シゲと社内恋愛

1
さんぬ @oor0704msd

シ「最初から、秩序なんてないでしょ?」 先輩の唇が触れる。そのまま、ソファーに押し倒された。 シ「………………俺と、溺れよっか。」 おわり!!!! #シゲと社内恋愛

2013-12-24 01:23:43
さんぬ @oor0704msd

シ「ここまで言っても、伝わらない?」 するすると私の腰に腕が回され、先輩が近くなる。恥ずかしくて、顔を上げられない私。 シ「こっち、向いてよ。顔見せて。」 アゴを持ち上げられて、距離が縮まる。 #シゲと社内恋愛

2013-12-24 01:17:12
さんぬ @oor0704msd

「先輩、憧れだったんです。優しくて、お仕事もできて……」 立ち尽くす私に、先輩が振り向いて近寄る。 「それがこんな急に……お部屋にお邪魔して……わけわかんない……」 シ「……好きじゃない奴の仕事なんて手伝わない、飲みにも誘わない、部屋にも入れない。俺はね」 #シゲと社内恋愛

2013-12-24 01:12:11
さんぬ @oor0704msd

「お、お邪魔します、」 シ「うん、どーぞ。」 ホントに来てしまった。すっきり片付いたリビング。終電なんてとっくになくなってて。 シ「酒、あるけど。飲む?」 「は、はい……」 シ「ん。」 冷蔵庫を覗く先輩の背中に、自分なんかが相手になるのか不安になる。 #シゲと社内恋愛

2013-12-24 00:57:29
さんぬ @oor0704msd

そのまま先輩に連れられて、外に出てしまった。 シ「ごめんね、俺、もう酔ってないみたい。」 「へ?」 シ「どこ、行きたい?」 「…………先輩の、部屋。」 シ「うん、わかった、行こっか。俺ん家。ついておいで。」 #シゲと社内恋愛

2013-12-24 00:47:36
さんぬ @oor0704msd

「えっ。」 シ「可愛いって、言ってんだけど、さ。」 ネクタイを緩めて、真顔で私を見る先輩。彼の細長い指が、そのまま私の指に絡まる。 シ「緊張してんの?」 あたふたする私を見たまま、先輩は私の手を強く握った。 シ「このまま、どっか行っちゃおうか。」 #シゲと社内恋愛

2013-12-24 00:33:03
さんぬ @oor0704msd

先輩と二人で、お酒。細かい気遣いも全部素敵で、大人で、見とれてしまう。 シ「なに、何かついてる?俺(笑)」 少し酔ってるのか、やわらかい笑顔の先輩。私もつられて笑顔になる。 シ「……………………可愛いね。」 #シゲと社内恋愛

2013-12-24 00:06:57
さんぬ @oor0704msd

憧れで終わらせたくないって思っても、遠い。先輩は数日間、外に出ていた。 「お疲れ様です!」 シ「ん?おう。」 「……商談は?」 シ「あー、上手くいかなかったんだよね」 「す、すいません。」 シ「謝るなよ(笑)……今日さ、飲み付き合って。色々話そう?」 #シゲと社内恋愛

2013-12-24 00:00:16
さんぬ @oor0704msd

その言葉に安心して、涙が出てきてしまう。 シ「え!?泣くの!?え!?!?」 「す、すいませ…………」 シ「……おーよしよし。びっくりしたわ、泣くなよ。」 先輩のおっきい手が、私の頭を撫でる。我慢とか、不安とか、全部消し去ってくれるような気持ち。 #シゲと社内恋愛

2013-12-23 23:42:53
さんぬ @oor0704msd

「いつも……大役ですね、」 シ「その分大変だけどね(笑)でも、上手くいった時はすげー嬉しいからさぁ。」 何でもこなしてしまう先輩は、みんなの憧れ。 シ「頑張れば、必ず誰かが見てくれてる。だからチャンスがくる。今日のこと気にすんなよ、また明日から頑張れ。」 #シゲと社内恋愛

2013-12-23 23:37:19
さんぬ @oor0704msd

「ありがとうございました……」 退社時刻、先輩のデスク。彼は難しい顔で色んな資料を見つめていた。 シ「………あ、気づかなかった」 「それ………」 シ「明日、商談が入って。こんな時間に言うなんて、無茶苦茶だよなぁ(笑)」 さらりと笑って、また頬杖をつく。 #シゲと社内恋愛

2013-12-23 23:29:56
さんぬ @oor0704msd

「はい、これ。」 なかなか上手くまとめられなかった仕事。PCに向かって困ってたら、頭上に紙の束が置かれた。1つ上の加藤先輩。 「……?」 シゲ「そんな泣きそうな顔で煮詰まってたから、」 ヒラヒラ手をふる後ろ姿。紙の束は、私が作ってる資料の完成品だった。 #シゲと社内恋愛

2013-12-23 23:25:06