【おまけ】律子さん誕生日の時の業務日誌

律子さんが誕生日の日の、765プロの風景。あまりにもまとめるのが遅すぎてTogetterで読み込めませんでしたので、コピー&ペーストでひとつお許しください…… (二次的な設定、創作の要素が含まれます。苦手な方は戻るボタンを押して頂けると幸いです。)
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音無小鳥 @Kotori_otns

いやはや、これもいつの話だって話ですけどね……

2013-12-11 22:32:54

6/23(日曜日)
律子さん誕生日おめでとうございます。 明日はお休みをとってるから事務所にこないよ、と亜美ちゃん真美ちゃんに話をすると、とても残念そうにうなだれていました。 月曜日を楽しみにしてくださいね、ふふっ。 素敵な19歳にならんことを願って……

765プロ業務日誌

6/24(月曜日)
7:00
事務所にて、朝練の風景をぼんやり眺めながら、私は携帯電話に昨日届いたメールを思い出していた。 差出人の欄には「双海亜美」。でもきっと、本文は真美ちゃんと考えて出したのだろう。 やりたいことがある、と書いてあったが、その内容は何となく読めていた。

765プロ業務日誌

8:30
朝練が終わって、各々シャワーを浴びて学校に行き、事務所に静けさが舞い込む。 仕事のスケジュールをこの時間にまとめて、今日誰がどこで何をするのかを確認するわけだけど。 昨日のそれを確認してみると、律子さんは竜宮の売り込みの仕事に出ていた。

765プロ業務日誌

10:30
朝の仕事回りを終えた律子さんがいったん事務所に戻ってきた。 「律子さん、今日何時に戻ってきます?」 「今日ですか?今日はそうですね……先方の都合にもよります。竜宮のライブするハコの話なので……また分かったら連絡しますね」 わかりました、と頷く私。

765プロ業務日誌

12:00
亜美ちゃんからメールが届いた。 「今日りっちゃん何時に帰ってくるってー?」 真美ちゃんからもメールが届いた。 「教えてくれないといたずらすんかんね!」 どうせ一緒にいるんでしょ、と思いながら、それぞれに5時ごろみたいよ、と返しておいた。

765プロ業務日誌

13:00
午前中で授業を終えたアイドルたちが続々と荷物を持って事務所に戻ってくる。各々花束やらカードやら…… 渡す相手なんて1人しかいない。 「昨日メールでお祝いしたけど足りないなーって……」 申し訳なさそうに、春香ちゃんはケーキの箱を冷蔵庫に入れた。

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14:30
亜美ちゃんと真美ちゃんが戻ってきた。両手に大きな荷物を抱えて。 中身が何かは、「ピヨちゃんにも秘密!」と教えてくれなかった。

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16:45
もう少しで律子さんが戻ってくる。 亜美ちゃんと真美ちゃんは倉庫から出てくる気配がない。何か仕込んでいるのだろう。 着々と事務所がパーティ仕様に変わってゆく。 ましていつもハードワークに勤しむ律子さんとなると、そのやる気も違うようで。

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16:55
律子さんからのメールだった。そして私は、思わず声を上げた。 「先方から連絡が入ったんですけど、今日は帰れそうにないですね……。亜美と真美から絶対帰ってきてね、って言われてたんですけど……伝えておいてください」

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17:00
その旨を伝えると、事務所に沈黙が重くのしかかった。
しばらくして春香ちゃんが、
「まあ律子さん忙しいし……」
と口にすると、
「「だめ!」」
語気を荒らげたのはふたつの声。

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17:00
「ダメったらダメだよ!せっかくりっちゃん驚かすために大きい大きい風船膨らませたのに!明日になったらしぼんじゃうよ……」
「でっかい風船?」
「りっちゃんが帰ってきてクラッカーのあとに後ろから押し付けて割ろうと……」 「律子気絶するわよ、それ」

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17:05
泣きだした2人と、慰めるみんな。きっと何日もかけて膨らまし方や仕掛けを考えたに違いない。きっと風船だけで仕掛けは終わっていないはずだ。だっていたずらの天才双海姉妹。特によく怒られている律子さんには、特別なそれを準備していたに違いないのだから。

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17:10
すると音もなく、ドアが開いたのを私は見た。そこから入ってきたのはバラエティ番組の罰ゲームで使うような大きな大きなゴム風船。を、少ししぼませたもの。 持ち主の上半身は見えないが、黒色のパンツスーツが見えた。

765プロ業務日誌

17:10
泣いて回りが見えなくなっている双海姉妹は彼女、つまり今日の主役が戻ってきたことに気づいていない。 風船を置くと、呆気にとられるその他の面々に向かって人差し指を口元に当てた。 いたずらっぽく口角を上げながら。

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17:15
律子さんは風船を持ち直すと、音を立てずに亜美ちゃんと真美ちゃんの方へと歩いてゆく。そして少ししぼんだとは言え、十分に大きな風船を2人の上に持っていくと、耳元に手を持っていく仕草を見せた。 みんな両耳を塞いだのを見て、律子さんは髪留めを手にした。

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17:20

ばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!

耳をきつく塞いでいてもはっきり聞こえる破裂音。

わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

2人の悲鳴も、はっきりと聞こえた。

765プロ業務日誌

17:20
震えながら2人が振り返った瞬間、律子さんが2人をぎゅーっと抱きしめた。
「全部聞いてたわよー。なに?せっかくの誕生日もあんたたちは安らかにさせてくれないわけ?」
2人を抱き寄せ、頭をわしわしと。
たまには仕返ししたくて。
子どもっぽく笑った。

765プロ業務日誌

17:30
そして今、春香ちゃんが作ったケーキを食べながら律子さんのじゅう……19歳の誕生日を祝ってるわけで。キーホルダーやCDや髪どめやブレスレット……プロデューサーさんからは「少しでも相手にいい印象が与えられればな」と本革の名刺入れ。

765プロ業務日誌

17:30
私は小さな鉢植えを持った。 6月23日の誕生花、ムラサキツユクサ。 どこにでも咲いている種類だけど、紫だけでなく、赤、白の色もあって……。 花言葉は「快活」。 元気に竜宮小町のみんなを売り込む、熱血プロデューサーであってほしいなあ、と思って。

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