Educate Reminiscence of Admiral 「KANCORE」３

奈楽マン @SonoTaichi

まとめを更新しました。今回分はタグを付けしてない物も含まれます。 こんな事やる意味？まぁふぶ何とかさんが主人公に返り咲く可能性と同じ位には在るんだよ。多分。「Educate Reminiscence of Adm.. http://t.co/DHopyfx1sW　#艦これ航海日誌

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最近は欄外が増えて時系列分かり辛いので此方でどうぞ。 あ、要らない？こりゃ失礼しました。 まぁ戦艦が駆逐を狙って外した時位には面白い内容かもしれませんので気が向いたらばどうぞ。 #艦これ航海日誌「Educate.. http://t.co/DHopyfx1sW

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システムメッセージ：他の方もやってるしちょっと長めのも書いてみるかー、と思って書いたので別のタグを使う事にしました。 一つ目は航海日誌タグも使用します。 多分、前話・前編・後編と言う構成になるかと。 #艦これ航海日誌　#狂乱冬至祭

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『狂乱冬至祭・前話』 積み重ねた戦果を評価され、ついに元帥となった。 まぁ月が変われば直ぐに中将まで戻るだろうが、多少は話のネタにもなろう。 祝い酒だ何だと言って宴会の準備が始まろうとするが、其処へ本部から連絡が来る。 祝賀会だと……？ #艦これ航海日誌　#狂乱冬至祭

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指定された場所に行くと落ち着いた雰囲気のバーが在り、栗毛のショートボブの女が待っているのみだった。 その姿は提督達の間で「羅針盤娘」と呼ばれる出撃時の水先案内人を人間にしたような様であり、実の所あれらは彼女と他三人をデフォルメしたコピーである。 #狂乱冬至祭

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「羅針盤」と言う名のナビゲートシステムを作り上げたのは彼女達だがその事を知る提督は少ない。 しかし多くの提督は「羅針盤娘」に憎しみを持ちつつも、「海」と言う異界へ出撃し帰投するには「羅針盤」が必要不可欠だと言う事を知っている。 #狂乱冬至祭

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ただ己の場合、ちょいとした理由からこいつらと面識が在った。 何て事は無い。己が提督になった理由、憲兵に取り押さえられて「死刑台に登るまで刑務所でケツを掘られる生活」か「人外を指揮する生活」かを選ばされたのにこの女が関わっていたってだけの話だ。 #狂乱冬至祭

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技術士官が何故とは思ったが、まぁ異界の固定化なんてターミナル紛いな事をやってる時点で、己と同じように他所の世界へ片足突っ込んでる事は確定だろう。 この世界は他所の世界の情報素子が混ざりやすく、外側の事を知っている者が提督に選ばれ易いと言う話も在る。 #狂乱冬至祭

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「どうも、こうして顔を合わせるのは貴方が提督となって以来だったかしら？」 「そうだな、己が在りもしない罪との司法取引をさせられて以来だ」 「嘘はいけないわ、拉致監禁、暴行、強姦、人身売買。貴方はどう考えても死刑か無期懲役が当然の犯罪者よ」 #狂乱冬至祭

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にこやかに栗毛の女は言うが、それに対して己はうんざりとした表情で返す。 「それは「この世界」の話ではないだろう。世界線だけでなく頭まで緩くなったのか？」 「貴方がそう言う人間だと言うのは正しいでしょう？そんな人間を野放しにしておける筈無いじゃあない」 #狂乱冬至祭

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嘘を吐け、世の為だと言う理由で己を捕まえた訳では在るまいに、そうは思うが無駄話をしてこの女と居る時間が増えるのも嫌なので本題に入る。 「それで？率直に聞くが、祝賀会と言う口実で己が呼び出されたのは目立ち過ぎるなと言う警告を無視して元帥になったからなんだろう？」 #狂乱冬至祭

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「んー……、まぁそんな所よ。あの会話で察しろって方が無茶な話でしょうけど、元帥位の提督に後ろ暗い過去が在ると要らぬ干渉を招き兼ねないから捏造した罪も帳消しって事になっててね」 「おい、捏造って認めてるじゃねえか」 #狂乱冬至祭

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「で、そうなると最初に貴方と結んだ契約も切れるじゃあない？」 「……一定期間提督として活動する、或いは一定以上の戦果を稼ぐ事で犯罪者としての経歴を白紙にする。ああ、後者は元帥の事だったのか」 「そう言う事。だから貴方には提督を止めて貰う事にしたの」 #狂乱冬至祭

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「……何だと？」 「貴方だって嫌々なったんでしょう？だったら良いじゃない、貴方が育てた艦娘達は私達が有効活用してあげるわ」 「一度指揮官設定をしてしまえばMAGの経路が固定され、他の人間には扱えなくなる。そんな事はお前らが一番知っているだろう」 #狂乱冬至祭

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「折角艦娘の精神を安定化させる特殊技能持ちを見付けて観測する事で有意義なデータが取れ始めた所だって言うのに、上の連中も分かってないわよねえ」 この女、人の話を全然聞きやしねえ。 察するに、調教による精神の変質を研究対象にしてたって所か？ #狂乱冬至祭

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だとすると己を縛り上げて提督にしたのも最初からそれを目的としていた訳か。 で、上位の権限を持つ所からの命令で手放すように命じられたので観測を続ける為に己の育てた艦娘だけでも欲しいと。 正直言って、盗み見る程度なら勝手にしろと言う具合だが。 #狂乱冬至祭

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「それに中将の収入ってそれなりに多いから懐に入れておくと何かと便利なのに」 「おいこのクソアマ」 「まぁ兎も角としてそう言う訳だから、宜しくね」 栗毛の女はそう言って席を立つと、振り向きもせずに店の奥へと消えて行った。 #狂乱冬至祭

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己は当然それを止めようとするが、周囲に居た客に偽装した始末屋共がそれを邪魔する。 この周辺は艦娘立ち入り禁止で、そも一人で来るように指定されていた為に身を守る物は精々が軍刀程度しか無い。 ……ただの人間の己では抜刀したとしても直ぐに物言わぬ死体となって終わりだろう。 #狂乱冬至祭

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己が命乞いするのを待っているのか、周りの連中はにやにやと武器を手に此方を見る。 ふむ、こいつら見るからに品性も足りなければ知性も足りない顔をしている。 危機感も足りなければ、殺される覚悟も足りていない。 そして、何よりも―― #狂乱冬至祭

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「――速さが足りないッッッ！！！！」 爆音と衝撃が後から追従し、最速の艦娘が到着した。 店の壁は音速を超える砲弾によって蹴り砕かれ、内装をぐしゃぐしゃにしている。 敵の練度はそこらのチンピラ同然だったらしく、既に店内は阿鼻叫喚の渦となっていた。 #狂乱冬至祭

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「提督おっそーい！」 「ご苦労だ島風。ついでに此処に居る連中を始末しておけ、バーテンは残せよ」 「良いんですかー？」 「奴だけ軍人だ、可能なら尋問したい。出来る限り早く済ませろ」 「りょーかいー」 #狂乱冬至祭

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さて、こんな温い手で己を殺せると思っている筈も無い。 つまり既に何かしらの手が打たれていると言う事だろうが……、取り敢えずさっさと逃げないと不味い。 隠れながらとなると、鎮守府に戻れるのは明日か？ クソ、嫌な予感しかしない。 #狂乱冬至祭

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――『狂乱冬至祭・前話』終了 #狂乱冬至祭

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『狂乱冬至祭・前編』 「何だ、これは……？」 祝賀会と言う名の罠から帰って来た己を待っていたのは、要塞と化した鎮守府だった。 鋼鉄のバリケードが周囲を覆い、彩雲が上空を飛び回る。 そこらに深海棲艦の屍体が転がり、吐き気を催す瘴気が漂っていた。 #艦これ航海日誌　#狂乱冬至祭

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「提督ー、どーするんですかー？」「これで出て行ったら間違いなく己はグラム幾らのミンチ肉にジョブチェンジだ。……と言うかお前、「それ」まだ持ってたのか」 島風が何時もの連装砲の代わりに持っていたのは四肢を潰して持ち運びやすくした軍人だ。 結局こいつは何も知らなかった。 #狂乱冬至祭