やっさん(@yasuTb)の不知火水族館物語

ヤス @yasuTb

館長 3.◇ 館長にはあだ名があった。「ホラ吹き館長・嘘つき館長」である。平日など開館日、"暇な"時間を見つけては館内をふらつき、客と話をしていた。海洋生物の説明もあったが、だいたいが世間話などで、殊更「この水族館で皆に奇跡をみせてやりたい」を頻繁に、自慢げに言っていた。

ヤス @yasuTb

補佐2.◇ 少年を水族館に連れてきてからもう30分ほど向き合っていた。この子の対処をどうするべきかで迷っていたのだ。 警察に突き出すべきか？子供の悪戯に？そしたらこの少年はどうなる？学校で居場所は失くなったりしないものか？と。 「何か飲むか？」 はじめに出たのはこの台詞だった。

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補佐3.◇ 「…」無言だったが小さく頷いたので、飲み物を用意する事にした。コーヒーは…飲めないか。とりあえず麦茶をだす。 家の人に来てもらおう、そうしよう。 そう結論を出したのは麦茶を飲んだ直後だった。どうやら自分の方が息抜きを必要としていたようだ。

ヤス @yasuTb

少年A 3.◇「何か飲むか？」と長い沈黙の後に水族館の人は言った。 どうやらこの人はいい人そうだ。なんとかなるかもしれない。とにかくここは反省している"雰囲気"を演出しなければならない。無言で答えた。すると麦茶が出てきた。これに手を出してはいけはい。自分は今反省しているのだから。

ヤス @yasuTb

少年A 4.◇ 水族館の人は麦茶を飲むと家の電話番号を聞いてきた。親を呼び事情を話す事にしたらしい。 これはラッキーだった。うちは共働きだ。普段ならこの時間家にいるのは、姉と母の2人か、姉だけかこの2つだ。 どうか姉だけ家にいますように。 少年は全エネルギーをその願いに込めた。

ヤス @yasuTb

補佐5.◇ 水族館には少年の姉に来てもらった。水族館まできたら電話をまず入れてもらうようにお願いしたのだ。閉館後はスタッフ用の小さな門と警備員のいる業務用の門しか開かない。 「お姉さんが来たよ。一度ここで話すから君はここで待ってて」と残し、正面入り口まで向かった。

かすみ🌸休息期間 @yurikasumi

@yasuTb 更新楽しみにしながら読んでます(^^)ぜひ続けてください！！！

ヤス @yasuTb

@yurikasumi どうも！でも早速ミスりましたw

ヤス @yasuTb

補佐4改◇ 部屋の隅々までいき渡った沈黙を、ただ上書きするかのように規則正しく電話のベルが鳴る。そして、それはすぐさま留守電に切り替わった。「お電話ありがとうございます。こちらは○○水族館でございます。本日の営業は…」おきまりの文言とピーという発信音の後に女の子の声が入った。

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少年A 4.修◇ 水族館の人は麦茶を飲むと家の［名前と］電話番号を聞いてきた。親を呼び事情を… を、つけたしで…ごめんなさい。

ヤス @yasuTb

館長が補佐に向かって「波動砲用意」的なセリフ言わせたいけど、なかなか難しい。せっかくアニメ好き設定にしたのにw あと、館長がノリで補佐か誰かを「ワトソン君」と呼んでる風景が欲しい。けど難しいなぁ。読書も趣味に入れたのに…。