みじん子 ついのべ まとめ

みじん子(@000plankton000)のついのべをまとめてみました。 テスト投稿も兼ねています。
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みじん子 @000plankton000

子供の頃、何度も君に初めましてと言われたあの時を思い出す。僕は何度も会っているのに、君をよく知っているのに。繰り返される『初めまして』に悲しくなったのを覚えている。でも今は大丈夫、オートセーブだからね。そのまま電源を切って、僕を忘れさせる事なんてもうしないよ。 #twnovel

2013-09-14 03:26:34
みじん子 @000plankton000

高校生が話していた。「最近のガキって、人生のリセットボタンがあると思ってるらしいよ」「うわぁ、ないわぁ」騒々しい駅のホーム。僕はガキじゃない、むかついたので飛び込む予定だったそこからUターン。大人の僕は人生をやり直す別の方法を探す。死ぬまでには見つかるだろう。 #twnvday

2013-09-14 10:12:12
みじん子 @000plankton000

公園の片隅、僕と僕の好きな子は今とてつもなく緊張している。「君が、……す、」意を決した瞬間、二人の間をボールが駆け抜けた。次いで男の子がよちよちと僕らの間を通る。思わず彼女と顔を見合わせ、笑ってしまった。ああ、今ならきっとうまくいく。気を取り直して、もう一度。 #twnvday

2013-09-14 18:03:36
みじん子 @000plankton000

「はい俺の勝ち」「ああずるい!もう一回!もう一回勝負!」「じゃあ今度はプリンな」「分かった、だからもう一回!」むきになって再戦を訴える彼女がとても可愛い。それが見たくて何度も勝負しているなんて言ったらどんな顔をするだろう。次の勝負ではキスをリクエストしてみよう。 #twnvday

2013-09-14 18:46:55
みじん子 @000plankton000

夢を見た。人魚が泣いていた。深い深い、海の底で。人魚の目から流れているのは、自分と同じ、海の水。海ってこうやってできてるんだなぁ、なんて考えてたら、人魚がこっち見た。目が合った。人魚が何か言おうとした。そこで目が覚めた。もう一度寝たら、あの子の言葉、聞けるかな。 #twnvday

2013-09-14 23:06:45
みじん子 @000plankton000

深い深い海の底、人魚はただ泣いている。はじめ彼女は、少し低いところにある岩場に座っていただけだったのに、気付けばあふれた涙で一杯になり、ここが海になった。今は彼女の他にも、沢山の思いを抱えた人魚がここで泣く。深い深い海のそこで、ただ、ただ。 #twnovel(海のつくりかた)

2013-09-15 20:22:51
みじん子 @000plankton000

漫画の様な展開。女の子と二人、雨宿り。結構可愛い子だ。まじかる☆みるくちゃんには劣るけど、これは三次元最初で最後の運命の出会いかもしれない。声をかけよう、そうしよう。顔を上げたら正面にイケメン。相合傘で去る二人。前言撤回、やはり二次元が最高だ。#twnovel リア充爆発しろ!

2013-09-15 20:24:39
みじん子 @000plankton000

海の水ってさぁ、塩水じゃん。で、涙もさぁ、同じじゃん。そう考えたらさぁ、目って、小さな海じゃん。すごいよねぇ。歩きながら君がのんびりと言う。うんうんと相槌を打つ私。何気ない日常のワンシーン、幸せって、こんなにも近い。話は続く。そういえば、昨日夢見たんだよね、#twnovel

2013-09-15 21:35:43
みじん子 @000plankton000

君の目が欲しいと思っていた。今も思っている。何故ならとても綺麗だから。笑う君の瞳は青空のようだし、泣いている時のそれは本当の海みたい。ねぇ、その目、片方だけでいいから、頂戴よ、ねえ。#twnovel(手に在る一つの目玉、それはただの硝子玉みたいに、ころり転がっただけだった)

2013-09-16 01:24:59
みじん子 @000plankton000

「人は、帰りたくて、人を殺すのかもね」彼はそう言って出て行った。もうずいぶん経つ。彼はまだ帰らない。それでもいいと思う。人を殺せない、殺さない、やさしい人だということだもの。#twnovel それに比べて私は、会いたいという気持ちを殺せない、ずるくて臆病な、弱い人間。(戦いとは)

2013-09-16 10:01:22
みじん子 @000plankton000

水たまりに向かってジャンプしたら、水たまりの裏側の世界に来てしまった。そこには僕らの世界と変わらぬ風景。鏡文字が少し読みづらいけれど、じきに慣れるだろう。見てしまったのだ、入れ替わりで、こちらの僕が水たまりに飛び込んだのを。#twnovel もう一度飛ぶ、地面を踏んだだけだった。

2013-09-16 14:30:46
みじん子 @000plankton000

最初は失った悲しみ。次々と涙が出てきた。次は、孤独。一人ぼっち、そう思うと怖くて泣いた。その次は、安堵。たくさんの仲間が来てくれた。ほっとして涙が零れた。#twnovel 今は、喜び。一人じゃない。私は今、嬉しくて、泣いている。(海が甘くなる日が、いつかくるかもしれない)

2013-09-16 21:13:29
みじん子 @000plankton000

雨が降らない国がありました。詳しく言うと、機械で天気が管理され、月に一回、決まった時間にしか雨が降らない国がありました。まだ幼い二人は、よその国に行きたいと願っていました。その夜、二人は家を出ました。国の出口なんて分からないけれど、手に傘をしっかりとつかんで。#twnovel

2013-09-16 21:35:29
みじん子 @000plankton000

学校の廊下、放課後の掃除の時間。僕は君に声をかけたくて、そわそわしている。一緒に駅まで歩こうと、それだけ言いたくて。君の前に立ち尽くす僕。おかしいな、何度も練習したのに、言葉が出ない。君が笑う、そして言った。「一緒に帰ろうか」#twnovel (恋は僕をこんなにもダメにする)

2013-09-16 22:32:40
みじん子 @000plankton000

硝子でできた金魚鉢、中に一匹の金魚。尾ひれを揺らして泳ぐ。オレンジ色のドレスを翻すのだ、ひらひらと。人の気も知らないで。こいつは僕の悲しみなんてこれっぽっちも分かっちゃくれない。涙の雨を降らせたら、こいつは悲しみのあお色に染まるだろうか。#twnovel 金魚は相変わらず橙色だ。

2013-09-17 01:00:33
みじん子 @000plankton000

寒いなぁ。一人膝を抱えていたら、突然声がした。「あたためてあげます!」誰だと聞くと妖精だという。見えないけれど感じる気配。「では台所お借りしますね!今からスープを…きゃあ!」がしゃーん「妖精さん、もういいよ」見えない彼女が落とした鍋を拾いにいく。#twnovel(もうすっかり、)

2013-09-17 01:55:38
みじん子 @000plankton000

男の子と女の子がいました。丘の上で星を見ていました。女の子が何かに気が付きました。「どうしたの?」「お星さまが、ふってきたの!」女の子の手のひらには小さなお星さまのかけら。いくつもあるそれを、男の子と分けました。「かわいいね」「おいしそうだね」#twnovel ぱくり、その味は、

2013-09-17 17:37:24
みじん子 @000plankton000

#twnovel ベランダにいた彼女が声を上げた。ばたばたと中に戻ってくる。「みてみて!」「どうしたの」彼女の手にはきらきら光る何かの破片。どこか懐かしい形のそれを、彼女は一つ摘まみあげ口に放り込んだ。「ふーん、お星さまって、甘くないんだぁ」ぽつり呟き欠片を一つ、俺に渡した。

2013-09-17 17:43:30
みじん子 @000plankton000

「じゃあここでクイズです、海に落ちたお星さまは、どうなるでしょうか」「おぼれちゃうの?」「ううん、海に落ちたお星さまは、水を飲んで大きくなって、ヒトデになるんだ」「だからお星さまの形なんだね」「そうだよ。海を旅して、一番下についたら光るんだ」#twnovel (鏡合わせの海と空)

2013-09-17 18:18:54
みじん子 @000plankton000

今度こそ、今度こそ。震える声でぶつぶつ呟く少女を、兎は草むらから見ていた。今にも泣きそうな少女を、耳を動かしながら見ていた。下を見ると、兎の足元に小さな毛虫。驚いて飛び上がり、少女の背中にぶつかった。一歩踏み出した少女。「兎さん、ありがとう!」#twnovel 兎は耳を動かした。

2013-09-18 01:22:29
みじん子 @000plankton000

雨が降るのは太陽が顔を隠して泣いているから。とかいうけどさ、そう考えたら太陽は泣き虫なのかな?特に六月。こっちはジューンブライドでどっちかといえば幸せな…あ、そうか。太陽は幸せな人達を見て泣いてるんだ、「私はいつまでも一人ぼっち」ってね。#twnovel ああほらまた泣きそうだ!

2013-09-18 19:16:47
みじん子 @000plankton000

@000plankton000 もう少し明るく考えましょう、雨を降らせてるのは雲で、太陽じゃないわ。きっと雲の中に雨を作る工場があって、工場では兎さんが働いていて、夜は月の上で休憩をするんだわ。今頃兎さんは大慌てで雨の準備をしてるのよ。傘、持っていてよかったわね。#twnovel

2013-09-18 19:28:39
みじん子 @000plankton000

「今日も可愛いね」あなたが声をかけてくれる。素敵な笑顔を見せてくれて、悩み事も打ち明けてくれる。嬉しさと少しの優越感。ひだまりの中まどろみながら、私はいつもあなたのことを考える。ああ、あなたのその手が、私を優しく撫でる。そんな日がくればいいのに。#twnovel(恋するサボテン)

2013-09-18 22:19:59
みじん子 @000plankton000

小さなミジンコは大きな空に憧れた。いつかあの空を飛びたいと願っていた。魔女はそんなミジンコの願いを叶えた。ふわり浮かぶ体、小さくなっていく自分のいた世界。魔女に尋ねた、「ぼくがいた場所は、どんな場所だったの?」魔女は答えた。「水たまり。いつか消えてしまう場所よ」#twnovel

2013-09-19 03:54:13
みじん子 @000plankton000

みじんこは池のほとりで待っている。まだかなぁ。足をゆらゆら。水面がギザギザ揺れる、映る空はオレンジ。まだかなぁ。辺りがだんだん暗くなる、太陽がみじんこに手を振った。おやすみなさい、いい夢を。やがて真っ暗がやってきて、池には真ん丸お月様。おかえりなさい、待ってたよ。#twnovel

2013-09-20 02:38:35
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