- aoi_dia218
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突然のにゃごあお。これの続き。
http://twitpic.com/duvsho
目の前の人物の姿をみてあおいは考える。頭の下にはいつの間にか彼の腕が差し込まれていて、ほどよい高さであおいの頭を支えていた。手を伸ばしてさらりと前髪を撫でると、ぴくりと相手の瞼が揺れる。起こしたか、とあわてて手を引っ込めるが、しばらくするとまた規則正しい寝息が聞こえてきてほっと
2014-02-08 23:00:34息をついた。再び手を伸ばして頬へ触れる。指先で軽く撫でて、慈しむように目を細めて、おやすみ、と聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で呟いて、またあおいは目を閉じた。
2014-02-08 23:05:16あんなに触られたら起きるに決まってる、とにゃーごはあおいが寝ているのを確認して目をあける。触れられた頬が熱くなっているのを感じる。あんな風に、優しく愛おしむように撫でられたことは今までなかった。おやすみ、と小さく呟かれた言葉は、どんな表情を浮かべて言われたのかが気になって。
2014-02-09 01:08:45何を考えてるのか、わからない。考え方は似ているのだと思う。だけどふとした時、いつもあおいはにゃーごとは別のことを考えている。こんな風に今までだれかを傍に置いたことはない。近いのに、何を考えているかわからない時があって、それがもどかしく感じる。その理由を、今は、まだ、知らない。
2014-02-09 01:18:04「てか腕、しびれてきた」長かった午後の授業を終えて生徒会室へ真っ先に足を運ぶと、静かな生徒会室には人気がない。無意識にあおいの姿をそこに探して、ソファから伸びた足を確認して近づいていく。珍しい、と思いながら顔にかかった前髪をよけてやる。それでも起きないほどに熟睡している姿をみて
2014-02-09 01:22:05思わず欠伸が漏れた。どうせ今日は特に急ぎの仕事もないはずだ。何かあれば生徒会室に駆け込んでくるだろう、とにゃーごはあおいをソファの奥へ押し込んで自分もそこに寝転んだ。腕を曲げて、あおいの頭の下へ差し込むと、少し体勢が変わったせいかあおいが身をよじるも上手く自分の頭のおさまり所を
2014-02-09 01:25:39みつけたようで、また寝息を立て始めた。そして気づけばかれこれ一時間半二人は眠りこけている。流石ににゃーごの腕も同じ体勢を取り続けているせいでじわじわと痺れが襲ってくる。時計をみれば五時を過ぎていて、まもなく下校の時間が差し迫ってくる。いい加減にあおいのことも起こさねばなるまい。
2014-02-09 01:30:58「あおい」と体をゆすって起こすと、瞼が震えて、あおいが目を覚ます。二度、三度、その場で瞬きをしたのち視線をにゃーごへ向けると、ゆっくりと目を細めて笑う。「おはよ」「……はよ」今何時?と聞いてくるあおいに、もうすぐ六時と告げると起きなきゃだね、と呑気な返事が返ってくる。
2014-02-09 01:40:58そういってあおいが起き上がって、ようやくにゃーごの腕が解放される。帰り支度をして、生徒会室の鍵を閉めた。「あれ、りんも帰り?」職員室へ鍵を返しに行くと、同じように鍵を返却している顔見知りの姿をみつける。お疲れ様です、と軽く会釈されてあおいも「お疲れ様」と返した。
2014-02-09 01:55:35「今日も当番お疲れ様」と告げて、職員室を後にし、玄関口で待つにゃーごに合流する。「りんと何話してたの?」「別に、お疲れ様って」それだけだよ、というあおいににゃーごは何か言いたげな視線を向ける。あおいは何か隠しているわけでもなく、にゃーごに正直にありのままを告げたつもりだが
2014-02-09 02:05:36どうにもにゃーごは気になっているらしい。そういうところに、後輩らしさを感じてしまってあおいが笑った。「本当にそれだけだって」「ふーん」早く帰ろう、とにゃーごの背中を押して歩き出した。(着地点みつからないので終わる。)
2014-02-09 02:10:51