夏川草介「神様のカルテ」まとめ

夏川草介「神様のカルテ」お気に入り点をまとめました。
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翔DMWL @shoDMWL

救急車のサイレンは深夜でも途切れず、それを受け入れるのは、睡眠不足と低血糖の医者と経験不足の研修医だ。むろん患者にとってみればありがたい看板であろうが、内側から見れば、まるっきり張り子の虎なのである。-夏川草介「神様のカルテ」

2010-10-23 22:00:10
翔DMWL @shoDMWL

「個々の病院が医者を雇うというのは非常にハイリスクなのだ。雇った医者が突然辞めたり病気で倒れたりするようなことがあったら、病院の仕事が一気に止まるだろう。だからそういうことがないように、大勢の医者をプールしている医局という組織があって、各病院へはここから医者が派遣されている。

2010-10-23 22:02:14
翔DMWL @shoDMWL

おかげで何かあってもすぐ代わりの医者が調達できるわけだ」-夏川草介「神様のカルテ」

2010-10-23 22:02:44
翔DMWL @shoDMWL

家族でないなら勝手に話すわけにはいかない。だが法は患者を守るための道具であって、法を守って患者を孤立させていては意味がない。そこを判断する裁量くらいは現場の医者にあってしかるべきなのだ。-夏川草介「神様のカルテ」

2010-10-23 22:05:46
翔DMWL @shoDMWL

「数日でよいのです。一度その目でしっかり見て、それから決めなさい。医局がどんなに奇妙な組織でも、そのおかげで成り立つ医療が確かに存在し、そのおかげで助かる人々が確実にいるのです」-夏川草介「神様のカルテ」

2010-10-23 22:07:33
翔DMWL @shoDMWL

「一に止まると書いて、正しいという意味だなんて、この年になるまで知りませんでした。人は生きていると、前へ前へという気持ちばかり急いて、どんどん大切なもの置き去りにしていくものでしょう。本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるのかもしれませんね」-夏川草介「神様のカルテ」

2010-10-23 22:09:20
翔DMWL @shoDMWL

命の意味を考えもせず、ただ感情的に「全ての治療を」と叫ぶのはエゴである。そう叫ぶ心に同情の余地はある。しかしエゴなのである。患者本人の意思など存在せず、ただ家族や医療者たちの勝手なエゴだけが存在する。誰もがこのエゴを持っている。-夏川草介「神様のカルテ」

2010-10-23 22:11:06