８５，５．シーナでの出来事(まい調ダナ２)

エコー之助 @dan_okamoti

@dicerobot 1d100　ケルビムさんに会うぞー！　目標値50↓

DiceRobot - サイコロくん @dicerobot

@dan_okamoti 100面ダイスを振りました…[19]

エコー之助 @dan_okamoti

@MT_tl あ、会えた……((ﾟωﾟ))　ノープランふおお

エコー之助 @dan_okamoti

@MT_tl やる気のなさそうな憲兵さんを見かけ、ドーナツのことを思い出す。そうだ、ドーナツを買いに行こう。そういえば、エルロットさんがシーナに美味しいドーナツ屋さんがあるって言ってた、ちょっと探してみよう。

エコー之助 @dan_okamoti

@kouya_sib ドーナツを買い、周囲の店を冷やかしながら歩いていると、向かう先での騒ぎが耳に入った。「どけ！」こちらへ迫る男の怒号、追われ、身なりに不釣合いな荷物を手にしている。咄嗟に半身で躱し、走り去ろうとする男の勢いを利用して地面へ転がした。ドーナツの袋も地面に転がる。

エコー之助 @dan_okamoti

@kouya_sib 格闘はこういう時に役に立つのか。と、どこかで思う。それよりも、ドーナツ、でも、この人をどうにかしないと。男が起き上がる前に腕を背に回して捻り、のしかかる。男が苦痛の声を上げる。「すみません、動かない方が良いです、動くと痛いので」後は追手に任せれば良いはずだ。

コウ @kouya_sib

@dan_okamoti 小柄な少女の捕物を、周囲の人々が遠巻きに見ている中、見覚えのある憲兵が歩み寄りました。いくらか駆けてきた様子ですが、呼吸の乱れた様子はありません。憲兵、ケルビムは、犯人から盗品のバッグを取り戻し、ダナさんに犯人を引き渡せというジェスチャーをします。

コウ @kouya_sib

@kouya_sib @dan_okamoti 彼の後ろに目を向ければ、縄を持った兵士が慌てた様子で走ってくるのも見えます。

エコー之助 @dan_okamoti

@kouya_sib 「あ、ケルビムさん？」だったはず、確か、と思いながら、その長身を見上げる。「あの、手を放しても大丈夫ですか？　逃げないでくださいね」前者をケルビムさんへ向けて、後者を男へ向けて言う。虚を突いたお陰で今は押さえられているが、そうでなければ跳ね除けられてしまう。

コウ @kouya_sib

@dan_okamoti 名前と問い両方に頷いて、ダナさんから男を引き受けました。男は「いだだだだ！」と騒いでいますが、ケルビムは素知らぬ顔です。そのうち後ろから来た連中が男に縄をかけて、ケルビムにぺこぺこしながら男を引っ立てていきました。

コウ @kouya_sib

@kouya_sib @dan_okamoti ケルビムは彼らを見送って、ダナさんに向き直ります。「ダナ・フェネル……だったか。協力感謝する」近くに落ちていた、少し汚れてしまったドーナツの袋を拾い上げ、何か考えている風です。

エコー之助 @dan_okamoti

@kouya_sib （怪我させちゃわなかったかな）と、犯人を心配そうに見やりながら、名前を呼ばれて見上げます。「はい。あ、いえ、あたしも一応兵士ですから、これくらいは当然のことです」捕物で意識から外れていたドーナツの袋と、拾ったケルビムさんを交互に、少し緊張した面持ちで見る。

コウ @kouya_sib

@dan_okamoti 「そうか。……これはあの男に弁償させる。いくらだ」男が連れて行かれた方を見て言います。立て替えるらしいです。

エコー之助 @dan_okamoti

@kouya_sib 手を横にパタパタと振る。「え、あの、弁償は必要ないです。あ、袋に穴があいてますか？」袋を注視し、確かめようと手を伸ばす。触れる前、一瞬手を止めてケルビムさんの目を見る。「でも、穴が開いてても、良いです、弁償は必要ありません」

コウ @kouya_sib

@dan_okamoti 「……？　損害を被ったのだから、弁償を請求して然るべきだ」袋は返しつつ、怪訝そうにしています。穴までは空いてないようですね。

エコー之助 @dan_okamoti

@kouya_sib 「良かった、穴あいてない」独り言をつぶやいて、袋から視線を戻す。「損害という程のことでもないです、中身は……無事ですし」袋の中を一応確認する、少し崩れているが食べるには問題無いと判断する。美味しそうな香り。「大丈夫ですよ」ホッとして笑います。

コウ @kouya_sib

@dan_okamoti 「……報告書では、お前の働きは省略されるだろう。この程度の見返りは得ても良いと考えるが」念を押します。無表情ですが、やっぱり怪訝そうです。

エコー之助 @dan_okamoti

@kouya_sib 「見返り？　報告書？」眉を寄せる。頭が疑問符でいっぱいになる。「ええと、見返りも、報告書も、なくて良いです。そんなつもりで彼を捕まえたわけじゃないので」口元に軽く握った手で指の背を当てる。「それに、彼のお金で新しいドーナツを買っても、嬉しくないと思います」

コウ @kouya_sib

@dan_okamoti 「……そうか」小さく頷きます。「そちらから質問や報告がなければ、聴取は以上となる」

エコー之助 @dan_okamoti

@kouya_sib 『聴取』と聞いて、ようやく納得する。憲兵の仕事として必要なのだろう、と。調査兵の仕事とは大分違う。「特にありません」真面目な顔で軽く敬礼をし、すぐに表情を戻してケルビムさんが去る前に引き止める。「あの、ケルビムさん、この前は失礼なことを言ってごめんなさい」

エコー之助 @dan_okamoti

@kouya_sib ドーナツの袋に視線を落として申し訳なさそうにします。「今は言葉でしか謝れないんですけど……」袋に包まれていたとはいえ、さすがに地面に落としたものを、人に渡すことは出来ない。

コウ @kouya_sib

@dan_okamoti 敬礼を返しました。「ああ……。謝罪を要求するつもりはない。お前が事実を認識したなら結構だ」（事実っていうのは、兄弟仲良くないし、いきなりそういう話されるのは不愉快だ、みたいな感じのことです）

エコー之助 @dan_okamoti

@kouya_sib 「そう、ですか」見た目にわかりやすくしょんぼりする。「以後、気をつけます。お時間を、ありがとうございました」袋を胸元に抱え、きゅっと握って、ぎこちない笑顔で見上げる。「お仕事がんばってください」見送る態勢です。