自分自身と世界との関わりについて真剣に(そして、ちょっと痛い感じで)考えている時期に触れたこの言葉の感触と言ったらなかった。ぞっとして、にょろっとしてただひたすらに気持ち悪かった。
2010-10-22 07:38:48哲学的ゾンビとは簡単に言うと、見た目は普通の人間だが、内面に意識を持たない又は主観的体験を持っていない人間(に見える存在)を言う。哲学分野における、一種の思考実験の産物だ。確か。違ってたらごめんなさい。
2010-10-22 07:39:24別の言い方をすると「心」がないので内面では何の感動もしないけれど、受け答えだけは普通の人間と変わらないので見分けがつかない。何だソレ気持ち悪い。
2010-10-22 07:40:08世界で”こころ”を持っている人間は実は自分ひとりだけで、周囲はみな人間のフリをしているだけかもしれないという、ちょっとした空想が、いたいけなぜいらむたん♡をどれだけ苦しめたか判りますか!ちょっとそこのアナタ!こ、こわかったんだからねっっ
2010-10-22 07:40:47…以上、「ゲゲゲの鬼太郎」の感想でした、はい。…ゲゲゲの鬼太郎に「陰摩羅鬼(おんもらき)」という妖怪が登場する。鳥山石燕の画図百鬼夜行にも記されている名物妖怪。どうやら元は中国原産の妖怪らしいんだけど。
2010-10-22 07:41:40陰摩羅鬼:死体から生じた気が化けるとされる。陰=死者の気(気息、息づかい、エネルギー、魂とはちょっと違うはずだが…)、摩羅=仏教で悟りを妨げる魔物の摩羅、鬼=ここでは死者の魂。概ね、黒い鶴と鴉を合成したような姿で描かれる。そんな妖怪。
2010-10-22 07:42:24「ゲゲゲ」では、1,3,4,5の各シリーズでリメイクされた定番中の定番作品。ちょっとずつ設定が違うのだが、まあ大体こんな話→
2010-10-22 07:42:47とても幸せなカップルがいました。めっちゃ幸せでした。→二人は結婚の約束もしましたよ→女の人の様子がおかしいよ?→鬼太郎さーーん!→あやしい、絶対妖怪の仕業だお→何しろ見た目ただの人間なのでフルボッコにできない→魂金縛りの術で妖怪の本体を分離してやるお!!
2010-10-22 07:43:18女の人は各期とも美人で気立てのよいキャラに仕上がっている。5期なんてまさに「非実在・美人のお姉さま」。そんなに素敵すぎる人が3次元にいるのですか?…しかし、この女性が実はとっくに死んでた人で、陰摩羅鬼にむりやり操られていただけでしたという…。ネタばれゴメンね(ぉ
2010-10-22 07:44:03伝承にある陰摩羅鬼は、死者の気が変化した怪鳥の姿であったが、ゲゲゲでは何故かその怪鳥が、死者の生前の姿をハッキングして取り憑き操る妖術を使っていた。何この水木マジック。素敵すぎるよ大先生。あ、ちなみに水木先生のときは、大先生は「おおせんせい」と呼ぶそうです。
2010-10-22 07:45:05動く死体、と言えばゾンビとかキョンシーとか思いつくが陰摩羅鬼の操る人間モドキは、何しろ誰にも物理的な攻撃をしない。ただ、一緒にいる人の魂を吸い尽くすだけだ。しかも、美しく心優しい女性の姿となって。迷惑ですね。
2010-10-22 07:46:10語り合い、笑いあい、日常を分かち合う。何の変哲もないこの繰り返しの中にこそ本当の幸せがあるのだと思う。何でもない日常の中、一緒にいる人の、その存在の何とかけがえのないことか。
2010-10-22 07:46:35その愛する人が、家族が、友人が、実は見せかけだけの存在で、その人の魂・意識・こころ、といったものがなかったら?…ゲゲゲの鬼太郎に登場する陰摩羅鬼の話は、ぜいらむに「哲学的ゾンビ」のトラウマを想起させる。それは、次元に一人取り残されたかのような錯覚を起こさせる恐怖の記憶だ。
2010-10-22 07:47:30鬼太郎はこの人間もどきに対して「魂金縛りの術」を仕掛ける。相手に質問をし、その答えを聞いて霊紙に墨を付けると点が浮かび上がる。106(シリーズ毎に109,74,108と数が違う)の質問をして最後にその点を結ぶと、死体に取り付いた妖物の姿が現れ、その妖物を捕獲するという秘術。
2010-10-22 07:48:35まあ、鬼太郎の妖術はともかくとして、陰摩羅鬼が抜け落ちていくときの、愛する女性が実は「中に心がなかった」ことが顕になっていく過程の、なんと残酷なことだろう。さっきまで可憐に微笑んでいた女性が、白目を剥いてマリオネットのように揺れ動いているのですよ。
2010-10-22 07:49:18陰摩羅鬼の話は、全くの救いのない話である。何しろ「愛する人はとっくに死んでた人でした」。死者の魂が成仏し救われたとしても、これでは生者が救われない。救われるとは限らない。
2010-10-22 07:50:12そう言えば葬式に行く度に思う。僧侶の読経や講話は、誰のためにあるのか?と。もしかするとそれは、死者の魂を導くためなどではなく、これからも、この現実の地獄の中を生きていかなればならない、迷える生者のためにこそあるのかもしれない。
2010-10-22 07:50:32そう言えばこのツイッターにも哲学的ゾンビっぽいのいるなぁ。botと明言している垢はまあいいとしよう。「私はロボットです」って言ってるようなもんだから。中にはbotじゃないふりをしている垢もあるんじゃないのかな。かな?
2010-10-22 07:51:35いつも素敵な挨拶やリプをくれて、リアルもとっても充実してます♡みたいな可愛いアノ娘が、実はbotでした…なんて真実は泣ける。めがっさ泣ける。しくしくしくしくしくしくしく…。
2010-10-22 07:52:04ところで、第3期ゲゲゲの鬼太郎では、我らが(?)天童ユメコちゃんが、この陰摩羅鬼エピソードでもぶっ飛び行動をやらかしてくれます。素敵です。かわいいです。ムカつきます。
2010-10-22 07:52:59何と、バルコニーで鬼太郎と熱く見つめ合ったかと思うと、おもむろに目を閉じるのです!キスを迫ってますよ、この美少女小学生。いいぞもっとやれ!…どーするよ?鬼太郎!?
2010-10-22 07:53:36ぜいらむだったら、せっかくなのでそのままあっさりチューしちゃいますが、鬼太郎のとった行動とはっ!?……ということで、続きはDVDを(買って)観てね!…いや、だから何も貰ってませんってば。
2010-10-22 07:54:08それにしてもだ。人間の身体の中をいくらいじくりかえしても「こころ」を取り出すことなんて出来ないし、目に視えるわけでもないし。ぜいらむだってホントは哲学的ゾンビかもよ?
2010-10-22 07:54:35