まるてぃさんが!

おおおおおおおおこれはこれはああああああああ妄想捗りんぐww
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キャラがショタ化してると思ったら

テンション上がってきたりっきさん・・・

レイピア @rkrs00

【夜中寝てるロッシュくんむくりと起き上がってそれに気付いた子供らがついてって、どこ行くのかと思ったらぱぱがざぶざぶ海に向かって歩いてってびっくりした子供らが泣き叫びながらロッシュぱぱ引っ張りまくるのどうですか。起きたロッシュくんが状況把握して大丈夫どこにもいかねーよとか言ったら】

2014-02-19 08:32:10

こんなツイートしてたらなんと嬉しいことにマルティさんが拾ってくださいました。

本編こちら(僕とマルティさんが絶賛挿絵募集中です)

零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

ある日の船内… 誰もが寝静まる真夜中に、船の持ち主であるロッシュが1人起き上がった そして、同じベッドで重なる様にくっ付いて寝ているチビ達には目もくれず… また、着替えるコトもせず、寝癖が少し付いた頭のまま寝室を出て行く それに一早く気が付いたのはチビ達の中でも最年長のレイだった

2014-02-20 00:07:25
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

「……父ちゃん?」 初めての出来事に戸惑うレイ いや、何時もは帰りが遅かったりで、一緒に寝ること自体が初めてだった 昨日は久しぶりに仕事のないロッシュを捕まえ、兄弟で甘えてわがままを言って困らせて… (オレ達のこと…嫌いになったのかも知れない…ッ!!) 嫌な思考が頭を占める

2014-02-20 00:07:31
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

考えてみれば、元は拾い子の自分達だ… 手に負えなくなったのなら、再び捨てられたって何もおかしくはない (このまま…戻って来ないんじゃ……) ロッシュの背中に、「逃げろ」と言い残して去って行った両親の姿が重なった… 「…ーッ!!と、兎に角、皆を起こさなきゃ…ヒョウ!ヒョウッ!!」

2014-02-20 00:07:38
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

無我夢中で布団に潜って寝ているヒョウ…兄弟の中で次男にあたる彼を起こすレイ この時間でさえも勿体無い… 布団の上から遠慮なくぼふぼふと叩くと、ヒョウは眠そうな顔をゆっくりと出して不満そうにレイを見た 「ん〜…レイにぃ、何サァ……」 「ヒョウ!起きろ!父ちゃんが出て行った!」

2014-02-20 00:07:45
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

寝ぼけた頭に言われても、直ぐ様その意味を理解することは難しい ヒョウはレイが言った言葉を頭の中で繰り返し、10秒程考え込み 「えッ!?」 一気に覚醒した 「ど、どういうコト?ロシュパパが出て行ったって…!」 「オレにも解んねぇよ!考えたくねぇけど、もしかすると……」

2014-02-20 00:07:51
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

悲痛な表情で語るレイから、ヒョウは彼が言いたいことを汲み取る 信じたくはないが、可能性が無い訳ではないことをヒョウ自身も感じ取ったからだ 「兎に角、オレ…船内を探して来る!ヒョウは皆を起こしてくれ!」 「解ったヨ!」 ヒョウの返事を聞くなり、寝室から飛び出すレイ

2014-02-20 00:07:57
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

裸足のままで探し回った 父ちゃんがオレ達を捨てる訳がない! 根拠のない自信を胸に、船室全てを隅々まで探し回った… それでもロッシュは見つからない… 途方にくれ、甲板で立ち尽くすレイ… 捨てる訳がない…! 本当に…? 揺らぐ自信に弱気になる 涙が出そうになる 「レイにぃ!」

2014-02-20 00:08:03
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

と、船内から兄弟を起こしたヒョウが出て来てレイに声をかけた 長男が弱気になっていてどうする! 情けない!! 自分自身を叱咤し、出かけた涙を腕で強く拭い、レイは振り返る ヒョウは右手に未だ眠ったままのテネを抱え、左手は不安そうな表情を浮かべたランコと繋いでいた

2014-02-20 00:08:08
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

「レイにぃ…いた?」 ヒョウの問い掛けに黙って首を横に振る 重い沈黙が場を支配した 聞こえるのは何時もと変わらぬ波の音だけである そんな沈黙を破ったのはニコだった 「ろっしゅくん…ちかくにいる…」 「!?」 ぽーっとした… 普段と同じ表情で、ニコは小さく言葉を紡ぐ

2014-02-20 00:08:15
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

「近く?!何処だよ?!オレ、船内全部探したんだぞ!」 「……ふねじゃない、あっち」 スッと指差されたその先は、舳先を超えた向こう側 「浜…辺…?浜辺にいるの?」 バツの問い掛けに、ニコはこくんと一度だけ頷いてみせた その言葉に、将に風の如く舳先へ駆け寄るヒユウ

2014-02-20 00:08:23
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

そして、下を覗き込み、月明かりの中で動く影を見付けた 「いました!いましたよ!!」 「ね?」 「ニークン、凄いネェ!」 ロッシュの姿を見つけホッとしたのも束の間… 彼の進む先を見たバツが一言零す 「ところで、何で父さんは海に向かって歩いて行くんだ…?」 確かに…

2014-02-20 00:08:29
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

よくよく見れば、ロッシュはしっかりとした足取りで海へと入って行く最中だ その姿はまるで… 「入水自殺だネェ…」 「じゅすい?なにそれ?」 「スイは水のことー!俺の属性のことー!」 「ニークンには難しかったネェ、ごめんネ。そしてバツクン正解ィ。つまりは水に入って死ぬコトだヨォ」

2014-02-20 00:08:37
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

知らないことも解り易く説明してくれるヒョウの知識 しかし、今回はそれが仇となった 「……それって大変じゃないですか?」 ヒユウの言葉に固まるヒョウ その横を、一つの影が無言で駆け抜けて行った 言うまでもなくレイである 「あっ!レイ!!ヒョウ!アタシ達も早く行こう!!」

2014-02-20 00:08:44
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

ランコに手をグイグイ引っ張られるままに、残りのメンバーもレイの後を追った 一方、レイは浜辺に降り立つや否や躊躇いもなく海へと飛び込む 「父ちゃんッ!!父ちゃんッ!!!」 死なせてたまるか! その想いだけで波に逆らい、レイはずぶ濡れになりながらもロッシュの腰に飛び付いた

2014-02-20 00:08:50
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

ところが、簡単に振り解かれ海の中へと放り出されてしまう 「ぷはっ!負けるかッ!!」 そこに、追い付いたバツとヒユウも加わった 「父ちゃんッ!」 「父さん!!」 「死なないで下さい!!」 三人がかりでロッシュを止めようとするが大人の力に子どもが敵う訳がない

2014-02-20 00:08:57
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

波に揉まれ髪まで濡らし、口の中に入る塩辛い水は、最早、海の水なのか涙なのかも解らなかった… その間にも、水面はどんどん上がってくる 「波!俺の言うことを聞け!止まれッ止まれーッ!」 水を操るバツが波を止め、少しでも水面を下げるが、それも少ししか時間稼ぎにならなそうだ…

2014-02-20 00:09:03
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

そんな三人をヒョウは心配そうに見詰める テネを抱えた今、彼等の手助けをすることは出来ない (落ち着け…考えるんだ…セツにぃと同じにしちゃダメだ……) このままでは助けに行った三人も危ない 頭をフル回転させ、どうすれば全員を助けることが出来るか、ヒョウは思索した

2014-02-20 00:09:09
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

(アレだけ止めてもダメなんだ…ロシュパパに正気に戻って貰わないと…火は水の中じゃ無理だし…水は波を止めるのでいっぱいいっぱいだカラ…ボクの氷で足止めは出来るケド、根本的な解決にならないよネェ…風も厳しそうだし…) 「ヒョウ…親父達……大丈夫なのかな…」 「…大丈夫、大丈夫だヨ」

2014-02-20 00:09:18
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

ランコを安心させる為に答えたヒョウだったが、その返事がふと…この状況を打開する方法を閃かせた (ぁ……雷……) しかし、コレは諸刃の方法である 正直…試したくない気持ちでいっぱいだが、悩んでいる暇はない そっと足元を見れば、しっかりと波で濡れていた (痛いだろうナァ……)

2014-02-20 00:09:24
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

海の水… つまりは食塩水… 思いっきり電気を流す水溶液に浸かっているのだ、免れることなど不可能である (取り敢えず…テネクンだけは護らないと可哀想だよネェ) ヒョウはテネの身体を氷で包み込んだ後、覚悟を決めてランコと向き合った 「ランクン……」 「なに?ヒョウ…」

2014-02-20 00:09:32
零下の貴公子ヒョウ @Hyou_Martith

これから訪れることを受け入れ諦めた目と、不安で泣き出しそうな涙目が交わる 「……やっぱり、ロシュパパ達ダメかも知れないヨォ…」 「えっ?」 「死んじゃう…もう会えなくなっちゃうカモ知れないネェ」 その言葉を聞いた途端、ランコの大きな目から大粒の涙が零れ落ちた そして……

2014-02-20 00:09:40