ザ・マスク・オブ・ジ・インペリアル・ファミリー

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松島玉三郎 @kutaja

地図を掲載!(楠さん宛です実は)本日22日(日)@吉祥寺カフェ・ズミ レコード・コンサート「杉林 恭雄の電子音楽」 /MIMIC RECORDS(杉林恭雄+米本実)ミニライブ&トークあり (ゲスト:地引雄一@テレグラフレコード) http://t.co/q0RNIKHXd0

2013-12-22 10:02:33
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松島玉三郎 @kutaja

さきほど地図も掲載しました吉祥寺のカフェ・ズミ。DJナイトではなく、レコードコンサート。杉林恭雄の電子音楽を聴くのは、たとえば武満徹の実験作品が発掘されて、それを聴くのに近い実感があると思うんですよ。・・・そして、今回のこのイベントのために書いた文章を、このあと転記します。

2013-12-22 10:17:47
松島玉三郎 @kutaja

私が最初に「くじら」のリーダーの杉林さんの噂を聴いたのは84年頃で、カトラ・トゥラーナのドラマーの田中さんの口からだった。「杉林さんはね、本当に橋幸夫とか好きなんだ」(続く

2013-12-22 10:19:17
松島玉三郎 @kutaja

続き)元々独自な歌謡性が話題であった「くじら」だが、とりあえずニュウェーブにくくられるアーティストが橋幸夫好きとは面白いなと思ったのだ。そして、その直後に私は実際にノーPA時代の「くじら」を観る。なんかバンド全体が持つ祝祭性に圧倒されたのだが、(続く

2013-12-22 10:20:21
松島玉三郎 @kutaja

続き)そこには歌謡性を始め、多様な要素がひしめき合っていた。しかも攻撃性や破壊性でない形で吹き出しているのが良いなと思った。ところで、杉林氏は「くじら」以前になんと電子音楽のレコードを自主制作していたのだ、という事をつい最近になって知った。(続く

2013-12-22 10:21:18
松島玉三郎 @kutaja

続き)仰天した。そしてそれを聴かせてもらうと「くじら」を初めて観た時とは違った形で圧倒されたのだ。電子音楽でありながら、当時の冨田勲にも似てないし、プログレにも似てない。まして、イーノ的なアンビエントとも何か違う。ノイズでもない。おやおやと思った。(続く

2013-12-22 10:22:02
松島玉三郎 @kutaja

続き)何度か聴くと、ああ、ここにも祝祭性が漂っているじゃないか。この謎は、杉林氏本人と話す事で解けた。杉林氏は電子音楽を目指していたというよりも、当時は民族音楽を熱心に聴いていたと言うのだ。なるほど、この作品の反復性は共同体の祝祭の音楽によく現れる、長時間におよぶ反復に(続く

2013-12-22 10:23:17
松島玉三郎 @kutaja

続き)似ているではないか。しかし民族音楽にインスパイアされて、生楽器ではなく電子楽器で、作品を作るとは!なぜそんな事を思いついたのだろう?本人に聞いてみると「まず当時の自主制作レコードのブームに影響された。でも、一人でやるには電子楽器で音を重ねるしかないなと思った。(続く

2013-12-22 10:24:11
松島玉三郎 @kutaja

続く)で、大金出してシンセサイザーを買った。まだ自分のバンドもなかったし…」  初めての『自分の作品』であったと言うのだ。そして驚く事に…「これができたから、自分の音楽ができるようになった。逆に言うと、これがなかったら、くじらは生まれなかったと思う」(!)(続く

2013-12-22 10:25:27
松島玉三郎 @kutaja

続き)まとめると、杉林恭雄すべての原点としての(電子)音楽作品が『ザ・マスク・オブ・ジ・インペリアル・ファミリー』なのだ。橋幸夫も民族音楽も内包して、まだ見ぬ「くじら」などの予感を孕みながら産まれたアルバムと言っても良い。この作品は現在まったく再発売の予定がなく、(続く

2013-12-22 10:26:27
松島玉三郎 @kutaja

続き)知られずに埋れて行くのは誠に惜しい!だから、何の手も加えずにレコードコンサートをやって、みんなに聴いていただく事を思いついた。よし、私はそうするぞ!あえてキャッチーな言い回しをすれば『みんな、日本のホルガー・シューカイの作品を聴きにきなさい』だ。(続く

2013-12-22 10:27:22
松島玉三郎 @kutaja

続き)古びないのに、時代性を感じさせる、不思議な傑作を。 (素晴らしいオーディオ装置を提供して下さるカフェ・ズミに感謝いたします) ・・・では皆様、本日カフェ・ズミでお会いしましょう。松島は受付におります。。

2013-12-22 10:28:31
松島玉三郎 @kutaja

@yshimoyama 高橋源一郎さんの手法のまねで舌。まとめて読むならこちらです。→ http://t.co/SJ6YQsTToR

2013-12-22 10:29:24
リンク t.co MIMIC RECORDS
もなすち @monasuch

杉林恭雄の電子音楽@吉祥寺カフェ・ズミ with 米本実 http://t.co/5r5NjHycc2 microbruteからのgateをSystem Yにぶち込んでる。

2013-12-23 01:25:32
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もなすち @monasuch

くじら前史の自主制作盤「ザ・マスク・オブ・ジ・インペリアル・ファミリー」(再発の予定なし)、タイトル不明のep、そして砂の子供。 http://t.co/ZSMZq7ObEz

2013-12-23 01:29:16
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もなすち @monasuch

「マスク〜」はメディアで当時唯一評価してくれたのが阿木譲氏のみ、っという話も納得の、歌なしメロなし、ぱっと聞きインダストリアル系とも取れるリズム主体のバリバリの電子音楽でありました。しかしインダストリアル意識ではなく、オコラの民族音楽などに感じた古層の意識を抽出しようとした結果。

2013-12-23 01:30:26
もなすち @monasuch

制作は81年頃らしいが、すでに普及型が入手できたはずの鍵盤シンセやリズムマシン、シーケンサーなどに目もくれず、いきなりSystem100Mを入手したってのがスゴイ。100Mのステップシーケンサーを駆使し、4chの多重録音でポリリズミックに作られている。

2013-12-23 01:35:39
もなすち @monasuch

この数年後にあのくじらの音楽になるとは到底想像できない音像。飛び入りトークの楠氏曰く「歌にも演奏にも母音を感じる」。なるほど然り。

2013-12-23 01:37:50
もなすち @monasuch

歌い始めたのは松田聖子の影響らしいがw、ニューウェーブ全盛の当時、こんな歌い方でいいのか悩んでたところ、原マスミを聴いて大丈夫と思った、っていうのはいい話だなー。 そういえば、と思い出すと、ワタシは88年?バナナホールで原マスミとの対バンで見たのが初くじら。25年か…。

2013-12-23 01:52:29