#アイの欠乏

諦 @RAIN_CAGE

温もりも知らない天使を殺した。冷淡で気高い天使を殺した。 静脈を流れる寂寥に後悔が交合う。汚れた手を白い壁で拭った。人間は此処まで墜ちてしまったよ、カミサマ。爪の間に残った赤褐色は容易くは剥がれずに罪過を責め立てる。 嗚呼、あと何人で天使に戻れる？ #アイの欠乏

せいや @fl_for_Al

イドの境界でしんしんと涌く後悔と不安の泉。溢れた水は陸地を洩れなく浸し、雫で誰かを濡らさぬように表情と抑揚を殺ぎ落とした。結果乾いた色のなさを攻撃と評すのならばどうぞ踏み荒らしにくれば良い、泥濘に足を取られて衣服と顔を汚すだけだ。　#アイの欠乏 #惨敗

雪野 @you_ki_yu_ki

手首に咲いた華は紅く、紅く。表面張力で保っていた感情が零れ落ちる、青を流せなくなってしまった代わりに。生きていこう、と思った。それでも生きていかなければ、と。吐き出された酷い言葉を、咀嚼しきれないから飲み込むように。いつか消化して昇華するから。前を向いて、 #アイの欠乏

諦 @RAIN_CAGE

足らない、足らない。何が足らない？ 無題のキモチは新規フォルダへ。足らない、足らない。まだ足らない？ カラダが上手く動かない。 生命維持の必須要素は、お菓子と惰眠、ちょっとの刺激。イケナイ薬に手を出せば、満ちる感覚、シアワセの味？ （嗚呼ワカラナイ。） #アイの欠乏 #麻酔

のぎへん @noginthepast

彼女の毎日は何事もなく過ぎて。感情動かされることも、衝動に突き動かされることもない。揺るがぬ毎日は平和にして停滞。風に靡く秋桜もきつく香る金木犀も決して音を立てはしない。けれど残された時間は未だ来ぬ日々は『時間』は、いつか必ず彼女の核心を突くだろう。#アイの欠乏 革新の時へ至る。

諦 @RAIN_CAGE

【欠乏】必要なものが不足すること。

諦 @RAIN_CAGE

【企画します】 #アイの欠乏 一人称なし、音読み訓読み問わずアイと読める漢字なし、恋愛なしの創作企画。対象は創作物全般。期間は11/04〜11/07。企画名タグと「アイの欠乏を埋めるもの」をタグ付けして投下するだけ。後日トゥギャります。

諦 @RAIN_CAGE

【個人メモ】 アイ、あい、I、eye 愛、合、藍、相、哀、間、挨、逢、曖、穢 などアイと読める漢字 私、僕、俺、我、我輩、など一人称。（自分、自ら、己、などは任意で）

壱札キセキ @Violet_Magician

ABCDFGHJKLMNOPQRSTUVWXZ……アルファベットは本来二十六文字、だけど僕には二十三文字。「おい、勉強してるか。しないなら家から出てけ」刃のように心を抉る父さんの言葉。涙を零しても、目と一緒に家族との絆も失った僕には何も見えない。父さんの怒りさえ。 #アイの欠乏

妄想のくずいれ @delution_box

虹を見た感想が違うのは、違う「赤」を見ていると言う、あの『クオリア』の問題ではない。 日は７色、米は６色。 赤橙黄緑青紫。 文化の差異が感性を分かつ #アイの欠乏　

諦 @RAIN_CAGE

指の間からすり抜けていったものばかりを数えた。記憶の底にある声はいつだって同じで、欠け落ちた筈の部分が痛む。 暗紫色の部屋の片隅で、頬はもう腫れることはないというのに。瞼を伏せたまま、何も見ないでいよう。悲しみしか見えない目なんて、なくていい。 #アイの欠乏 #現実逃避

萌葱［moegi］ @hmoegi

他のなにでもなくただ消滅を願っていた。理由もない衝動は、実行の覚悟も方法もないままに、澱のように淀んでいる。一体なにがどうしたんだっけ。どうしてこんなに厭になってしまったのだっけ。今日もまた、空白の中だけで生きている。#アイの欠乏 #虚無感 （サミシイという言葉が思い出せない）

おーさん @osayas811

「大した怪我じゃなくて安心したよ」「ありがとう。あなたが来てくれて、とっても嬉しい」「事故の前のことは憶えてる？」「ええ、憶えているわ。小さい頃母に言われた言葉は今でも鮮明に。初対面の人にも優しくしなさいって。でも、その他のことは全く。ところで、あなた誰？」 #アイの欠乏 #記憶

皐月猫 @satsuki_neko_m

柔らかい無数の糸に毒を塗った。糸はやがて集まり、白い雲になった。無垢に見える雲は、優しい形を描いた。あれは何の形？記憶の中で無邪気に問う君を必死に振り払う。雲はやがて雪を降らした。キラキラと、毒が積もってゆく。ばいばい。君の住む街に、やがて別れの冬が来る。#アイの欠乏 #復讐

ハル @nele1127

キミは感情が少ないと言われる。そりゃそうだ、僕の心の中は空虚感そのものだ。どこか遠い所に大切な「 」を置いて来てしまったような感覚なんだ。でも、「 」が何か分からない。きっと必要の無いものなんだ。だから、思い出せないんだ。 #アイの欠乏 #大切な人

asumi @Navyiris

静けさを欲しがる 昨日との交わり時に 超えることをしない理由を 語らぬままやり過ごす テーブルに散る花びらの破片は ピアスでつながれ嘘の花となる 胸の痛みはボロ切れかぶせ 煙草の煙を沁みつけるだけ #アイの欠乏 「再会」

萌葱［moegi］ @hmoegi

残業後の駅前で、煙突を立てたトラックにぶつかった。もうそんな季節。焼芋を懐に抱え家路を歩く。カイロよりもコーヒーよりも、この重みが欲しかった。温もりには重さが必要だ。そうでないと、欠けた部分は埋まらない。#アイの欠乏 乾いた夜空のその先に、また同じ色の明日が来る。#仮初めの温もり

如月 @Kisaragi_xxx

灰が降り積もる空の下で、だれだけ足掻いたことか。嘆く その声は誰にも届かない。必死に仮面で涙を隠してみたりしてみたけれど、そもそもピエロが流す涙なんて 誰も気にしないね。#アイの欠乏 手首に走る一筋の紅。突き刺さる銀の針。全身を廻る鈍い痛み。 さぁ、どこで死のうか。#死

黒巣真音 @catnap_7

怠い。何もしたくない程に、怠くて仕方がない。ため息をつきながら、夕飯を作り食べて、冷蔵庫から、ビールを取り出した。発泡酒ではなくビール。今日のような日は、少しだけ贅沢をするに限る。乾いた音をさせながらプルタブが上がる。小気味いいな、と気が楽になった気がした。 #アイの欠乏 #酒

諦 @RAIN_CAGE

殺した季節を重ねて、重ねて。踏み潰しながら歩いていく。下ばかり向いて、亡骸を見送り、譫言のように洩れる音。謝罪の葉を付けた。 蔦が絡まり、やがて動かなくなる両脚。どこにも運べないと、足裏が根を張っても。キミの欠乏を埋めるため、季節は死んでいくんだ。 #アイの欠乏 #時間

ホッとしよ。 @Cocoa_nO_cocoRo

1番近い存在だったはずの人が、いつのまにか何も話せない人に変わってた。本当の想いも奥底に沈ませた悲しみさえも伝えられない。水面の綺麗な部分だけ掬い上げ、隠し通してきた秘密を差し出すかのように手渡した。それを満足げに受けとる君と、偽りの友情を育もう。 #アイの欠乏 #真の友達

sodaame【#140字小説】 @sodaame140

透明人間だった。現実には、ただ無視されているのだが。避けられているというより、見えない壁が、出来ているのだろう。嫌悪や、同調や、周囲の連帯感や、絆が、少しずつ蝕んで、見えなくさせているのだ。筆で色を塗りましょう。何色になれば、あなたのお好みですか。 #アイの欠乏。 #筆の色。