空想の街 冬の目覚め 二日目
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@naholograph #青鳥書林 今の街の情報はタウン詩の「あおいとり」が役立ちそうだ。ここにのっているお店の人たちに話を聞いてみよう。「ありがとう。また来ます。」#空想の街 過去の情報が知りたい時にまた、歩いて歩いて歩いて来よう。オレはペコリと頭を下げた。#朝と夕の夢。
2014-01-24 09:47:32ごめんね。そう言って見送ったあとで、お茶も淹れてあげなかったと気がついた。僕は今までずっと一人でやってきたから気遣いというものをあまり知らない。子供の頃もやって貰うばかりだったしね。またいつか、遊びにきてくれたらいいな。@yakak21 #青鳥書林 #空想の街 #朝と夕の夢
2014-01-24 13:15:26@naholograph 私はある本屋の前にやってきていた。 「 #青鳥書林 」 友人や近所の人達の話では急に姿を現したにもかかわらずずっとそこにあったかのような雰囲気を持っていたという。 ここなら知られざる真実も眠っているかもしれない。 #空想の街 #ルチルのノート
2014-01-24 13:28:21@naholograph お早うございます。タウン誌を発行されると聞きまして、掲載をお願いしたいのですが。中央区は時計塔の西側「時計座-Horologium-」にて硝子細工と煙草を扱っております。分かりにくい路地を入った場所にあるものでして。 #空想の街 #時計座 #青鳥書林
2014-01-24 08:50:45@amenohakoniwa 時計座様了解いたしました。もしいらっしゃるのならお店の主のお名前、それから硝子細工の詳細などがありましたらお知らせ下さい。 #空想の街 #時計座 #青鳥書林
2014-01-24 10:27:28@naholograph 名前、ですか。生憎若い時分に無くしてしまっていて…店主、オーナー、おじさんなどと呼ばれておりますが"おじさま"などお好きな様に呼んで頂けたら。硝子細工なら何でも取り扱っております。オーダーメイドも承っております。 #空想の街 #時計座 #青鳥書林
2014-01-24 11:24:56#時計座 @amenohakoniwa「時計座-Horologium-」にて硝子細工と煙草を扱っております。中央区は時計塔の西側、少し分かりにくい路地を入った場所にございます。硝子細工なら何でも取り扱っており、オーダーメイドも承っております。 #空想の街 #タウン誌あおいとり
2014-01-24 11:39:10@amenohakoniwa 「情報ありがとうございます。タウン誌あおいとりタグ に情報を掲載しました!変更・追加などありましたらご連絡下さい。お店をイメージできる画像も受け付けておりますのでよろしければご利用下さい」 #空想の街 #時計座 #青鳥書林
2014-01-24 11:40:30おはようございます。ゆひ…こほん、雪です。ゆうべは随分冷えましたね。足元滑りますので通勤通学の際はお気をつけください。てぶくろはいてね。雪焼け対策もわすれずに。いってらっしゃい。(情報窓口 佐々木類) #空想の街
2014-01-24 08:30:42昨日の夜から降り続けていた雪も、ひらひらと花びらのように見えた。夢から覚めた僕はベッドから降り、カーテンを開ける。ひんやりと清らかな朝。花の目覚め。「やあ、君も起きたんだね」窓を開けると白い雪景色の中に、色が映えていた。 #空想の街 #絵本屋さん
2014-01-24 21:20:22香る、花の香り。本の匂いも好きだけれど、花の香りも温かい。店と繋がる階段を下りて、ドアを開ける。ふわり。本ばかりの絵本屋が、今日はいつもと違う匂いがする。「もしかして……」僕は絵本を手に取った。 #空想の街 #絵本屋さん
2014-01-24 21:20:43めくるたびに、香る。絵本の中の花たちが、気配を感じ取り花を開かせているのだ。こんな日は、花の話をしたくなる。今夜の絵本はこれにしよう。 #空想の街 #絵本屋さん
2014-01-24 21:21:05何か軽いものが落ちるような音がして目が覚めた。それに続く慕わしげな囀りの声。眠い目を擦ると窓から薄明かりが差し込んでいる。布団に半身を突っ込んだまま鳥屋は大きく背伸びをした。――おはよう。枕元からちち、と返事が返って来た。 #空想の街 #鳥に纏わる掌編
2014-01-24 08:30:57この街で投宿するのは初めてだったが、この孔雀荘という宿は中々気に入った。ひんやりと冷えた畳を足の裏に感じながら窓へと歩み寄る。かたん、と軽い音を立てて開いた障子の向こうに、鳥屋は鮮やかな色を見た。 #空想の街 #鳥に纏わる掌編
2014-01-24 08:32:14それは一輪の椿の花だった。一輪、というより一枝という方が正しいのかもしれない。綺麗に手折られた椿の枝が、そこに落ちていた。鳥屋は辺りを見回す。見渡すかぎりに椿の木は一本も無い。 #空想の街 #鳥に纏わる掌編
2014-01-24 08:33:59――椿の花の落ちる音で目が覚める、っていう場面で始まる小説があったっけ。じっくり見てみれば霜枯れもしていない、まさに今花開いたばかりというような鮮やかな紅色の藪椿だ。ちち、と背後で鳥が鳴いた。蜜を欲しがっているのだと思い至る。 #空想の街 #鳥に纏わる掌編
2014-01-24 08:36:38籠の戸を開けて中にその枝を差し入れてやると、小さな鳥はまるで大きな鉢でも持つかのように椿の首を受けとった。嬉しそうな顔をして、そして蕊の中に顔を埋める。――おいおい、顔が花粉だらけになっちまうぞ。 #空想の街 #鳥に纏わる掌編
2014-01-24 08:39:59鳥屋は開けたままの窓の外を見遣る。椿がこの時期咲くことは別段珍しいことではない。けれど、椿は名前に春を持つ花のはずだ……。薄曇りの空からはちらちらと白いものが舞い落ちている。今日の天気を伝えるアナウンスの声が聞こえていた。#空想の街 #鳥に纏わる掌編
2014-01-24 08:41:29孔雀荘で目が覚める朝。昨日はなんだか眠くて服を脱いですぐ布団の中の夢の中だった。昔からの友達たちの夢を見た。下着姿だと寒く身震いした。散らかした服を着ると何かが落ちた。昨日追いかけた空魚の鱗だ。ポッケにしまっておこう。 #空想の街
2014-01-24 22:51:03外を見たら思った通り雪が積もっている。白い景色に似合わない鮮やかな赤も見えた。「椿の花?あ、動いた!!」つつかれてくすぐったがるようにさわさわと椿が笑う。そして、落ちる。#空想の街 #花の目覚め
2014-01-24 23:00:46急いで支度し外に飛び出し雪に落ちる椿を拾い孔雀荘に戻る。孔雀荘の食堂には昨夜には見かけなかったひとが朝食を食べていた。お盆の横にカメラを置いていた。それを真似て久嗣は椿を横に置いて朝食にした。 #空想の街
2014-01-24 23:08:34朝食はとても美味しかった。またお世話になりたくなった。ほっこりだあ・・・なんて思いながら後にする。「花の目覚めがはじまったね」そうちらりと聞えた。店の外の雪には足あとが多く残されていた。人間以外のものも。#空想の街
2014-01-24 23:30:01