10/11 #同題ssBSR まとめ お題「流浪」
10/11~10/14(22:00) 今回のお題は『流浪』 提案者はうえちさんです。ありがとうございます。#同題ssBSR
2013-10-11 22:00:44【毛利/流浪】あの国はもうない。土地はあっても住む人が違えばそれは別の国なのだ、と改めて毛利は思う。不参加は認められず強制参加になったが修学旅行など来ねば良かった。(慣れし故郷放たれて夢に楽土求めたり、か)ふと歌の一節が頭をよぎる。夢にも楽土などないと言うのに #同題ssBSR
2013-10-11 22:15:20【流浪/現代瀬戸内】ぶなの森の葉隠れに 宴ほがひ賑わしや。(『流浪の民』?)初めて聞く声だ。誰だろう。声楽科の新入生か。見上げた窓、硝子越しに覗いた銀色の髪。我のピアノにあの響きを乗せたい、我ならあの声の魅力を十二分に引き出してやれる…そう思うたのは運命か。 #同題ssBSR
2013-10-11 22:28:05【三忍】戦場から戦場へ。雇い主から雇い主へ。己自身と里、一族の利の為彼等は流れる。互いの利が叶わねば雇い主など捨てればいい。己等が使い捨てられるように。然し。見つけてしまった。命を、全てをかけようと想うものを。流れることを止めた彼等は今日も戦場を疾る。<流浪> #同題ssBSR
2013-10-11 22:51:24【瀬戸内/現】「またバイト首になった…。仕事には呼んでもらえないし、俺疲れた…」ほう、ではなぜ首になるか、仕事に呼んでもらえぬか、己を省みたことはあるのか?ないであろう。貴様は独善独断が過ぎるのだ。少しはバイト先やチームの事を考えろ。改めねば一生流浪の身ぞ/流浪 #同題ssBSR
2013-10-11 23:28:53(いつき) 薄々気づいていた。たくさんの人を救うためにたくさんの人から命を奪い取っていることを。これではまるでお侍と同じだ。しかし、良い子も悪い子も自分。変えようのない事実が胸を焦がすが、彼女にはそれを感じる間すらなかった。 そうしてまた、彼女は迷う。<流浪> #同題ssBSR
2013-10-12 16:49:57【天海】足許は霞んで朧気、獣の唸りが却って静寂を濃くする。看取った命を回想する。妖艶に火を吹く蝶を、生意気に無垢な小鬼を、泣き虫で優しい国主を、笑って目を焼く太陽を、そして―― 終の地はここに、と決めていた。旅人を迷わす霧の、なんと愛しき瘴気に似たことか!/流浪 #同題ssBSR
2013-10-12 17:14:56【左近/BSR4】この心に行き着く先も無い、帰り着く場所も無い。今の自分はまるで、賽を振っても振っても上がれない絵双六の駒のようだ。何もかも忘れたくて夜の灯りに誘われて迷った振り、なのにすれ違う横顔に面影を探している。「くそっ…」独りごちて地面を蹴った。<流浪> #同題ssBSR
2013-10-12 20:59:05【第六天魔王】黒々とした赤い外套が放つ血の匂いにひかれた魑魅魍魎が、瘴気に包まれ倒れてゆく。無念も痛みも記憶すらも滅した彼の者には、ただ歩き続けるより他は無い。己を呼ぶ声ならざる声に導かれる。その視界を覆う帳の中で蝶が舞った。それは青白く光る、鮮やかな、<流浪> #同題ssBSR
2013-10-12 23:26:38【鉄壁】帰るべき場所は幾度か流転した。振り返れど昨日までそう呼んだ場所はもうない。時には運命に流されるまま喪い、時には自らの手で壊し、そこはもう帰れない場所になった。「……さあ、帰ろう」それがどこであれ生きて帰らねばならない。大切な方をこの背に乗せて。<流浪> #同題ssBSR
2013-10-12 23:32:26「行かなくては…」行く当てなど、とうの昔に見失っていた。「この背徳の許しを請いに…」それが全てを失った三成にとり、最後に残された生きる理由の全てであった。どこへ行けば許しが得られるのかなど、知らずに足を引き摺り歩いた。自分にとっての光を探しに。「秀吉様」【流浪】 #同題ssBSR
2013-10-12 23:59:03流れ流れて行き着いた先がこの穴蔵かと溜め息をつく。しかし、小生には天下という目指す先がある。さすらっている暇などn・・・「あ!鍵ィ〜!何故じゃ!どこにいったんじゃ〜!!」・・・どうやら彼の鍵を追う流浪の旅路はまだ始まったばかりのようだ。【官兵衛/流浪】#同題ssBSR
2013-10-13 03:32:57【フライング捏造官又】又兵衛のヤツを怒らせちまった。もうこんなとこ出てってやる!追いかけてくんなよ!?なぁ!なぁってば!しつこいほどに言われたから追わなかったんだが…。「官兵衛さん、なんで追わなかったんだ、追いかけて欲しそうだったろ?」「な、なぜじゃー!」<流浪>#同題ssBSR
2013-10-13 16:34:46【親就】裏切られ城を追い出された幼き日々を今も夢に見る。日輪が昇るのを見てようやく生きていることを悟るあの息詰まるような感覚は、自ら進んで流浪の旅を気取るあの男には解るまい。流浪の身など良いものではない、早よう気づけ、と思わず零れた声に己自身が驚いた。<流浪>#同題ssBSR
2013-10-13 16:35:37【三成/流浪】刑部が前触れなくいなくなった。辺りを探しても見つからない。「ぎょうぶ」小さく名を呼んでも返事はない。どこに行ったのか。刑部が行きそうな所など見当がつかん。当てもなく歩き回りふと見えてきたのは赤い大きな鳥居。あそこならば、刑部はいるだろうか。 #同題ssBSR
2013-10-13 18:20:48かつて所有していた宝の代わりを求め各地を渡り歩いていたものの、一向に渇きは潤わない。陽光の心は腑の中で溶かしつくしてしまったし、魔王にはつい先日失望したところだ。宝を見つけるその日まで腹を空かせた幼子は永久に泣き彷徨い続ける(松永/流浪) #同題ssBSR
2013-10-14 12:11:52【明智と毛利】「今となっては貴方に仕官できなかった事、良かったと思っていますよ」そうして再び巡り会った同胞と廻り流れ血の池見物!なんという仕合わせ!然らばあの漂泊の時代にも感謝しなければなりません。そう続けると吐き捨てるような一瞥。相変わらず薄情な方だ。(流浪) #同題ssBSR
2013-10-14 21:56:13親就/流浪/絶える事ない波音を聞きながら思うのだ。お前は今何処で何をして誰を愛しているのだろうと。いつまでもそれが止められないで居て、故に地を隔つ瀬戸の海岸線を彷徨い続けている。此処にお前の亡骸は辿り着かんか、我の体も浮いてはいないか、冥府を彷徨うのはどちらか。 #同題ssBSR
2013-10-15 02:03:46【親就】ここも違う、あそこも違う、各地を転々と渡り歩く。碌に働きもせずその日限りの日々が続く。何かが足りない誰かがいない、心に開いた穴がいう。記憶の片隅にあるそれを、どうにかして見つけたい。あんたは誰だ?あそこは何処だ?――俺は見つけてどうしたいのか【流浪】 #同題ssBSR
2013-10-18 23:27:10【流浪/親就】「俺のモンになれよ。ずっと傍にいて、大事にしてやる」そう口にした男は、今やどこぞの海の上。馬鹿馬鹿しいと一蹴したが、契りを自ら反故にするとは相変わらずの身勝手よ。腹立たしく思っていると、潮の香に包まれる。「待ってたか?」待っておらんわ、馬鹿鬼が。 #同題ssBSR
2014-01-29 08:53:09