テゴストーリーは突然に　別ver.

さんぬ @oor0704msd

唇が離れて、お互いに自然と笑顔になって。好きの気持ちが溢れてきて。 その瞬間に。 「お誕生日おめでとう。」

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手越「あとじゅっぷん…………、」 今日会えてよかった、相変わらず真っ直ぐなんだねって微笑んで、私でよければなんて言って、そっと目を綴じた。 手越「…………ねぇ、なにそれ。超自意識過剰じゃん。大好きなんだよバカ。俺ばっかり。好き。大好き。」 触れるだけの、優しいキス。

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ちょうど、家の前に着いちゃって、車を止める。相変わらず静かな車内、何も言葉を返してくれない大好きな人。 手越「…………じゃ、また今度な。」 顔が見れなくて、お前が降りたらすぐ帰ろうと思ってたのに。 ふいに引っ張られた服の裾に顔を上げると、あと10分だね、って。

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手越「俺のこと、どう思ってる？」 えっ？ていう表情されて、一瞬にして静まり返る空気。 手越「何て言うか……その……一瞬たりとも忘れたことはなくて、お前のこと……つまり……だから……今日を、大切な日にしたいわけ。」

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手越「忙しいんだな、こんな時間まで……。帰り、送らせてよ。俺、近くに車止めてるからさ。ここで待ってて。」 最近の話とか、仕事の話とか、溜まってたものを吐き出すように二人で話す車内。楽しい、けど、俺の誕生日のこと、忘れちゃってるのかなって。 手越「…………あのさ？」

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何もなかったなーって落胆しながら帰路につく23時半。そしたら、ほんとに偶然、あいつと、すれ違った。 手越「あっ！ねぇ！」 一番会いたかった人の腕を無意識に引く。びっくりするお前。 手越「……仕事帰り？」 だいぶお疲れ顔してるのに、そんなことないよって笑う姿にキュンとする。

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たくさんの人に祝ってもらって、色んなプレゼントやサプライズがあって、それなりに幸せな誕生日。 でも、一番祝ってほしい人から連絡がこなくて、あと30分で俺の誕生日終わっちゃう。 手越「えーー！ありがとう！！まっっじで嬉しい！！」 友達も大事だけど！この言葉はお前だけに言いたいの！