「アイドル」をめぐる変遷試論-「憧れ」から「共に進む」存在へ-
- Fuji_Midoryzaka
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「アイドル」が偶像を意味するidolaから転じ、かつてスターと呼ばれていた、美しさと活発的で多面的な活動を備え持つ総合芸能人のうち、若い人々をさす言葉となって、ファン・コミュニティの形成によってその活動の中軸となる存在となった……
2014-01-29 13:35:52「スター」の意を見るに際し、考えるは宝塚歌劇団におけるトップスター制だろう。容貌・技倆に優れた役者に主役を配し、かつ演者集団としての組を統率する役目を与えるこの制度は、スターに美貌や役者としての能力と同時に、組織におけるリーダーシップを求める。
2014-01-29 13:42:06(松田聖子以降の、いわゆるアイドル歌手世代については、多く語る言葉を持たないため割愛させてください。ただ、「親衛隊」と呼ばれるファン・コミュニティが活動に重要なインパクトを与えることだけ、触れておきます)
2014-01-29 13:44:12アイドルのグループ化の先駆者が秋元康であることは周知の事実である。フジテレビ系の『夕やけニャンニャン』をきっかけに結成されたおニャン子クラブは、多くのメンバーを擁しつつグループ内からユニットを組み、主要メンバーを強調させ、「卒業」の形で独立を支援した。
2014-01-29 13:47:43後にAKB48など48グループへも継承され、またつんく♂によるハロー!プロジェクトへも用いられるこの「グループがアイドルを育て、卒業させる」形式は、グループによるアイドルの育成法であり、かつ個々のカリスマ性によらない売り出し方をサポートする機構として重要であろう。
2014-01-29 13:50:29男性アイドルへ目を転じれば、ジャニーズの育成法を見るべきだろう。ジャニーズJr.としてバックダンサーなどで研鑽を積み、その後ユニットや個人でデビューする。女性アイドルがまずグループありきでデビューし、メディアへ露出するのに対して極めてストイックである。
2014-01-29 13:56:00時代的な変遷:「スター」としての演技力・リーダーシップ+「アイドル歌手」としての歌唱力→「アイドルグループ」で成功するのに求められる、総合的パフォーマンス能力 男女差:歌唱集団としての(アイドル歌手的な)女性アイドル集団←→ダンサー・役者としての(スター的な)男性アイドル集団
2014-01-29 14:03:32ファンコミュニティの変遷:(不可視の繋がりや暗黙の了解に満ちた)「親衛隊」→公式のファンクラブ制度による「アイドル・事務所」と「ファン」のタテの繋がり→SNSの進展により活性化した、ファン同士のヨコの繋がり
2014-01-29 14:05:53近時の要素:「推し」にみられる、グループ内での(トップ)スターの並立(男性アイドルにおいては、ユニットごとの住み分け)/地域性(そして上手く取り込んだ宮藤官九郎「あまちゃん」)/メディアを介さぬ「会いにいけるアイドル」としての距離感の変化(そして「アイドルマスター現象」へ)
2014-01-29 14:08:43距離感の変化:舞台・テレビといったメディアを通じて見る「憧れの存在」=「触れられない」(ライブで「直に見る」のが近さの限度)→地域の劇場を通じた密着感・「握手券」による交流の制度化=「会いにいけるアイドル」→「選抜総選挙」のように「プロデュースへ参与できる」→応援の可視化
2014-01-29 14:12:38つまり;プロデューサー側がファンコミュニティへ「与える」アイドルプロデュースから、ファンコミュニティも巻き込んだ「共に進む」アイドルプロデュースへと変化した。
2014-01-29 14:13:55そうした現状を鑑みた時にアイドルプロデュースに必要なものとは。 ・「トップスター」的リーダーシップ(「共に進む」エンジンとして) ・成長意欲(「共に進む」原動力・燃料として) ・イベント(「共に進む」進路、道として) ・協調性(「共に進む」動力伝達機構として) ※訂正
2014-01-29 14:22:50てか「アイドルプロデュースに必要な要素」でもなんでもない、よくよく考えれば、組織として成長していく上で必要な、極めて一般的要素じゃん。
2014-01-29 14:35:17