「ねー。提督ー!」 何時ものように執務をしていると、川内がやってきた。どうせ夜戦させろとかいう要望だろう。 「いま忙しいんだけれど……」 「うーそれは分かっているけれど……」 「で、用件は?」 #川内さんは乙女
2013-12-09 22:09:39「最近、夜戦させてもらってないから、夜戦させて欲しいんだけど……駄目?」 やっぱりというかなんというか。まあ、答えは決まっている。 「却下」 「はやっ!?」 「だいたい夜戦なんてそんなにするもんじゃないだろう?」 #川内さんは乙女
2013-12-09 22:10:33「うー……そうだけどさ。でも夜戦したいのー!」 まるで、だだをこねる子供のようだ。 「やーせーん! やーせーん!」 「はあ……」 思わずため息をつく。 「やーせーん! やーせーん!」 ああ、もううるさいな。 #川内さんは乙女
2013-12-09 22:12:28「川内」 「なーに提督?」 がばっと、俺は川内を押し倒す。 「ててて、提督!?」 お互いに吐息のかかる距離まで、顔が近づく。 「そんなに夜戦したいなら、俺と夜戦するか」 「なななっ!?」 川内の顔が一気に顔が赤く染まる。 #川内さんは乙女
2013-12-09 22:13:27「そんなに夜戦したいなら、俺と夜戦するか」 「なななっ!?」 川内も顔が一気に顔が赤く染まる。 「冗談だ。これに懲りたら少し静かにしてくれ」 川内から離れて言う。ちょっと強引だっただろうか。でもまあ、ここまですれば、静かになるだろう。 「いいよ」 #川内さんは乙女
2013-12-09 22:13:59「いいよ」 川内? 「提督にならいいよ」 え? せ、川内さん? どどどど、どうしよう。まさかそんなこと言ってくるとは……。 「ぷぷ……」 へ? 「あははっ! 提督ったらっ、ふふふっっっ」 #川内さんは乙女
2013-12-09 22:14:26何故か川内が爆笑していた。もしかしなくとも、からかわれた……らしい。 「くくくっ……」 「もう出てけー!」 俺は、悔しさと恥ずかしさのあまり、川内を強引に外に追い出す。 「はあ……凄くドキドキした」 川内が出て行く寸前、何かいったような気がした。 #川内さんは乙女
2013-12-09 22:15:32「う、ううん! なんでもない。じゃ、じゃあ、まったねー!」 「二度と来るな!!」 全く……。慣れないことはするもんじゃないな。 #川内さんは乙女
2013-12-09 22:17:53「でも提督」「うおっ!?」どうやらまだ居たらしい。「提督にならされても良かったよ……?」 言い終わるや否や川内は、脱兎のごとく逃げ去った。やれやれ思いっきり顔をまた赤くして言うのは、反則だと思う。 #川内さんは乙女 終わり
2013-12-09 22:19:47