- yuchitanka
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「オーケー。僕の正義の話をしようか」彼は言った。 「本当の悪人を裁くのが僕の正義だし、あるいはそうじゃないかもしれない。でも、濡れ衣の君が殺されるのを見過ごす、これは僕の信条に反する。鏑木虎徹、君の正義ってこんな所で潰えてしまうものなのかい?やれやれ。」 #同題二次TB やれやれ
2013-12-16 08:24:00「よござんす。楓。あんたには聞かせてやらなきゃいけないね。あなたのお父さんの本当の仕事はね、ヒーローだったんだよ。ずっと、街の平和を守っていたんです」 「おお、おお!あたし、ぜんぜん気がつかなかったわ!」楓は叫んだ。 (モンゴメリ/村岡花子 風)
2013-12-16 09:14:58ああ、タオル、盗られちゃった。───そして、気づいた。気づいちゃった。 あたし、泣いてる。 わ。わわわ。 こんなに好きだったんだ。あいつのこと。 (新井素子 風)
2013-12-16 11:49:58「景色が違つて見えるんです。復讐の爲に生きて來た時とは別もののやうです。」さう云つてバアナビイは窓の外を眺めます。黄玉の色をしたいちめんのすきとほる夕やけのなかに、ビルヂングたちの窓硝子が金剛石のやうにちらちらと光つてゐて、とてもきれいなのでした。 (宮沢賢治 風)
2013-12-16 13:44:14最初からね、やばいな~やばいな~とは思ってたンですよ。 ……そしたら男がね、本を、何か喋りながら、いちまーいいちまーいめくっていったんです。ここであたしゃピンときた。ああ、これはばれたな、って。 案の定、最後に男はね、笑って言ったンです。 「すごい汗でござるよ」 (稲川淳二 風)
2013-12-16 13:44:41さて、バナナである。 鏑木虎徹はそのバナナの皮を、壁際の屑箱へ放った。 投げ入れた、と言ってもいい。 ところが、である。 皮は、手前、空の途中で何かにぶつかるように止まり、床へ滑り落ちた。 「おや。──」 虎徹は言った。 (NEXTか) バーナビーが身構える。 (司馬遼太郎 風)
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