中国の防空識別圏設定に関する考察

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

さて、２３日に中国が尖閣諸島上空に防空識別圏を設定すると勝手に宣言したわけですが、今のところ中国空軍機の緊急発進などはなく「中国の口だけ」の状態となっております。

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

では、もしも中国が事実上の防空識別圏としての運用を開始した場合にどういうことがおきるのか予想してみましょう。今回の件に限らず防空識別圏が重なった場合に起こる事態の予測としてですね。

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

まず、正体不明機が領空識別圏に侵入し、自衛隊機がスクランブル発進します。そこで、不明機と接触して目視確認を行うにあたって領空識別圏がかぶっている領域に進入することになります。通常であればその段階で中国空軍機がスクランブル発進し、自衛隊機の監視を行うでしょう。

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

そうなるとさらに追加で自衛隊がスクランブル発進させることが予想されます。これは数的優位に立つための措置ですね。お互いの防空識別圏という状況にあっては正体不明機が飛び去ったあとであってもどちらも監視を継続しなければなりません。

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

どちらも撤退するわけには行かない状態において監視を継続するためには、交代で見張るしかないので追加で出動し、交代で空中給油を行いながら空中待機させるか着陸させて地上給油を行うことになります。

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

おそらく両方の手段を併用するでしょう。理由は、２機ずつ４機飛行させていたほうが対処が迅速ではあるが、パイロットは疲労するので常時４機空中待機し、さらに定期的に２機ずつ入れ替えることになるのではないかと思います。あくまでも予想ですが。

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

では、自衛隊にそれは可能なのか？可能です。自衛隊機は毎日訓練飛行していますし、機体稼働率は世界一であり、交代の予備機は確保できますし、スクランブル発進を実施した場合は必ず次の出動に備えての待機に入ります。なので２次出動を行うことについて問題ありません。

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

では、空中給油についてですが、ＫＣ－７６７の出番ですね。当然日ごろから空中給油訓練なども行われてるはずであり、実働可能な連度に達していると思われます。そうでなければ航空祭で展示など行いませんし。

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

少し脱線しましたが、お互いの防空識別圏において接触した場合は先の見えないにらみ合いの状態になるわけですね。どちらが先に飛行可能な航空機がなくなるかの我慢比べになりうるということです。

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

我慢比べで終わるならば自衛隊機は先ほどの方法で飛び続けるでしょう。では、最悪なシナリオとしてですが、中国が我慢できずに発砲ということも十分に考えられます。その場合は自衛隊法によって対領空侵犯措置における正当防衛射撃が認められていますので、応戦して撃墜することができます。

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

当然、撃たれたら撃ち返す訳ですね。そのような武力衝突が発生した場合、先に撃ったほうが非難されるでしょうし、当然のように米軍も当該空域で活動すると思われます。

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

実際に当該空域への自衛隊のスクランブル発進は行われていると発表されています。その際に中国軍機との接触はなかったようですが、今後強硬な手段に出てこないことを祈ります。中国には危険な領空識別圏の一方的な設定を撤回し、国際法に基づいた解決を目指すことを求めたい。

火力さん(´･ω･ `) @karyokuya

以上、中国防空識別圏の一方的な設定に関する考察でした。一部、”防空識別圏”が誤って”領空識別圏”となっていたことをお詫び申し上げます。