桃崎まとめ２　#黒バスプラス

萌々崎 @mmsk_plus

【実渕】すらりと背の高い彼の隣を歩くのは、未だに慣れない。「ん、なぁに？」見上げると綺麗な顔を傾けて微笑む。長い睫毛、弧を描く口元は私よりもずっと美しい。何だか悔しくて思わず握りしめた制服。「こら」不意に彼が屈んで、私の唇を啄んだ。「口尖らせないの、ね？」 #黒バスプラス ずるい

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【実渕】ベッドサイドのぬいぐるみを引き寄せ、もふり、と顔を埋める。「なーに、浮気？」後ろから手が伸びて没収されるそれは、視界の外へ。「貴女には私がいるじゃない」顔を覗きこんで当たり前のことを言う彼に、狡い！と口を尖らせれば。ふふ、と艶っぽく笑う、私のいいひと。 #黒バスプラス

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【氷室】今日は風が強いね。コーヒーを啜る彼に呼びかけると、「怖い？」と首を傾げられて。ううん、ちょっと不安になるけど、怖くないよ。そう答えると、マグカップを置き近づく彼。「何も聞かなくていいよ」優しく耳を塞いだ彼の大きな掌は、カップの余熱でほんのり暖かかった。 #黒バスプラス

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【森山】もう秋だね、窓を開け珍しくしんみり呟く彼。吹き抜ける風が夏の終わりを告げる。「女の子の肌の露出が少なくなってくると思うと悲しくなるね…」とりあえず殴ってもいい？静かに掲げる握りこぶし。「酷いよハニー！」さよならセンチメンタル、君に哀愁は似合わないから #黒バスプラス

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【紫原】暗くなった帰り道をゆっくり二人で歩く。君の右手にはお菓子、左手には私の手。のんびり歩く、君の一歩は私の二歩。急がなくていいよ、と私を気遣う呟きは夜の空に吸い込まれた。冷たい夜風に身を竦めながらも、繋いだ手は暖かい。きっと明日も晴れだよ、へらりと君が笑った #黒バスプラス

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【黄瀬】わんちゃん、モデルくん、キセリョ。「ちゃんと名前で呼んで欲しいっス」眉を下げる彼の首筋に冷えた缶ジュース当てて反応楽しむ。俺にもアルコール！叫ぶ駄犬には噛み付くようなキスを。「ねぇ、」今日は気分がいいから、なんて。歌うように君の名を呼ぼうじゃないか #黒バスプラス

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【同棲青峰】シャワー浴びてくる、朝のロードワークを終えた君が私の頭を撫でて通りすぎる。はーい、と軽く返事をしてテーブルに並べる朝ご飯。先に席について、のんびり彼が現れるのを待つ。ふわり揺れるカーテン。良い天気、今日は久しぶりにどこかに出掛けようか。 #黒バスプラス

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【今吉】「俺らもうダメやわ」放課後、酷く冷静なに告げられた一言。「え…？」嫌な予感がする。俯いて次の言葉を待つと、「っふ、お前ほんま阿呆やな！」…は？見上げると、げらげら笑う彼。「深刻な顔して、別れ話やと思ったか？」「ばっ、ばか！」 #黒バスプラス 「痛っ、冗談！冗談やって！」

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【今吉】「なんや今日えらい攻めてんなー」彼の席の側の窓から外を眺めているとニーソ履いた太ももに違和感。飛び上がって距離を空ける。「ちょ、ちょっと！」どこに指突っ込んでんの！少し下がった生地を引っ張り憤慨。「いや、男のロマンやん？」このエロメガネ！ #黒バスプラス 絶対領域

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高尾と屋上で昼休み。「お前が弁当!?めずらしー、倹約？」まあね、と答えて開く蓋、すぐに奪われた玉子焼き。「うわ、意外と美味い」何勝手に食べてんのよ、小突いてウインナーぱくり。「なあ、」もうあげないわよ、睨むと「俺にも甘い玉子焼き、作って」「え」絡む視線、返事は勿論 #働く黒バス

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【氷室】しゅるる、彼の指上で回るボール。「俺、やっぱりバスケが、好きだ」途端、バランスを崩し落下したそれに思わず隣を見上げる。隠れた瞳からぽたり、その瞬間を見てしまった私はただ寄り添うことしか出来ない。「…好きなんだ」転がるボールは、うずくまる彼の側で動きを止めた #黒バスプラス

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【降旗】「あの、」駅前の書店で声を掛けてきたのは、スポーツバッグを下げた見知らぬ少年。「えっと、誠凛の子？」え。固まる私に言い直す彼。「あっいや、見たことあるような気がして」他校？と聞く彼に真実を告げる。「だっ、大学生でしたか!!」慌てて頭を下げる姿が面白くて。 #黒バスプラス

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【高尾】「暇だよ和～」うつ伏せで雑誌を読む彼の背中にのしかかる。「俺といいことしちゃうー？」「黙れ」「酷！」ページめくる彼の髪を弄りながら笑う。週末どうする？彼の問いに暫く悩んで一言。「動物園、行きたいかも」和の髪触ってたら動物に会いたくなった、呟いて同時に爆笑 #黒バスプラス

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【宮地】制服のポケットに手を突っ込み学校へと向かう。朝は少し肌寒い。「おはよ」「んん、おはよう宮地くん」挨拶すると彼は何か言いたそうな顔をして黙った。「お前、」「ん？」「付き合ってんだから、いい加減名前で呼べよ轢くぞ」「えっ」「えっ」ごめん今は名字呼ぶので精一杯！ #黒バスプラス

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「高尾、冷酒３つ」それだけ告げ、下品な笑み浮かべる男のテーブルに戻る。痛い程カウンターから感じる視線。表向きは平静、けど内心は？「安心してよ、触らせてないから」私は和成のもの、でしょ。仕事終わりにロッカーに押し付けられ「俺だけ余裕ないみたいじゃん」呟く声に満足した #黒バスプラス

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【紫原】俺の大きな右手をそっと包み込む、彼女の小さな両手。「敦くん、あのね」俺が少し屈んだことにも気付かない位、君は緊張していて、それがとても愛しい。「お誕生日、おめでとう！」見上げてきた顔は幸せそうで、胸がいっぱいになる。ありがとー、俺の掠れた声に君は笑った。 #黒バスプラス

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【赤司】『じゃあ、また電話する』「うん」遠距離恋愛は辛い。いくら毎日電話したって、埋められない距離。ツーツーツー。響く機械音が虚しい。「はぁ…」だめだめ、プラス思考。目を瞑って数を数えて深呼吸。ゆっくり目を開け立ち上がって。大丈夫、私まだまだ頑張れるよ。 #黒バスプラス

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【緑間】「葉っぱが付いているのだよ」暫く顔を見つめられ一言。「えっ」勢いよく後ずさる、顔が熱い。「動くな、馬鹿が」彼の長い足ですぐに詰められた距離。テーピングの無い綺麗な指が前髪を掠めて、止まりそうになる心臓。「取れたのだよ」「あ、ありがと」ついでに、と唇も攫って #黒バスプラス

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【氷室辰也(26)】いつも悪いね、出迎えたのは麗しい依頼人。「こんにちは、うわ、また荒れてますね〜」ここへ来るのも何十回目か。余りにも酷い部屋に最初は驚いたっけ。「ちゃんとご飯食べてます？」「昨日の朝が最後かな」「え!?」急いで冷蔵庫あけて、あれ、私の仕事何だっけ #黒バスプラス

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【氷室辰也(26)】お願いだから毎日ご飯食べて下さい、半ば祈るように頼むと「うん、食べたい時は君を呼ぶよ」「はぁ!?」そういうことじゃない！って言いたいけど、嬉しそうな彼に顧客以上の感情持ってるのは事実で。「…お金取りますよ」雑巾をかけながらの一言に貴方は笑った #黒バスプラス

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【日向】水玉の傘と共に学校へ向かう。「おはよう」「…はよっす」途中で彼と合流。二人揃って傘で顔を隠し、取り留めのない会話を続ける。「〜でさ、」「ふふ」「笑うなって」「あはは」傘と傘の間の距離がいじらしい。お互い不器用なのも分かってるし、今はこのくらいで丁度いい。 #黒バスプラス

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【氷室】「ねぇ、見てこれ」教室で上履きを脱いだ彼が誇らしげに言った。机の下を覗くと足元には「あ、５本指靴下」「えっ知ってるの」「うん」「…日本の発想は凄いね」少し残念そうな表情の彼に「実は私も履いてたりする」そろり、脱いで見せると顔を輝かせた。「お揃いだ」「…ん」 #黒バスプラス

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【火神】「おーまいがー!!」彼女の叫び声は脱衣所から。またか、と覗けば「ちょ、見ないで！」下着で体重計に乗る姿。「太った…」俺の事なんか構わず項垂れる様子が滑稽で吹き出す。「大我のご飯が美味しいのが悪い！」ビシリ、突きつけられた指を口に含んで #黒バスプラス じゃ、運動しよーぜ

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【緑間】「緑間くん、ぎゅー」後ろから彼のお腹に手を回す。「離せ熱苦しい」「とか言ってるけど、鳥肌立ってるの知ってるんだから～！今日は冷えるって」「ふん」「あったかい？」「面倒な女だな全く」言葉とは裏腹に私の手を握る掌は優しい。「前からぎゅってしたい」「…断固拒否」 #黒バスプラス

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【高尾】「和くん、ぎゅー」「うおっ！」見た目の割にしっかりした腕が抱きしめ返す。「なんか甘い匂いする…？」「あっ今カップケーキ焼いてきたところ」首元に顔を埋めた彼の髪を梳く。「んー、気持ちいい」より強くなった腕の力。痛い、ぺしりと彼の頭を叩いて #黒バスプラス おやつにしましょう