ディメL 仮面の下は

設定暴露話。
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織火夏 @orihige_to_IWW

さて、見えないようにディメLツイートしましょうかね…

2014-02-17 00:31:46
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 「ディメーン」後ろ姿に呼び掛けてみれば、彼はくるりと振り返る。その顔は笑った仮面のままだ。「どーしたんだい?エーリリン?」んふ、と首を傾げた彼に、ツカツカと近寄って行く。「どーしたのってば、エリリンったらそんなに急いで…」「気になるんだよ」「…へ?」

2014-02-17 00:36:17
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 「な、なにが?」ちょっと焦った様子の奴に、ビシッと指を差す。「その仮面の下。俺のマスクは容赦無く剥がしやがる癖に、俺は見たことねぇ!」ずりいじゃねぇか!と、詰め寄れば、えーと困ったような声を漏らした。「謎めいた道化師って、響きが良いんだから壊したくないんだケド」

2014-02-17 00:39:20
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 「そんなの釣り合わねぇよ!」ぶーと文句を言えば、更に困った顔のディメーン。「…。なんでそんなに知りたいの?」奴から深い溜息が漏れた。「…なんでって、そりゃ…。ディメーンのこと、何も知らないから…。」やっぱり、聞いてもダメなのか。諦めかけた時。「しょーがないなあ」

2014-02-17 00:47:37
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 「え…っ!?」驚いて顔を上げれば、ディメーンは…笑っていなかった。「ねえ、エル。どうして、僕は緑が好きなんだと思う?」突然、そんなことを言い出した奴に、オレは即座に答えることが出来なかった。だって、緑は、鏡の向こうの本物の俺の色だったから。「…。」声が、出ない。

2014-02-17 00:52:24
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 「んふふ。エルは分かり易いね。ハズレ。」「な…っ!?」「正解はね…。」そう言うと、奴はおもむろに俺のそばに来て…。俺の手を自らの仮面へ添えた。「自分で確かめてごらん?」

2014-02-17 00:55:27
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 震える手で、そっと、仮面を剥がした。今までずっと秘密主義だったディメーンが、まさか本当に教えてくれるなんて。 …だが、仮面を剥がした途端、俺は何も言葉にできずにいた。 「僕が緑が好きな理由…。それは、僕が最後に見た色だからだよ。」奴の目は光を宿していなかった。

2014-02-17 00:59:47
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 目の周りは、何故そんな風になったか想像したくない、広範囲に及ぶ古傷の痕。まるでアイマスクのように傷で囲まれた瞳には、全く光が無く、くすんでしまっていた。 「!?う、嘘だろ…お前、目が…!?」 「うん。見えていないよ?」 さらりと、当たり前のように話すディメーン。

2014-02-17 01:04:28
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 「そんなバカな!?だって、普通に昨日だって戦ってたし、書類や本だって…!?」オレは、軽いパニックに、陥っていた。コイツが盲目?そんな、あり得ない。 「僕の魔力は強大だから。大半は周りの気配とかを感じ取って、見えるかのようにしているんだ。だから、本気とか嫌なのさ」

2014-02-17 01:08:01
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 そう言われて、ようやく疑問だったことが幾つかわかってきた。たまに、ディメーンが書類を色ペンで書いていたりしたことがあった。他にも、 ジュースを色より香りで判断していたり、実力があるくせに戦いを殆どしたがらなかったり。…まさか、そんな理由があったとは。

2014-02-17 01:11:50
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 よく考えれば、当たり前だ。見えていないのだから。「…じゃあ、俺も…?」不安になって問いかければ、ディメーンはらしくもなく俯いた。「…。全てが見えないわけじゃないよ。でも…でもね。色だけは、やっぱり魔力でもどうしようもなかったんだ。大好きな緑はもう、見えない。」

2014-02-17 01:16:19
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 「だからねぇ〜。世界を支配したら、ぜ〜んぶ緑で埋め尽くそうと思ってたんだよ。そうしたら、この目でも見られそうな、そんな気がしたから。」思い出したかのように笑うディメーンに、オレは胸が締め付けられる思いだった。最後に見た光でもある緑を求めたディメーン。

2014-02-17 01:21:17
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 「どう?納得出来たk…!?」無理矢理、驚く彼を引き寄せては抱き締める。「なっ、何を…!?」慌てふためくディメーン。俺よりも華奢で頭脳面識で、俺たちのリーダーであり…俺の大事なやつでもある。だから、ちょっとでも背負いたいと、抱きしめてはその苦しみを貰おうとした。

2014-02-17 01:27:33