~ねぼすけやよいと長介くん~

許可をいただきそこねて公開しそこねてたもの。快諾ありがとうございました~。
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_ @gou_zou

『エロいやよい』に関しては色々と言いたい事もあるが、一番言いたいのは「いただきます」だ

2013-10-15 18:12:27
_ @gou_zou

やよいお姉ちゃんのあんな姿見ちゃったら長介くんもう一緒にお風呂入れないじゃない

2013-10-15 18:43:34
_ @gou_zou

仕事で疲れて先に眠ってしまった姉の、パジャマの襟からのぞく首筋に、あの写真を思い出しドギマギしてしまう長介くん

2013-10-15 18:49:02

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_ @gou_zou

「やよい姉ちゃん、お風呂空いた……」 ―今日も2本撮りで疲れた―と言っていた17歳の姉の、子供のような寝姿を発見したのは、ここ数日の寒さのせいで床暖房を入れたリビングだった。

2013-10-16 22:06:07
_ @gou_zou

シーツでもかけてあげようかとも思ったけど、もう夜も遅いし、床は固いし、いくら床暖房が入ってても風邪ひいちゃうし、明日も仕事だって言ってたし……とにかく、抱っこするなりして部屋まで運んであげないと。……血を分けた姉の寝姿にドキドキなんてしてない。断じてしてない。

2013-10-16 22:08:04
_ @gou_zou

……姉ちゃんは本当に綺麗になった。今じゃ伊織さんなんかと一緒にドラマや写真の撮影に引っ張りだこで、学校でも知らない奴はいない。「お前の姉ちゃんをオカズにしてる」と言われた時は複雑すぎたけど。 そんな姉ちゃんの……肌蹴たスカートからのぞく太もも……いやいや見てない。俺は見てない。

2013-10-16 22:11:09
_ @gou_zou

肩とフトモモ……をかかえて抱き上げる。軽い。水が入っていると思ってた空のヤカンを持ち上げたみたいに軽い。こんな軽い身体でよくもあんなに頑張れるもんだ。尊敬するよ、姉ちゃん。 首が揺れないように肩に乗せる。フワフワの髪が流れて……い、いいにおい。

2013-10-16 22:15:04
_ @gou_zou

「んぅ……んー?」ヤバイくらいドキドキする。寝ぼけた姉ちゃんはセクシーで……そう、昔みた、ゴスロリ衣装でベッドに寝そべってる写真を思い出す。あの、なんか誘ってるようなエロい表情には、ガキながらにドキドキしたもんだった。姉ちゃんは「眠かっただけだもん!」と顔を真っ赤にしてたけど。

2013-10-16 22:17:20
_ @gou_zou

「だ、大丈夫だよ姉ちゃん。寝てて」「んー」そのまま安らかに寝息を立てる姉ちゃん。皆が姉ちゃんを「天使だ」と言うのに「そんなことねーよ」と返してたけど、本当は、その気持ちは分からなくもないんだ。 あ……制服の胸元が肌蹴て……見え……いや見てない俺は何も見てない。 ……白。

2013-10-16 22:20:21
_ @gou_zou

姉ちゃんの部屋に入るなんて、父ちゃんと姉ちゃんの稼ぎで新しい家を建てて以来かもしれない。子供だったあの頃と比べて、女の子らしいレイアウト、女の子らしい小物、女の子らしい……香り。 ベッドに横たえて布団をかける。 「ん、ぅー」 そういや姉ちゃんの「うっうー!」も最近は聞いてないや

2013-10-16 22:24:13
_ @gou_zou

「すぅー…… すぅー……」 気持ちよさそうに寝息を立てる姉ちゃんの寝顔だけ見てるとまるで子供みたいにあどけない。みんな、姉ちゃんのそういう所が好きなんだろうな。いつの間にか身長を追い越したというのもあるけど、正直、凄く可愛いと思う、姉ちゃんは……。

2013-10-16 22:25:47
_ @gou_zou

……ふと、本当にふと、すごくふと、悪戯心がムクムクと沸き立ってくる。 ……実際、本当のところ、あの写真はすっごくドキドキしたんだ。大きく開いた胸元、滑らかな鎖骨、柔かそうな首筋、そして……すごくエッチっぽい表情。もしかしたら、アレが俺にとっての「目覚め」だったかもしれないんだ。

2013-10-16 22:29:11
_ @gou_zou

「……」 つー……っと、鎖骨から顎まで、首筋を、中指の背で、なぞる  「ん……ぁ……っ……んぅ……」 「!!!!」 びっくりした。「んふふ、くすぐったいよ~」程度のリアクションと思っていたのに……のに……姉ちゃんの口の端からこんな声が漏れ出るなんて……こんな……こんな……

2013-10-16 22:32:45
_ @gou_zou

こしょこしょ……っと、耳の下と耳たぶを弄ってやる 「ふぁ……ぁんっ……」 ヤバイ。姉ちゃんのこんな声、聴いたことない。いや、誰だって聞いた事ないはずだ。姉ちゃんのこんな、頬を染めて困ったような……エロい表情も、誰だって見たこと無いはずだ。 あの『プロデューサーさん』だって。

2013-10-16 22:35:08
_ @gou_zou

俺だけだ。姉ちゃんのこんな顔を見られるのは。ヤバイ、姉ちゃんヤバイ。姉ちゃん、姉ちゃん、姉ちゃん……… ………ふと、本当にふと、絶対にふと、開けっ放しのドアが、廊下から漏れ入る灯りが気にかかる。すぐに首だけ出して廊下を見渡して、誰も居なかった事を確認して、そして……

2013-10-16 22:37:01
_ @gou_zou

……そして、どうするんだ? 俺は、このドアをどうするんだ? 唾を飲み込む。心臓が和太鼓みたいだ。手が汗ばんでく。 このドアをこのまま閉めれば、これは、多分、もう、止まらない。 もう一度唾を飲み込んで、深呼吸する。姉ちゃんの部屋のにおいが脳を侵す。

2013-10-16 22:40:28
_ @gou_zou

「んぅ……長……介……」  姉ちゃんがオイラの名を呼ぶ。そのプリプリしてそうな、プルプルしてそうな、プニプニしてそうな唇で。その声で、全てが吹き飛んだ。

2013-10-16 22:42:40
_ @gou_zou

――廊下に出て、 「おやすみ、姉ちゃん」  パタンとドアを閉める。そうだよな。俺達の為に頑張ってくれて、疲れてる姉ちゃんを起こしちゃうのは悪いもんな。明日も仕事あるって言ってたし。何より……俺ら姉弟だし。

2013-10-16 22:44:34
_ @gou_zou

「いつもありがとう、姉ちゃん」  自分の部屋に戻ろう。明日からはまたただの姉弟だ。  ~ねぼすけやよいと長介くん~ 終わり

2013-10-16 22:45:42