#Angel Beats!とけいおん!!、そして麻枝准の「核」とは?

2010年代初めの話題作、Angel Beats!とけいおん!!が示す対称性、 そして、東浩紀氏の言う、「麻枝准」の作家としての「核」とは何なのか? 良い歳したミュージシャン2人が交わした、真剣(?)なアニメ話をまとめてみました苦笑。
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ハヤシヒデキ @mech_hayashi

@jsato_FLEET ただ、この「ストーリー」という要素すらも、ここでは実はまったくネタに落とし込まれていて、それを語ることはこの世界と戯れる行為でしかない、ていう気がしてきて、若干愕然としますた。

2010-10-07 18:02:51
ハヤシヒデキ @mech_hayashi

@jsato_FLEET 個人的には、すべてのネタ要素をそぎ落とした後の作者の「核」というのが何なのか掴みかねています。。結局は「中二」願望…?はたして…

2010-10-07 18:23:42
佐藤純一【fhána】 @jsato_FLEET

@mech_hayashi 僕もゼロ年代アニメの寄せ集めでフェイクなMAD 的作品なことは重々承知で、つまりある程度開き直って見てた訳で、だから完全にAB!を擁護するのは難しいのですが…苦笑、ある書き込みを引用するなら「個性は同じ主題を扱った時に表れる差異により顕著となる」と。

2010-10-08 03:29:31
佐藤純一【fhána】 @jsato_FLEET

@mech_hayashi 宇野氏の言うレイプファンタジーについては、その定義自体どうなんだろと僕は感じてるのですが、それはさておき麻枝准はAir、CLANNADの作者でつまり総本山な訳ですね。で、僕はこの手の物語は嫌いじゃないし、寧ろ実体験として共感出来るし悲しい思い出がある。

2010-10-08 06:01:15
佐藤純一【fhána】 @jsato_FLEET

@mech_hayashi てな訳で音無君の筋もすんなり入って来ちゃうと…。で、麻枝氏の「核」は、やっぱり「世間知らずでナイーブな中ニ病的ロマンティシズム」なのではないかと…。で、多分この人は確信犯ではなくて、ネタに落ちてるんだけど本人的には意外とベタにやってたりするというか、

2010-10-08 06:02:29
佐藤純一【fhána】 @jsato_FLEET

@mech_hayashi 例えば僕が中学生の頃描いてた漫画も、色々な映画や漫画のシーンをパクって今思えばMAD的に作ってたけど、当時は自分としては本気をだった。麻枝氏はそういう、言ってしまえば「幼稚」なままの感性で、今もけっこう本気で不器用に突っ走ってるのではないか?と。

2010-10-08 06:03:01
佐藤純一【fhána】 @jsato_FLEET

@mech_hayashi そして中学生の頃を思い出すSSSの日常描写。AB!は偶然、僕の個人的思い出を刺激する作品だったんですね。つまり素朴に僕がそういう奴だから過剰に反応してるってことで、当然万人にとってはそうではない…。というわけで、やっぱり擁護出来ませんでしたと…苦笑。

2010-10-08 06:09:23
和賀裕希 @yuxuki

@jsato_FLEET ありがとうございます。だーまえの魅力ですが、どこか懐かしいのだけれど、自分では体験できなかった、ある種の憧れのような世界へ、視聴者やプレーヤーを引き込むところかな、と思います。あと、いつも大事な何かを隠した状態で話を進めるのが上手いな、とも思いますねー。

2010-10-08 08:52:54
ハヤシヒデキ @mech_hayashi

@jsato_FLEET なるほどなるほど。ということは麻枝氏の「核」を理解するには一連のkey作品を把握する必要がありそうですね。ただ、いわゆる泣きゲー的なのが流行り出す前にその界隈のゲームを一通り経てきた身としては(笑)、若干あのナイーブさに乗り出せなかったのですよね…。

2010-10-08 09:01:05
ハヤシヒデキ @mech_hayashi

@jsato_FLEET しかし評判の悪い宇野氏の「レイプファンタジー」ですが、ネーミングはどうかと思いつつ僕は結構理解できて、というより残念ながらこの批判に当てはまってしまう作品や作品の消費様式が現実にあるように思います。(この前のLifeも宇野氏の発言が一番的を射てたと思う)

2010-10-08 09:10:21
ハヤシヒデキ @mech_hayashi

@jsato_FLEET 実はそれはオタク業界だけに当てはまるものではなく、厳密な定義とはずれるかもしれませんが(そんなもんあるのか笑)、先日呟いた「君に届け」で見られる問題にも通じる問題だと僕は思っていて、つまりは方々で言われてる「‘他者’性の排除」による自己の甘やかしですね。

2010-10-08 09:24:51
ハヤシヒデキ @mech_hayashi

@jsato_FLEET AB!に関して言えば全然叩こうという気はないのですが、そういう自意識への閉じこもりからの脱却を一方のテーマに置きながら(ゆりプロット)、一方でその呪縛にまだ囚われてる部分もあって、実はその相克が作者の「核」なのかも…、てふと今思いました。

2010-10-08 09:34:02
ハヤシヒデキ @mech_hayashi

@jsato_FLEET あと比較対照で言えば、けいおんとは対照的でいて実はすごく裏表の関係にあるという印象です。と同時に言えることは、AB!を卒業しても次のAB!を探すような状況に対する危惧で、「卒業」も「離別」もカタルシス生産のための道具になっちゃうのはまずいよなと。

2010-10-08 09:42:43
佐藤純一【fhána】 @jsato_FLEET

@mech_hayashi 「君に届け」も「モテキ」も見てないので何とも言えない所はあるのですが、その是非は置いておいて、宇野氏が掲げる二項対立で言えば、決断主義的な作品はあまり流行らずに、レイプファンタジー的な構造の作品はむしろどんどん再生産されてることは確かですね。

2010-10-08 11:10:54
佐藤純一【fhána】 @jsato_FLEET

@mech_hayashi それを社会論にまで広げると確かに「他者性の排除による自己の甘やかし」は問題かも、とは思いつつも…作品レベルでは別に「病弱な美少女を庇護したい」とかでも別に良いんじゃないかとも思う訳です。が、この話を展開し出したら大変なのでこの辺にしておいて…、

2010-10-08 11:24:49
佐藤純一【fhána】 @jsato_FLEET

@mech_hayashi 林君が指摘した「相克」は成る程と思いました。そもそも「泣きゲー」自体、物語レベルでは主人公と同一化して泣ける感動を味わい、一方で物語外部のプレイヤーレベルでは、結局効率良く複数の女の子キャラを攻略するという、相克関係にある要素が平行して進行してる訳で、

2010-10-08 12:34:38
佐藤純一【fhána】 @jsato_FLEET

@mech_hayashi AB!でも、ゆりと音無、音無だけのプロットでも、この世界から皆を旅立たせるべきと信じて行動してたのに最後にやっぱ二人で残ろうってなったり、相克関係にある筈の複数の思想傾向が強引に共存しているのが麻枝作品の「核」なのかは分からないけど特徴だと思いました。

2010-10-08 12:37:20
佐藤純一【fhána】 @jsato_FLEET

@mech_hayashi 因みにAirは、Airの第三部はカラスの視点で進行するのですが、→カラスだから何も出来ず傍観するしかない(女の子を救えない)、ゲームの選択肢も無い→つまり物語内レベルにおいてもプレイヤーレベルにおいても物語に介入出来ない、

2010-10-08 12:42:37
佐藤純一【fhána】 @jsato_FLEET

@mech_hayashi この様な構造によって、主人公の無力感を、私たち自身の無力感と直接結びつけている、と東氏は評してますね…。つまり泣きゲー自体に「物語内の“泣き”要素」と「物語外の女の子攻略要素」という相克関係がまず内包されてて、その2つをさらにメタ化してるみたいな…。

2010-10-08 12:55:56
佐藤純一【fhána】 @jsato_FLEET

@mech_hayashi とかなんとか言いつつ、結局単純に僕は「世間知らずでナイーブな中ニ病的ロマンティシズム」が好きで、寧ろ歳をとって社会で嫌な経験を重ねてくに従って、その傾向が強化されて、もはや僕にとってのセキュアベースになってる気すらします…。それは甘えなのだろうか…。

2010-10-08 13:27:05
ハヤシヒデキ @mech_hayashi

@jsato_FLEET やあ、何だかとんでもないところに行き当たってしまったようですね…。でもわかります。自分もAB!見た後、ついパトレイバーのOVA版を探し求めて、見ながらハッとしました。これぞまさに僕のセキュアベースかもしれません…。

2010-10-09 08:09:52
ハヤシヒデキ @mech_hayashi

@jsato_FLEET それは甘えかと言えばまあその通りだと思いますが、そうだとわかりつつ、敢えて乗り出すことが(大げさに言って)再帰的選択になっていくんだと、そう思うことにしましょう(笑)

2010-10-09 08:13:17