クトゥルフシナリオ「宵陽の華」

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori シナリオ『宵陽の華』 いつものようにぐでだらと過ごす秋月のスマートフォンがなった。 画面に映し出されたナンバーは「華宵院」と書かれている。正確にはそのお目付役である戸崎なのだが。現代技術がほとんど使えない華宵院麗夜の代わりに彼が連絡してくるのだった。→

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori その麗夜はここしばらく一切音沙汰がない。いつもであれば、忙しくとも２、３日に一度は来るというのにである。よく考えればおかしな話だった。 そこへの戸崎の電話である。 でますか？でませんか？

紡 @Pechicchika

@cthu_nk でます。 秋月「……なんの用だ。あいつならいないぞ」

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori 戸崎「いえ。そういうことにはございません。麗夜様はこちらにいらっしゃいます。ただ....少々面倒なことになりまして。探偵としての秋月様にご依頼させていただきたく思いましてお電話いたしました。」

紡 @Pechicchika

@cthu_nk 秋月「………依頼？ ……取り敢えず話を聞かせろ」

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori 戸崎「詳しいことはこちらで優夜様がお話になると。ただ、端的に申させていただくと、麗夜様に殺人容疑がかけられてしまいまして。車を向かわせますので、ご準備を。」

紡 @Pechicchika

@cthu_nk 秋月「……は？なんだあいつとうとうヘマしたのか(くつりと笑い) ああ、俺の気が変わらないうちにとっとと来いよ。具体的に言うとあと10分で俺は急にパチンコに行きたくなる」

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori 戸崎「かしこまりました。あと、１分もすれば到着すると思われます。では、こちらでお待ちしておりますので。失礼します。」と電話が切られると同時に外で車が止まる気配がした。

紡 @Pechicchika

@cthu_nk 秋月「……あのじーさん、俺が受けるものと思って最初から手配してたんじゃねぇの…」(ごちゃごちゃと文房具が入った小振りのカバンと、スマホ、iPod、その辺にあった饅頭の袋を手に取り、事務所をあとにした)

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori ～～華宵院邸宅～～ 黒塗りの車に乗せられて連れて行かれた先にあったのはまさに豪邸と呼ぶべき邸宅だった。邸宅内に通されるとすぐに応接間に通される。そこには麗夜と似た顔立ちの和装の男がいた。彼こそ、華宵院優夜にちがいなかった。

紡 @Pechicchika

@cthu_nk 秋月「よぉ(まるで知人にするように軽い調子で)」

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori 優夜「....あなたが“詩門さん”ですか。麗夜から話は聞いてますよ。本当に話の通りの人間ですね。申し遅れました。麗夜の兄、華宵院優夜です。早速ですが、依頼の話を。よろしいですか？」（上から下へ視線を巡らせてからすごく不機嫌そうに手を出す。

紡 @Pechicchika

@cthu_nk 秋月「話通りのイケメンでかっこよくてびっくりした？そりゃあすまない驚かせる気はなかったんだ。ふん、俺は客人だぞ席ぐらい勧めておもてなししろ(言いながらも手短なソファにどかりと腰掛け)」

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori 優夜「（近くにいた人物に小さく合図をして茶と菓子を出す）........本来はわがやから金を脅し取るようなあなたになど頭をさげたくないのですがね。まぁ、さっさと話をすすめますよ。戸崎から聞いてるとは思いますが、麗夜に殺人の容疑がかかりましてね。無実の。」

紡 @Pechicchika

@cthu_nk 秋月「脅すだなんて人聞きが悪い。丁重にお願いしてみたらそっちのオトウサマがくれたんだ。……は？あいつに無実なんてものがあるのか？」

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori 優夜「......そのお願いに余計なひと言がついていなければの話ですがね。　半分くらいは過剰防衛程度ですよ。今回ばかりは本当に無実ですよ。それにただの殺人容疑ならもみ消しますが、今回は華陽院が相手でして。どうせやつらによる罠でしょうが。」

紡 @Pechicchika

@cthu_nk 秋月「身内の贔屓目だな(鼻で笑い) カヨウイン？なんだおまえんとこのいとこか」

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori 優夜「まぁ、相手がストーカーでしたり誘拐犯ですからいいんです。麗夜に手を出しておいてそれで済ませてもらえるのですから。　　華陽院はわが華宵院と対をなす華道の家元です。なんに関しても敵視してきます。その華陽院の慶雅という人物が殺されましてね。」

紡 @Pechicchika

@cthu_nk 秋月「過保護め…。 ふぅん、で？」

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori 優夜「その慶雅という人物は現華陽院当主の弟にあたるのですが、その現場に華道のはさみが落ちていたと。しかもそれがわが華宵院のものであると。そこで当日のアリバイのない麗夜が容疑者とさせられましてね。まぁ、大方あの狸が麗夜の噂をいいふらしたのもありましょうが。」

紡 @Pechicchika

@cthu_nk 秋月「鋏……ね。狸ってのは誰のことだ」

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori 麗夜「何か心当たりが？　ああ、これは失礼。華陽院現当主の凌雅のことです。あいつが初めに麗夜がやったのだといいはじめましてね。確かに手口は似ているのです。いつもの麗夜の活けたあとと。」

紡 @Pechicchika

@cthu_nk 秋月「いや？俺なんて100均の鋏しか使ったことないぞ。 アリバイもない、手口も似てる。逆におまえが疑わないのが不思議なくらいだな。なにか確信でもあるのか？」

深水宵智 @cthu_nk

@sfl_ori 優夜「....一度遺体を見させていただきましたが、あれは麗夜のやったものじゃありません。遺体の置き方などにまったく意図が感じられなかったといっておきましょうか。私も華道に身を置くものとして、見ればなんとなく意図がわかりますが、遺体にそれはなかった。」

紡 @Pechicchika

@cthu_nk 秋月「そりゃあ俺にはわからん。で、他になにか話はあるか？」