毛利ぃ！お前を探してたんだ…。なあ、抱き締めていいか…?」「ちょ、、長曽我部…っ貴様だったのか」\ｽｶｯ/「暇をもて余した」「死者たちの」「「遊び 」」 #同題ssBSR 墓

な @nadjagaga

【半＋親就】元就君に言われていたんだ。自分が死んだらこの中の物も一緒に入れてくれって。何かは言わなかった。見てくれ、まるで分包された薬みたいだろう。白い粉だ…何となく見当はついてるけどね。元親君が死んでからずっと持っていたんだろう。ゆっくり２人でおやすみ。〈墓〉 #同題ssBSR

えすのじ @_uradonko

【現代瀬戸内】海に行きたい、と突然手を引かれ近くの海岸へ。「こんな所で何を…」と振り向くと、何かに目を細める物憂気な顔で…「…何でか…思うんだよな。この綺麗な海に、何人沈んで逝ったのかって…」そう目を閉じ両手を合わせる横顔に、何を見てるのか探るのを、やめた<墓> #同題ssBSR

閑井嵩 @syusizu

【佐助】あのね、旦那。いい加減わかってよ。俺様忍なんだよ。だから、それに見あった手当と使い方をして欲しい。名もなく生きて使われて名もなく死ぬ。其が忍。…聞き分けてよ旦那。俺様の骸がある場所、其が墓。捜さなくてもいい場所だ。<墓> #同題ssBSR

うえち @d2oub3lock

【転生佐助】あの人は、一体何処に居るのだろう。信濃の国を北へ南へ、日の出る国を西へ東へ。「…此処も外れか」せめて主の骸だけでも見つけたいのに、何処へ行っても見当たらない。かつて主が没した場所も知らない猿は、人の足を得た今も尚、獣のように這いずり回る。/墓 #同題ssBSR

このえ @konoe189

【親就/墓】死んだら海に流してやる。生前あやつは言っていた。自分も死んだらそうしてくれと言外に含ませて。だがあやつを葬ったのは我よ。ならば遺言を聞いてやる必要もない。あやつの躯は日輪に近しい場所に。眼下に広がる海原を眺め続けられる場所に。我も後に眠れるように。 #同題ssBSR

雷芭秋春 @fausut

墓は死者が安らかに眠るための場所なんかではない。生者が死を完成させ、向き合うための場所だ。確かに死んだと示し、淡い期待を抱かせない為の。だが、太閤の死と向かい、自ら死に向かう凶王を見ているとどちらがいいのやら。そればっかりは小生の慧眼でも判別しかねた。【墓】#同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【大友】奥と同じ墓に入れるかな――内心に留めたつもりの呟きが知らず口をつき、気づけば城内に大層ザビった生前墓が出来ていた。「お前の為に造ってあげました」「し、しかし」手前は立花家の、という言葉は今度こそ内心に留まる。「僕の声が聞こえる所にずっといなさい」<墓> #同題ssBSR

さ @sakisosss

【真田主従】「あんたはその槍が折れたら墓をつくるのかい？」違うだろ、と緩く握りこんだ幸村の腕を軽く揺さぶる忍の、淡い色をした目が幸村を見つめる。「――おまえは槍よりも大事だ」佐助の矜持のためならば墓は作らないけれど、せめて悲しむくらいはゆるしてはくれまいか。<墓>#同題ssBSR

白山りき@bsr用 @rikis_b

【小早川主従】「ザビー教ではスペシャルなお墓も用意してあります。こちらは死後もお野菜に囲まれたい畑つき墓所セット！こっちはお魚に囲まれたい海辺の墓所セット！さぁどちらも百万両ですよ！」「どうしよう天海様決められないぃ！」「…貴方は私が弔って差し上げますよ」<墓>#同題ssBSR

白山りき@bsr用 @rikis_b

【小政】「小十郎、お前が死んだら一等地にSpecialな寺を建ててやる。そして毎日葱と牛蒡を供えてやるさ。だからオレと同じ墓に入れ！」「なりませぬ政宗様！この小十郎、葬儀は神道式と決めております故！」「何の喧嘩だ？」「いや、ぷろぽおずとかいう儀式らしいぞ？」<墓>#同題ssBSR

（い）ちいかわ @1kawa96

【ﾁｶﾀﾞﾃ】柄にも無く花束を携え、真っ黒いスーツに身を包む。こんな滑稽な姿で会いに来た俺をアイツは笑うだろうか、それとも遅れてきた俺を怒るだろうか。元親はその姿を前にし、震える声を絞り出す。「わりぃ、遅くなった。」そう隻眼を細めても、応える者は――― :墓:#同題ssBSR

閑井嵩 @syusizu

【官兵衛】なるたけ綺麗な石を探して積み上げる。消えていった者の分だけ積み上げる。片目の鬼が哭いていた。『謝らんよ』穴熊はそう呟いて待っていた。無数の墓の前で、鬼と相対する日を待っていた。<墓> #同題ssBSR

nol @Lakky_1o1

【元親】終わったぜ。 あの日全滅した野郎共の墓前で、残った仲間と大宴会だ。湿っぽいのは俺らの流儀じゃねぇ、派手に送ってやろうぜと、高らかに笑って、肩組んで歌って─ 終わったぜ。 だからお前らを送ってやれるんだ。晴れている筈の空が歪むのは、きっと何かの錯覚だ。/墓 #同題ssBSR

あや@暁 @DMSY5927

(孫市)目の前にいる先代の仇である男に銃を向ける。 「先代、我らに…私に力を」 震えそうになる自分を抑え、先代の墓で誓ったあの日の誓いを今ここで果たす。 「第六天魔王！織田信長。我ら雑賀衆がお前を討ち取る。」 そして、烏の鳴き声とともに銃声は鳴り響いた。(墓) #同題ssBSR

ぷぅは褌をドロップする @puu0625

【三吉】「刑部、今日は桜が綺麗に咲き誇っている。貴様はあの舞い散る花弁を見て人の世は儚いと笑ったな」 「家臣共が飯を食え、寝ろ、と喧しい。貴様は家臣共にどんな令を敷いていたのだ。」 「刑部、何かが足りない。」 冷たい墓石から皮肉気な笑いが聞こえる気がして。【墓】 #同題ssBSR

西海 @moya2kai

小さな石、苔むしたそれを懐から取り出して板張りの床に置いた。先の戦で還らぬものとなった忍の唯一の忘れ形見だった。まるではじめから居なかったかのように死んだ彼に繋がるものは、死体の転がる戦場で拾った苔色の墓のみだった。「佐助、帰ったぞ。」【真田、猿飛/墓】 #同題ssBSR

こより @tomesode_kingyo

親♀就/腹を出し大の字に眠りこけるこの男、寝相は悪いわ収集癖があるわヤキモチ焼きだわ塩辛い物大好きだわ…寝食を共するようになって我の洗練かつ静かな生活が台無しに…結婚は人生の墓場とはよく言ったものよ…我の傍らで、あどけない寝顔をみせるこやつと、共に眠れる幸福/墓/#同題ssBSR