羽仁五郎bot @gorohani 「ファミリア」は語源的には奴隷を意味する言葉なのだ。

人間の心を支配管理する関係の基礎には「家庭」がある。 普通の人は、家族や家庭は人間の一般的なあり方だと思っているが実は全然そうではない。家族やファミリーという言葉から、理想的な人間関係を思い描くかもしれないが、とんでもないことだ。「ファミリア」は語源的には奴隷を意味する言葉なのだ。
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羽仁五郎bot @gorohani

人間の心を支配管理する関係の基礎には「家庭」がある。普通の人は、家族や家庭は人間の一般的なあり方だと思っているが実は全然そうではない。家族やファミリーという言葉から、理想的な人間関係を思い描くかもしれないが、とんでもないことだ。「ファミリア」は語源的には奴隷を意味する言葉なのだ。

2013-11-05 16:52:39
羽仁五郎bot @gorohani

子どもが親をバットで殴り殺したとか、孫が祖父をナイフでメッタ切りしたという類の不幸な事件が、最近めっきり多くなっているが、あきらかにその背景には、家族制度による人間の心の抑圧があるのだ。

2013-11-05 17:10:05
羽仁五郎bot @gorohani

例えば君が土地や会社を所有する家に生まれたとする。君は財産を親から相続して、それを管理するか食いつぶすか殖やそうとしながら一生を過ごし、自分が死ぬときは自分の息子に相続させるだろう。君はそれを自分の自由な意思でやっているつもりだろうが、実は財産のほうが君の生き方を決定しているのだ

2013-11-05 17:12:24
羽仁五郎bot @gorohani

本当に自分の心というものをもち、自由に生きたいと思う者にとって、財産を相続して管理しなければならないとか、そのために家風のようなわけの分からぬ観念を重んじなければならないとか、さらに自分の子どもに同じような生きかたを強いなければならないというのは、精神的には地獄というべきだ。

2013-11-05 17:14:48
羽仁五郎bot @gorohani

家がどんなに人の心の重荷になっているか。誰もが「亭主」「女房」「父親」「母親」「子ども」の役を無理やり押し付けられている。かといってそれを取り払ってみても「本当の人間」が出てくるわけでもない。タマネギだかラッキョウみたいに、剥いても剥いても中には何もないようにされてしまっている。

2013-11-05 17:16:55
羽仁五郎bot @gorohani

仕方ないから何とか役割を果たそうとして「父親の権威」といって子供を殴ったりするが、そんなことで子どもは少しも良くならない。亭主→女房、父親→息子という関係は、支配関係の役割でしかありえないからだ。相手を抑圧し支配するのがこうした家族の名称の意味で、だから中身なんかありっこないのだ

2013-11-05 17:21:12
羽仁五郎bot @gorohani

今や家は何のためにあるかといえば、誰かが収入を運び込んでくる場所、買うー使うー買うという消費サイクルの港のようなものだ。消費者をずっと消費者にしばりつけておくために、家という観念が利用されている。その維持のために支配関係が要求されているのだ。誰がそれを望むかはもうわかるだろう。

2013-11-05 17:22:30
羽仁五郎bot @gorohani

夫は「もの言うサイフ」、妻は「やりくりガマグチ」、子どもは「被抑圧階級」または「消費者・抑圧者予備軍」なのだ。経済学的概念どうしが”結婚”していて、どうしてうまくいくだろう。家族制度は、とっくに崩壊をはじめている。

2013-11-05 17:27:19
羽仁五郎bot @gorohani

家族制度の崩壊を誰かがとても恐れている。そのために家族の概念を別の価値で必死に上塗りしようとしている。しかし我々がどう考えようと、家族制度がある限り解決できない問題が特に現代ではひどく、親の権威だの家庭の権威だのをいくら叫んでも、もはやどうしようもない状態になっているのだ。

2013-11-05 17:36:18
羽仁五郎bot @gorohani

家族制度が崩壊して困るのは、自由を求める我々ではない。我々を支配しようとしている権力だけである。なぜなら、その種の権力機構の構造は、家父長制をそのまま引き延ばしたものにすぎず、我々を家族制度に縛りつけることによって成り立っているものだからだ。

2013-11-05 17:40:16