怪談短歌百物語　巽鏡一郎

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

怪談短歌コンテスト 受賞作発表 http://t.co/CNqeNnetc1 道尾秀介賞で佳作に選んでいただきました。《紙芝居 おじさんあの子 連れてったの？ ボウズこいこい ダレカラキイタ》少年が理解出来ていないからこそカタカナで聞こえるその怖さという読み解きがうれしいです。

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

《大正ロマン奇譚》怪談短歌から浮かんだショートストーリーを大正の雰囲気で書きました。短編と怪談短歌を並べて掲載。付録《怪談短歌ひとり百物語》 楽天kobo http://t.co/UXP3YtCufc Kindle http://t.co/HbjD9mHdW8

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

《大正ロマン奇譚》 「三峰さんとお稲荷さん」は古老から聞き取ったので怪談実話になるのでしょうか。他の話も言い伝えや俗信迷信をふくらませたものになっております。目次：がま口、かくれんぼ、ひょうたん、振袖、にわか雨、金魚鉢、雪見障子、蔵の袋、三峰さんとお稲荷さん、汽車、洋傘、かさぶた

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

朝霧がけぶる水面をもみじ染め どぶり沈める 驚いた顔 #怪談短歌

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

トン パタン 左の壁から生活音 家鳴りならいいのに 部屋など無いのに #怪談短歌

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

疲れはて 蒲団に潜る 足の指 垢を舐めとる 舌が這いずる #怪談短歌

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

よばれるよ ここで転べば よばれるよ 供えし風車 きいきい鳴りて #怪談短歌

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

蚊帳の中 もえぎ色した 網の目に 覗く目在りて 布団をかぶる #怪談短歌 巽 鏡一郎

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

陽を浴びて きらきら輝く 白い雪 埋めた箇所だけ 赤く滲む朝 #怪談短歌 巽 鏡一郎

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

テエブルに 脚をのせたら 曲がるぞと 迷信笑いぐにゃり捻られ #怪談短歌 巽 鏡一郎

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

朝焼けに染まった頬を髪が撫で 横たわる首 湿土をかける #怪談短歌 巽 鏡一郎

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雪踏みて徘徊する音 明けぬれば お姿見えぬ 跡隠しの雪 #妖怪短歌

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手のひらに握りしめたる飴が泣く 身体も固まる 冷えゆくままに #怪談短歌 巽 鏡一郎

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

顔ゆるみ 畳にごろりだらしなく はみ出た魂 口に押し込む #怪談短歌 巽 鏡一郎

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

草履投げ 蝙蝠落とす 夕まぐれ 拾ったつもりが 首筋にベタリ #怪談短歌

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

輪になって 地蔵さん地蔵さん遊びましょ 真ん中の子にのる違う声 #怪談短歌 巽 鏡一郎

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

月明かり 夏庭に出で影写す 首がないなら あぁお迎えがくる #怪談短歌 巽 鏡一郎

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

訃の知らせ 泣きつつ餅で耳塞ぐ 友の呼ぶ声 聞こえぬように #怪談短歌 巽 鏡一郎

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

鍵穴を覗きし先に 穴ふたつ ひとつは合う穴 ひとつは会う穴 #怪談短歌 巽 鏡一郎

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

「もう一度」儚くなった 赤ちゃんを ござでくるんで海へ流しゆく #怪談短歌 巽 鏡一郎

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

猫の死骸 縄で首吊り木にかける 蘇らぬよう 天に返るよう #怪談短歌 巽 鏡一郎

巽　鏡一郎 @tatumikyoichi

夜校舎 窓から見える煉瓦揺れ 自分の影かと息つけば ミシリ #怪談短歌 巽 鏡一郎