大河ドラマをめぐる人たち 第19回 「軍師官兵衛」報告まとめ

開催日 2013年12月12日(木) 時間 午後1時30分~午後3時00分 会場 放送博物館愛宕山ホール.内容 大河ドラマにかかわる人たちが制作エピソードや魅力を語るトークイベント。 放送を前に見どころと魅力をお話します。 続きを読む
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のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

大河ドラマをめぐる人たち 第19回 「軍師官兵衛」より帰宅なう。 http://t.co/w9nRkUqCYB

2013-12-12 16:21:46
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のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

最初になぜ黒田官兵衛を選んだかという話に。戦国時代は大河ドラマではもっとも描かれている時代。今まで大河ドラマのテーマとして取り上げられているのは時代のターニングポイントになる時代であり、三か月で話が終わってしまうものではドラマとして成立しにくい。

2013-12-12 16:26:53
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戦国ものは三年に一度は取り上げる世界。前回の戦国ものは女性主役だったので、男性主役のものをやってみたかった。また、近年の主人公の傾向として、ヒーローよりは補佐役を描くことで舞台裏を描くことが視聴者から求められているという点で黒田官兵衛を選んだ。

2013-12-12 16:29:43
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官兵衛は信長・秀吉・家康の三英傑すべてと会っており戦国期の人物としては稀有な存在。三人すべての舞台裏を描けるのではないかと思った。

2013-12-12 16:31:31
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黒田家は町工場の孫請けのような存在。自動車部品工場に例えれば主家の小寺家は子会社。東の大企業織田家と西の大企業毛利家のどちらかの系列に入れというときに黒田家は織田家を選ぶ。そういった企業ものとしての要素を考えた。

2013-12-12 16:34:35
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

町工場から出発したサクセスストーリーであり、企業ものの側面をもち、また町工場の家族的な人間関係を描くホームドラマであり、最前線で転戦する官兵衛は単身赴任の企業戦士であり、またラストでは息子長政との父子の確執を描くという現代的な視点をもった物語として描く。

2013-12-12 16:37:34
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今まで大河ドラマに描かれた黒田官兵衛は秀吉の汚れ仕事を一手に引き受けるような存在として描かれてきたが、官兵衛を調べてみると誠実で正直な人という実態が見えてきた。今回は官兵衛をそういった形で描いていく。

2013-12-12 16:39:29
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主役の岡田准一さんにオファーしたときは、アクションができる俳優としての認識は持っていたが実際に撮影に入ると、スタントマン顔負けの撮影にも自ら挑んでくれて脚本段階より「動く官兵衛」という風になってきた。

2013-12-12 16:41:26
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もともと黒田官兵衛と竹中半兵衛を深くして動と静として描く予定ではあったが、より行動的な官兵衛になっていった。

2013-12-12 16:42:26
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先日落馬シーンを撮影することになり、岡田さんはスタントを立てずに自ら落馬シーンに挑んだ。だが一回目は背景に後ろのカメラマンが写りこんでしまいNGに。自ら再撮影を希望し二度目の落馬シーンでは馬を固定するために手綱を持っていたスタッフのジャンバーが写りこんでまたNGに。

2013-12-12 16:44:26
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

三度目の落馬シーンでOKとなったが見事怪我もなく無事に撮影が終わった。ふつうはこういったシーンはスタントを立てるのだが、自分から率先して撮影に臨んでいるという。

2013-12-12 16:45:42
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

官兵衛は後半、幽閉されてから身体が不自由になりあまり動けない設定になるため前半はより動く人物として描かれるという。

2013-12-12 16:46:55
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第一回目の冒頭は、45歳の官兵衛が小田原城攻めに臨むシーンから始まる。官兵衛は顔の右側に傷が残り、やや足を引きずった人物として出てくる。このシーンはあとでもう一度撮り直す予定なので官兵衛のビジュアル的には変更があるかもしれないとのこと。

2013-12-12 16:49:23
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

ちなみに小田原城に対峙する秀吉の一夜城のある陣は「日本のマチュピチェ」こと竹田城でロケ。竹田城からの雲海はオープニングのラストでも使われている。

2013-12-12 16:51:29
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

現在の進行状況は、先日第1回の完成使者を行ったが、いまは第5回を編集中。撮影は第10回の近辺を行っているとのこと。撮影はロケから始まり北は岩手から南は兵庫県まで。茨城・長野・神奈川の三浦半島でもロケを行なった。

2013-12-12 16:54:36
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

黒田家の家臣団は町工場とその従業員というような形で描いている。台本の読み合わせの時、柴田恭兵さんは岡田准一さんの演技が自分の芝居と似ていると評し、似たような親子関係になっている。また、柴田さんの演技は台本より柔らかい父親像になっている。

2013-12-12 16:56:56
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

黒田二十四騎は全員は出てこない。家臣は代表的な3人に絞っている。

2013-12-12 16:57:48
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

女優陣も見どころが多い。官兵衛の妻役の中谷美紀さんは側室を持たない官兵衛の妻として、黒田家を支える女性として出てくる。

2013-12-12 16:59:35
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

女性の中では秀吉の妻のおねを大きく描いている。人質として長政を黒田家から預かって養育したことがあとあと関ヶ原での長政の活躍の伏線になっていく。

2013-12-12 17:00:54
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

映像ではノンクレジットのオープニングが上映された。水をモチーフとしたCGがもみじや朝顔に変化し水でできた馬になって草原を駆け巡るという映像に主人公の実写が挿入される。そして水の中でもがき何かをつかもうとする官兵衛の姿が描かれる。

2013-12-12 17:03:59
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

CGで馬が走った後に植物が萌え出るような画面があり『もののけ姫』のタタリ神みたいだな~と思った。他にも森林にたたずむ官兵衛など『もののけ姫』モチーフっぽい印象の場面があったが。

2013-12-12 17:06:22
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

このあと質問タイムで後半の構成のネタバレがいくつか答えとして出た。本能寺の変は物語の中盤に描かれる。松坂桃李の長政は高松城水攻めの回に元服した姿で子役と後退して登場。徳川家康は本能寺後に京・大坂にやってきたときに初めて官兵衛と会うという形で登場する。

2013-12-12 17:09:27
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

家康は長政にとってもうひとりの父親のような存在になり、家康と長政が接近することで関ヶ原で長政が活躍する。それ以前に官兵衛と長政に確執が生まれており、長政は父に認めてもらおうと関ヶ原で勲功を立てるがそれは官兵衛が望んでいたことではなかったという描き方になる予定。

2013-12-12 17:11:29
のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) @noyorin

官兵衛が関ヶ原の時に九州で活躍した理由について天下を狙っていたかどうかということについてはあいまいな言い方をしていた。

2013-12-12 17:12:59