衆議院「欧米各国情報機関に対する議会監視等実情調査」レポートまとめ

少し前の話になりますが、1月12~19日に衆議院から「欧米各国情報機関に対する議会監視等実情調査団」が派遣されました。 行き先は、ドイツ・イギリス・アメリカの3国で、目的は、(特定秘密保護法案絡みで)国会に、行政の指定する特定秘密を監視するシステム等をつくるためですね。 派遣された議員は、 続きを読む
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桐島 / 相良 @krsmnry

「日本も対外情報機関が必要」は9人中6人 英視察の超党派衆院議員団 - MSN産経ニュース http://t.co/0NuR1RnzJ0

2014-01-31 08:16:35
桐島 / 相良 @krsmnry

東京新聞:秘密保護法で 米英独視察へ:特定秘密保護法:特集・連載(TOKYO Web) http://t.co/f40Mg8DeOf

2014-01-31 08:19:15
桐島 / 相良 @krsmnry

時事ドットコム:秘密指定監視、合意形成急ぐ=超党派議員団が欧米視察終了 http://t.co/ByBYduddyF

2014-01-31 08:29:41
桐島 / 相良 @krsmnry

秘密監視へ4月にも試案 国会機関で自民・中谷氏 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース http://t.co/sQrT5ecr3D

2014-01-31 08:24:34
桐島 / 相良 @krsmnry

監視機関、秘密保護法施行前に成案を…中谷氏 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://t.co/SwwNJTZDaJ

2014-01-31 08:17:48
礒崎陽輔 @isozaki_yousuke

国会の欧米視察団、聞くところによると、どの国にも国会に秘密を扱う特別な委員会が設置されているが、これらの委員会はいずれも情報機関の活動を監視する委員会であり、政府の秘密を直接チェックする機関ではなかったということです。マスコミが、こうしたことも、少しずらして伝えています。

2014-01-24 06:58:29
あいさわ一郎 @ichiroaisawa

今日は衆院予算委員会。いま自民党。野田聖子さんから始まって、今塩崎恭久さん。そのご中谷 元さん。中谷さんは開会に先立って特定秘密法 インテリジェンス関係で独英米を訪問。各国の政府 議会関係者と意見交換。そのことにも触れつつの質疑になります。中谷さんは10時35分から。NHKあり。

2014-01-31 10:14:06

「感想・印象」整理

ドイツに対する印象
サンプル:山内康一氏(みんな)1名

国民の権利や自由を守るために、議会に強い権限がある

個人的に印象に残った議員の感想
山内康一氏(みんな)

ナチスや東ドイツの秘密警察の経験もあり、
国民の自由や権利を侵害することに対して、
ドイツ人は非常に敏感だと感じました。

議会による監視の仕組み

イギリスに対する印象
サンプル:中谷元氏(自民)・三日月大造氏(民主)・山内康一氏(みんな)3名

議会(情報保安員会)とインテリジェンス(機関)の関係が良好

個人的に印象に残った議員の感想
三日月大造氏(民主)

「責任あるメディア」

国益(National Interest)と
国民の関心(Public Interest)との溝(距離)を埋めるのが議会やメディアの役割か?

英国調査②

アメリカに対する印象
サンプル:三日月大造氏(民主)・後藤祐一氏(民主)2名

インテリジェンス(機関・活動)に対する、議会の権限が強い
日本で単に議会に「情報委員会」をつくっても、米国のように機能させることは不可能だろう

個人的に印象に残った議員の感想
三日月大造氏(民主)・後藤祐一氏(民主)

政府・行政にとって不都合な情報を如何にチェックするのか?
政党間の信頼関係、行政と議会との信頼関係を構築していくこと(構築するための仕組み)の必要性を感じた。

米国調査① ~連邦議会の力

情報先進国とも言える米国が、
個人のプライバシー保護の観点から情報収集活動を限定していく方向にあることにも注視したい。

「国家の安全と国民の権利を共に守る」
「時に相反する難しいテーマを前進させていく」といった思いが溢れる情熱的なご説明が印象的であった。

米国調査② ~オバマ・スピーチ

米国では、上院・下院の「諜報特別委員会」が諜報機関の機密情報を厳しくチェックしているのですが、

この委員会が諜報機関ごとの予算の承認権限と幹部人事の承認権限を持っているので、議会が行政から必要な情報を得ることができるのだとの説明がありました。

この2つの前提と、議会スタッフが日本より格段に充実していることが、前提だと思います。

また、行政府内のチェック機関である「情報保全監察局」(日本でもこれを参考に作るといわれている機関)からも詳しく話を聞きましたが、

米国では行政機関の縦割りの弊害というものが少なく、行政機関の間で機密情報も共有されるのが当たり前となっているようで、

これが行政府内のチェックが働く前提となっていると感じました。このほかにも、日本にも設置されたNSCにもうかがうなど有意義な調査でした。

日本ではこの前提を満たすことがなかなか難しいと感じました。

メキシコ、ワシントンに出張しました

後藤議員はまた海外の状況に関して、議会によるチェックの例として米国の諜報特別委員会を取り上げ、この委員会によるチェックができる前提には同委員会が

(1)CIAなどの諜報機関の予算を通す権限を持つ立場にある点
(2)CIAなど諜報機関の幹部人事を承認する権限を有している点
(3)充実した人員体制が整っている点―を取り上げ、「これがないままに日本に同じものを作るといっても、きちんとチェックできていないにもかかわらず行政側から『議会に説明した』と言質だけを与えることになる」と指摘した。

特定秘密保護法廃止フォーラムを開催 廃止に向け国民運動を広げて行くことを確認