内田樹さん「アメリカの人が怒るような話をした覚えがないんですけど・・・「グローバリストはバカです」と言ったのが気に触ったのかも知れません。」

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内田樹 @levinassien

コープこうべでの脱グローバル論の講演だん。100分しゃべって20分質疑応答して、それからサインして、マルヨネでメンチ、コロッケ、ヒレカツ買って帰って来ました。ふう。講演では途中でひとり退席者がいました。「退席したのはうちの夫ですがアメリカ人なんです」とあとで教えて頂きました。

2013-11-03 17:43:48
内田樹 @levinassien

アメリカの人が怒るような話を退席前にはした覚えがないんですけど・・・「グローバリストはバカです」と言ったのが気に触ったのかも知れません。そうとは知らず終わりの方では「アメリカ凋落のシナリオ」について熱く語ってしまいました(そっちの方を聞いて欲しかったですね)。

2013-11-03 17:45:25
内田樹 @levinassien

昨日の講演でアメリカの方が退席したのは「今の世界ではアメリカ人が安全に旅行できる国がほとんどない」という話をしたときだそうです。中近東、アフリカはもとより東アジアでも中南米でもヨーロッパでも、旅行者が「私はアメリカ人である」と名乗ることがもたらすリスクは今が過去最大でしょう。

2013-11-04 12:05:53
内田樹 @levinassien

私たちは「日本人は敵だ」という人たちに遭遇するリスクがほとんどなく世界中を旅行できます。韓国でも中国でも、そこまで剥き出しの敵意に遭遇することはまずありません。そのことの意味が日本人にはあまりわかっていない。

2013-11-04 12:08:47
内田樹 @levinassien

五輪招致成功の最大の理由は、東京がイスタンブール、マドリッドと比べてテロのリスクが際立って低いことにあります。平和憲法が海外での軍事行動を禁止し、自衛隊員が他国人を殺していないおかげで国際的イベントの招致が容易になっている。そのことを招致派は決してアナウンスしません。

2013-11-04 12:10:59
内田樹 @levinassien

五輪招致派が同時に改憲派であるということは政治史的に振り返れば、「ありえない」ことなのです。それが可能なのは今日本では「われわれは平和憲法のおかげで例外的に安全を享受している」という言明を口にすることが国家規模で禁圧されているからです。

2013-11-04 12:13:33
内田樹 @levinassien

かつてアメリカ人は世界中を自由に闊歩しておりました。ヘミングウェイを読むとその可動域の広さに驚かされます。今はもうそのような行動の自由は彼らには許されません。彼らを信頼し敬愛する国民より、彼らを疑い憎む国民の方が増えてしまったからです。アメリカの過去半世紀の外交の「成果」です。

2013-11-04 12:16:54
内田樹 @levinassien

集団的自衛権を行使して、アメリカの海外での軍事行動に同行するということは、自国内におけるテロリズムのリスクを引き寄せることだけでなく、一般の日本人が「足を踏み入れることができないエリア」を一挙に拡大することです。でも、そのことを誰も言わない。

2013-11-04 12:20:55