走れおレズ

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

みくまは激怒した。必ず、かの邪智暴虐のカプ厨を除かなければならぬと決意した。みくまには鈴熊がわからぬ。みくまは、レズ鎮のおレズである。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども王道カップリングに対しては、人一倍に敏感であった。

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

「笛を吹き、羊と遊んで暮して来た」

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

きょう未明みくまはレズ鎮を出発し、百合鎮を越えツイ鎮越え、十里はなれた此のＴＬにやって来た。みくまには鋼材も、ボーキも無い。女房も無い。最上型の、お洒落な重巡と二人暮しだ。この妹は、ツイ鎮の或る鈴谷を、近々、おレズとして迎える事になっていた。

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

ﾊﾞｰﾊﾞｰｲｪｯﾂｲｪｯﾂ　ｲｪｯﾋﾟﾝﾕｰﾋﾞｰｲｪｯﾂｲｪｯﾂ（ＢＧＭ

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

結婚式も間近かなのである。みくまは、それゆえ、ＴＬ上でいちゃつくカップルやおホモを腹いせに殺戮するために、はるばるＴＬにやって来たのだ。先ず、目に付いたホモを奴隷にし、それからクソツイをぶらぶら垂れ流した。みくまには竹馬のおレズがあった。モガミンティウスである。

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

今は此のＴＬで、雑魚レズをしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、嘲笑いに行くのが楽しみである。歩いているうちにみくまは、ＴＬの様子を怪しく思った。ほっこりしている。もう既にプリキュアも終わり、ＴＬが穏やかなのは当りまえだが。

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

けれども、なんだか、日朝のせいばかりでは無く、ＴＬ全体が、やけにホモホモしい。のんきなみくまも、だんだん不安になって来た。路で逢った若いホモをつかまえて、何かあったのか、一日まえに此のＴＬに来たときは、朝でも皆がおレズをして、ＴＬは賑やかであった筈だが、とask.fmした。

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

若いホモは、艦首を振って轟沈した。しばらく歩いてバリネコに逢い、こんどはもっと、語勢を強くしてask.fmした。バリネコは大破した。みくまは砲塔をバリネコのこめかみにあててask.fmを重ねた。バリネコは、あたりを死を覚悟した震えた指で、ベストアンサーをクリックした。

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

「みくま提督は、鈴熊を叩きます」 「なぜ叩くのだ」 「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ」 「たくさんのカプ厨を晒したのか」 「はい、はじめは提督のマイミクを。それから、御自身のフォロワーを。それから、facebookのつながりを」

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

「おどろいた。みくま提督はキチガ○か」 「いいえ、キチ○ガイではございませぬ。王道カップルを、許す事が出来ぬ、というのです。このごろは、心優しい駆逐艦達の心をも、お疑いになり、少しく派手なおレズをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことをゲス顔で命じて居ります」

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

「御命令を拒めばぐいぐいされて、連れて行かれます。きょうは、六人連れていかれました」聞いて、みくまは歓喜した。「見上げた提督だ。おレズですの」 　みくまは、単純なおレズであった。かりんとうを、背負ったままで、のそのそ鎮守府にはいって行った。たちまち彼女は、巡邏のホモに捕縛された。

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

調べられて、みくまの懐中からはかりんとうが出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。みくまは、提督の前に引き出された。 「このかりんとうで何をするつもりであったか。言え！」みくま提督は静かに、けれども半笑いで問いつめた。その顔はゲス顔で、眉間の皺は、笑いをこらえるのに必死だった。

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

「ＴＬをカプ厨の手から救うのだ」とみくまは真顔で答えた。 「おまえがか？」提督は、憫笑した。「仕方の無いやつじゃ。どうせ鈴熊の手合いであろう。おまえには、マイナーカプ厨のわしの心がわからぬ」 「ﾋｨｪ!」とみくまは、いきり立って反駁した。「鈴熊を賞賛するのは、最も恥ずべき悪徳だ」

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

「提督は、マイノリティのカプ厨をさえ疑って居られる」「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。バリタチの心は、あてにならない。みくまとは、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ！」提督は激怒して叫び、目の前の卑しいおレズを鎧袖一触した。

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

「わしだって、熊隈を望んでいるのだが」「なんの為の熊隈だ。自分の欲望を満たす為か！」こんどはみくまが激怒した。「罪の無いマイナーカプ厨をも殺して、何が熊隈だ」 「だまれ、最上型なりきりの面汚しが」提督は、さっと顔を挙げて報いた。「口では、どんな清らかな事でも言える」

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

「わしには、カプ厨の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって今に、ガチムチホモ奴隷になってから、赤賀くんが至高だなんて泣いて詫びたって聞かぬぞ」 「ああ、提督はリバネコだ。自惚れているがよい。みくまはちゃんとおホモする覚悟ですら居るのに。おレズ乞いなど決してしない。ただ――」

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

と言いかけて、みくまは上目遣いで下卑た視線を向け、「ただ、みくまに情をかけたいつもりなら、ホモ奴隷までに三年間の日限を与えて下さいの。たった一人の妹に、おレズをさせてやりたいですの。三年間のうちに、みくまはレズ鎮でおレズをさせ、必ず、ここへ帰って来ますの（ゲス顔」

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

「なげえ！」と提督は、嗄れた声で絶叫した。「とんでもない嘘を言うわい。逃がしたおレズが帰って来るというのか」 「そうです。帰って来るですの」みくまは必死で言い張った。「みくまは約束を守りますの。みくまを、六年間だけ許して下さいの。クマノンが、みくまの帰りを待っているのだ」

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

「そんなにみくまを信じられないならば、よろしい、このＴＬにモガミンティウスという重巡がいます。みくまの無二のレズ友だ。あれを、レズ質としてここに置いて行こう。みくまが逃げてしまって、三日後の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あのレズ友を好きにするがいい。たのむ、そうして下さい」

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

それを聞いてみくま提督は、ゲスな気持ちで、グヘッとほくそえんだ。生意気なことを言うわい。どうせ帰って来ないにきまっている。この卑しいクソレズに騙された振りして、放してやるのも面白い。そうして身代りのモガミンを、三日目にＢＬ堕ちさせてやるのも気味がいい。

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

あのバリタチ...頭高くね？と、わしはゲスな顔して、その身代りのモガミンをＢＬに処してやるのだ。世の中の、王道カプ厨とかいう奴輩にうんと見せつけてやりたいものさ。「願いを聞いた。その最上なりきりを呼ぶがよい。三日目には日没までに帰って来い。遅れたら、そのモガミンを、きっと処すぞ」

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

「ちょっと遅れて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるしてやろうぞ」「なに、何をおっしゃる（歓喜」 「はは。入れ食いおレズが大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、わかっているぞ」みくまは小躍りして、ステップ踏んだ。口笛でも吹きたくなるようないい気分だった。

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

おレズ竹馬の友、モガミンティウスは、早朝、ＴＬに召された。みくま提督の面前で、佳きレズ友と佳きレズ友は、一日ぶりで相逢うた。みくまは、姉に一切の事情を語った。モガミンティウスは無言で激昂し、みくまをサンドバックにした。友と友の間は、それでよかった。モガミンティウスは、縄打たれた。

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

第一部完

みくま@くまりんこ @kumakumamikuma

走れおレズの冒頭で流れていたＢＧＭですの http://t.co/AAjQ069oAP