小山と手越と三角関係

さんぬ @oor0704msd

小山「嫌われてたらどうしようとか、手越には敵わないんじゃないかとか、思ってた。ほんとに、嬉しい。大好きです。」 とても落ち着いた声で。そのまま優しく抱きしめてくれた。 おわり！！！！！ #小山と手越と三角関係 http://t.co/Ir1MKAH5wu

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「小山くんじゃなきゃ……だめです……。」 小山「それを、伝えにきてくれたの？」 彼は優しい顔で、ありがとうって言って、私のほっぺに手をあてた。 小山「冷たいね。寒くない？あ、でも走ってきたのか。」 そのまま、彼は言葉を続ける。 #小山と手越と三角関係

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小山「引き返してきたの？忘れ物？」 コートにマフラーを巻いた彼が、近付いてくる。走った心臓のドキドキが、違うドキドキになるのがわかる。 「…………すきです、」 小山「…………。」 「毎日言ってくれるお疲れさまも、優しさも、ぜんぶ。」 #小山と手越と三角関係

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手越「でもね、まだ、諦めたわけじゃないからね？」 その言葉を背に、来た道を戻る。自然と駆け足になって、いつの間にか息が切れるほどになっていた。 「あっ……小山……くん！」 小山「え、あれ？どしたんですか？そんな息切らして……。」 玄関先、彼がいた。 #小山と手越と三角関係

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「手越くん……、……ごめんなさい。」 手越くんは何も言わずに、私から離れた。私と目を合わせようとしない。 「あの、」 手越「…………けーちゃん、多分まだ会社にいるよ。」 「えっ」 手越「これ以上優しくできない。早く行けよ。」 #小山と手越と三角関係

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「私は……小山くんが…………」 手越「でも、俺しか見えないようにするって、言ったじゃん。」 そう言って、息も出来ないくらい、ぎゅって抱きしめた。 手越「すきだよ、ほんとに。」 #小山と手越と三角関係

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手越「…………俺しか。俺しか見えないように、してあげる。」 えっ、て思った時にはもう遅くて。深いキス。手越くんの力は思ってたより強くて振りほどけなかった。 手越「どっち、選ぶ？俺なの？けーちゃんなの？」 #小山と手越と三角関係

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手越「けーちゃんと、何かあったんだろ。そんくらいわかるよ。」 抱き寄せられて、唇に、彼の指が触れる。 手越「…………キスでもした？」 その言葉に、あの夜を思い出して、顔が熱くなる。 手越「ふーん。好きなんだね、けーちゃんのこと。」 #小山と手越と三角関係

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手越「そんなにやだ？俺のこと。」 ダメな理由もなく、二人でご飯を食べて、外を歩く。隣に立って歩くと意外とおっきくて、男の人なんだって思った。 手越「…………俺じゃ、だめ？」 立ち止まる手越くん。 #小山と手越と三角関係

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次の日もその次の日も、ドキドキが止まらなくて。小山くんの顔も見れなかった。 手越「今日、さ、そろそろ空いてるよね？」 仕事終わりに。手越くんが、私を呼び止めた。 手越「けーちゃんばっか見てないで。俺にもチャンスちょーだいよ。」 #小山と手越と三角関係

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小「………………ごめん、すき。」 聞こえないくらいの小さな声で小山くんは言った。 「あっ……えっと、24日、楽しみに……してます、」 それしか返せなかった。けど、小山くんは優しく笑ってくれた。 #小山と手越と三角関係

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何も返せず、顔が赤くなるのがわかる。 小「ははっ(笑)すいません、冗談…」 隣のデスクに座ってた彼が笑ってこっちを向いて、赤面の私を見てとまった。 「あの……」 小「……黙って、」 彼は立ち上がって、座ったままの私を覗きこんで、そのまま唇が触れた。 #小山と手越と三角関係

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二人きり、お互い無言で作業。 小山「昨日、無理矢理誘っちゃって、ごめんなさい。もし24日、他に予定があったら……、」 「あ、全然、大丈夫です」 小山「手越と、付き合ってるの…？」 「え！？違います！」 小山「なんだ。仲良さそうだから。妬いてた。」 #小山と手越と三角関係

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落とした資料をかき集めてたら、聞きなれた声。 小山「大丈夫ですか？」 「あっ。」 一緒に拾ってくれて、お決まりの「お疲れさま」かと思いきや。 小山「残業、手伝おっか。」 #小山と手越と三角関係

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次の日、案の定。私の職場の前で待ってる手越くん。 手越「仕事おわった？」 「まだです、残業なんで、今日は無理です。」 手越「なーんだ、また今度ね？」 頭ポンポンってして立ち去る手越くん。つい手に持っていた資料を落としてしまう。 #小山と手越と三角関係

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手越「俺とは遊んでくれないのに？けーちゃんとは遊ぶんですか？」 「断りきれなくて……」 手越「じゃあ、俺とも遊んで。俺の方が先に好きだったんだから。けーちゃんなんかに渡さんぞ。」 ジリジリと追いつめられた壁際、距離の近さに、ついおっけーしてしまう私。 #小山と手越と三角関係

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小山「じゃあ、当日、連絡ください。迎え行くんで。」 小山くんは行ってしまった。手渡された連絡先と缶コーヒーに目をやって、立ちすくんだ。 「ねーえ、今見てたんですけど！けーちゃんとイブデート？」 後ろから声がして、振り向くと手越くんが立っていた。 #小山と手越と三角関係

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ありがとう、って去ろうとした時。 小山「……24日、空いてますか？」 緊張するでもなくふざけるでもなく、ふつーに誘ってくれた小山くん。 まっすぐ見ないでほしい、恥ずかしい。 「たぶん、仕事……です……」 小山「仕事の後は？」 誘いを、断りきれず。 #小山と手越と三角関係

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小山「あ。今日も、お疲れさまです。」 仕事帰り、いつも声をかけてくれる小山くん。常に仕事に追われてて、挨拶程度しか出来ない私を、その日呼び止めた。 小山「これ、よかったら。」 あったかい缶コーヒー。 なんでそんなに優しくするのって、きゅんとする。 #小山と手越と三角関係