森瀬繚さんによる「幽霊船」の話

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森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

Cannibal Rat-Infested Ghost Ship Lyubov Orlova 'Heading for Britain' - Yahoo News UK http://t.co/NqqpxDhzxL @YahooNewsUKさんから

2014-01-24 06:25:33
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疫病に感染した人喰い鼠を載せた幽霊船が、英国に向けて大西洋上を漂流中--どんなデメテル号ですか。 http://t.co/wzW9lHgTpA

2014-01-24 06:25:45
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船名リュボーフイ・オルロワ(ロシアの女優に由来)。1976年にユーゴスラビアで建造された4250トンの船。船員との金銭トラブルに関連してニューファンドランド(カナダ)の港湾当局に差し押さえられた後、ドミニカ共和国にスクラップ船として転売され、曳航中に荒波で牽引索が破損、漂流。

2014-01-24 06:31:25
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

船の中に誰かいるとすれば、互いに食い合っている鼠だろうというのは「海の専門家」の発言ですね。ちょっとした蠱毒の壺ですな。

2014-01-24 06:35:26
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

息抜きに妙なニュースはないかと探しまわってみれば、何とも面白怖いニュースを見つけてしまった。デメテル号というのは、ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』で漂着する船です。

2014-01-24 06:38:23

 

森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

早朝の幽霊船(というよりもあれは漂流船ですが)の話が結構広まったようなので、作業に出かける前に過去原稿再利用による幽霊船話なぞ。

2014-01-24 20:19:19
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フィクションでお馴染みの「さまよえるオランダ人」は有名な海の怪談のひとつで、大シケの中、燐光をまとった帆船の乗員達から、家族や恋人へのメッセージを託されるといった内容の法螺話として、遠洋航海の船員達によって口伝えに広まったと考えられています。

2014-01-24 20:20:11
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「フィヨルドに面するノルウェーの港町に、黒いマストに真っ赤な帆を広げた不吉な帆船が嵐を伴って入港した。オランダ人船長は、七年に一度しか陸地を踏むことができないという呪いを受けていた。乙女の愛を勝ち得ることができなければ、彼は永遠に世界の海を航海し続けなければならない運命なのだ」

2014-01-24 20:21:26
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ドイツの詩人ハインリッヒ・ハイネが小説『フォン・シュナーベレヴォプスキイ氏の回想録から』に著し、リヒャルト・ワーグナーが歌劇『さまよえるオランダ人』に再構成した幽霊船の物語です。

2014-01-24 20:21:59
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

通常、「さまよえるオランダ人」と解される"The Flying Dutchman"には、「飛ぶように航海するオランダ船」という意味もあります。

2014-01-24 20:22:30
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17世紀オランダにおける東インド会社所属のバーナード・フォッケ船長は、オランダ-ジャワ間の不可解な航海速度から、悪魔の力を借りていると噂されました。このため、"The Flying Dutchman"という言葉が「悪魔の船」「幽霊船」を意味する俗語として船乗りに広まったようです。

2014-01-24 20:23:24
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

「さまよえるオランダ人」にまつわる最もポピュラーな伝説は、一八世紀にアムステルダムを出航し、そのまま二度と陸地に戻れなくなったというヘンドリック・ヴァン・デル・デッケン船長にまつわる物語でしょう。

2014-01-24 20:24:00
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

南アフリカの喜望峰に間近いテーブル湾を乗り切ろうとする航海の中で、ヴァン・デル・デッケン船長は思うように吹いてくれない風に苛立ち、罵声を張り上げました。このため、彼とその船は最後の審判の日まで嵐の中に閉じ込められ、永遠に陸地を探し回ることになったということです。

2014-01-24 20:24:32
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

「さまよえるオランダ人」伝説のアーキタイプとも言えるこの物語が掲載されたのは、イギリスの雑誌〈ブラックウッド・マガジン〉の1821年5月の号。ハイネの小説(1833年)よりも早いです。

2014-01-24 20:25:21
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

「さまよえるオランダ人」伝説には別パターンもあります。乗組員が財宝を巡って殺しあい、最後の一人が世界の海をさまよっているとか、兄弟で一人の女性を争い、弟と女性を殺害した男が永遠に航海する船に乗せられ、船上で魂を賭けた危険な賭博を続けているといった噂がまことしやかに広まっています。

2014-01-24 20:26:58
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

海で働く人たちから集めた与太半分マジ半分の本とか、今でも面白げだとは思いますがどなたかそういうフィールドワーク的なお仕事はされていないのでしょうかね。(やれと言われたら逃げる!)

2014-01-24 20:28:37
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

といったところでお出かけ。マリー・セレスト号の話などはまた機会(漂流船が見つかる、とか?)があれば。

2014-01-24 20:29:35

 

森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

早いなあ。 .@collbrande さんの「森瀬繚さんによる「幽霊船」の話」をお気に入りにしました。 http://t.co/rrxaGqmOYq

2014-01-24 23:38:07
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

ぶっちゃけ、「さまよえるオランダ人」もマリー・セレスト号も昔出したこの本に書いた記事ネタです。いやー売れなかった売れなかった。(自虐笑) http://t.co/7tkKdCHNtx

2014-01-25 00:47:51
「伝説の乗り物」がわかる

ノアの方舟、ペガサスからノーチラス号まで

森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

僕が忙しく、かつ専属ライター増量を試みていた時期で、とりあえず5、6人で手分けして作ってみるかーという試みの本でした(とはいえ、20項目ばかり書いた記憶)。このテの解説本で乗り物テーマは他になく、加えて青鵞鳥さんによる美麗な猫車が表紙! だったのですけれど、テーマがコア過ぎた感。

2014-01-25 00:50:55
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

後に「せめて森瀬の名前入れといた方がよかったかも」と編集担当氏と反省しました。今でも時々参考にしますが(笑)、結構、面白いんですけどね。

2014-01-25 00:52:48

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