ノルンのレース四方山話 その2 「数字に物語あり―ゼッケンのお話―」

ノルン・K・アルトレーネ @Norn_K_Altlene

えーっと、ロサンゼルス決戦に思いのほか見はまってしまっていたので遅れてしまいましたけど、今夜も #ノルンのレース四方山話 はじめてみたいと思うのです。今夜の話題はゼッケンのアレコレなのです。しばらくの間お付き合いくださいなのです(ﾍﾟｺﾘ

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まずはじめにレースだけじゃなくてスポーツをするときに使う「ゼッケン」 実は海外では使われていない日本独特の言葉のようなのです。明治から大正にかけて使われるようになったようですが、ドイツが由来とかイタリアが由来とかいろいろ言われているようですが不明なのです #ノルンのレース四方山話

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ひとつ雑学のようなお話をしたところで、今回はレースで使うゼッケンのあれこれについてを、MotoGP、F1を中心にお話ししようと思うのです。#ノルンのレース四方山話

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まずはMotoGPなのですが、MotoGP・Moto2・Moto3の3つのクラスがありますが、それぞれ1～99までの数字を他のライダーと被らなければ自由に使えるルールになっているのです。 #ノルンのレース四方山話

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自由に選べるといいましたけど、そのうち1番は前の年のチャンピオンだけがつけることができるルールなのです。これはMotoGPに限らず、モータースポーツ全般でだいたい共通のルールになっているのです。チャンピオンの特権と言えるのです。 #ノルンのレース四方山話

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ただ、最近は前年のチャンピオンが1番をつけないで、ずっと使い続けている「マイナンバー」を使い続けるというライダーも結構いるのです。 #ノルンのレース四方山話

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チャンピオンの特権をどうして使わないのかというのはライダー次第なのですけど、多くのライダーが感じているのは、「プレッシャー」でしょうか。ここ10年ほどでゼッケン1番をつけたライダーは、実は全員タイトル防衛に失敗しているのです。#ノルンのレース四方山話

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ただ、世界で一番バイクを速く走らせることに長けた人たちが集まってきている大会ですから、そもそもタイトルを連続で獲るということ自体がとんでもなくハードモードというのは間違いないとは思うのですけどね……。#ノルンのレース四方山話

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というわけで最近はなかなかゼッケン1番を見かけないのです。今年MotoGPをルーキーで制覇したマルケス選手は来年ゼッケン1番をつけるのでしょうか……。ただ今の勢いを見てたらそういうこと全く関係なさそうな気もしますけど……。#ノルンのレース四方山話

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あとMotoGPの特徴としては、「ゼッケンの数字のデザインが自由にできる」ということでしょうか。読みにくくない限りは比較的自由な書体やデザインでゼッケンをデザインすることができるようになっているのです。#ノルンのレース四方山話

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一例としては、ストーナー選手は地元のオーストラリアの国旗とアボリジニの文字をあしらっていたり http://t.co/xU9EjjafWi しているのです。こうやってデザインで個性を出したりできるのが特徴でしょうか。 #ノルンのレース四方山話

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ちなみに、さっきのストーナー選手のゼッケン1(写真は12年の時)の中に普段使っている27のゼッケンが入っているのです。ライダーにとってマイナンバーがいかに大事かが分かると思うのです。#ノルンのレース四方山話

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先ほど、MotoGPでは被らない限りは好きな番号を選べるとお話しましたが、ここで特徴的なゼッケンとその由来をお話したいと思うのです。#ノルンのレース四方山話

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まずは私の尊敬するロッシ選手の46番。これは実は父親(グラツィアーノさん、元GPライダー)が現役の時に使っていた番号を使っているのです。グラツィアーノさんは優勝はしたもののタイトルは獲れませんでしたが、その分息子さんがたくさんタイトルを獲ったのです。#ノルンのレース四方山話

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次に今季限りでドゥカティワークスを離脱してアスパー・ホンダへ移籍するニッキー・ヘイデン選手の69番。これは、「もし転んでひっくり返っても69だからすぐに僕だと分かるでしょ?」ということらしいのです。#ノルンのレース四方山話

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―――え? シックスナイン? よく知らないのです。#ノルンのレース四方山話

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このヘイデン選手の家族は、両親兄弟全員レーシングライダーという筋金入りのライダー一家らしいのです。こういうお話、実はアメリカでは結構あることらしいのです。お父さんがレースしているのは聞きますけど、お母さんまでレースしているのはすごいのです。#ノルンのレース四方山話

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このように、自分を象徴する番号を好んで使うことが多いMotoGPなのですけど、1～99の中には自由に使えない番号が存在するのです。たぶん他のスポーツで聞いたことがあると思いますけど、「永久欠番」というものなのです。#ノルンのレース四方山話

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MotoGPではMotoGPクラスに34番と74番のふたつ、Moto2クラスでは48番が、2013年現在では永久欠番に指定されているのです。#ノルンのレース四方山話

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34番はスズキで活躍し、93年に最高峰タイトルを獲得したケビン・シュワンツ選手のゼッケンなのです。市販車改造バイクの最高峰のスーパーバイク時代から愛用したこの番号は、現役引退時にその栄光を称えられてMotoGPクラスの永久欠番になったのです。#ノルンのレース四方山話

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ちなみに、そのシュワンツ選手を尊敬して34番のゼッケンを愛用していたドゥカティのドヴィチオーゾ選手はMotoGPクラスに昇格した際、永久欠番で使えないということでゼッケンを4番に変更しているのです。#ノルンのレース四方山話

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MotoGPもうひとつの永久欠番は、03年の日本GP決勝レース中にクラッシュに遭遇し亡くなってしまったホンダの加藤大治郎選手へ敬意を示し永久欠番に指定されているのです。#ノルンのレース四方山話

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ちなみにこの74番というのは、大治郎選手の誕生日である7月4日が由来なのです。#ノルンのレース四方山話

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MotoGPではもう74番をつけたマシンを見ることはできませんが、実は今でもいろいろなレースシーンで大治郎選手が愛用していた74番のゼッケンがついたマシンを見ることができるのです。#ノルンのレース四方山話

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大治郎選手の幼馴染で先輩だったS-GTの本山哲選手は、03年の事故以降、参戦するマシンとヘルメットなどに必ず大治郎選手のゼッケンを貼り付けて参戦しているのです。03年にGTで初めてタイトルを獲得しましたが、その時の涙が印象に残るのです。#ノルンのレース四方山話