【2月27日】津路観樹VS端式需夢

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くれ家2 @kure_kr_in

【観樹】<フードで隠れた青い瞳で街道を見渡す。はっきりとしない視界は人工的に道を照らす明かりとそれすら届かない暗闇とを映すばかり。通りを途切れなく蠢く色とりどりのモノ達は、横を通り過ぎれば傘を差した人だと理解できた>…、<目障りな人の蠢きに我慢できず舌打ちをし広めの路地へと入る>

2014-02-26 20:14:16
くれ家2 @kure_kr_in

【需夢】……あー…暇だ…<道の真ん中辺り地面に座り込み溜め息と同時に言葉を――酷く落ち着いた様子で、当たり前のように、雨に薄れ行く血溜まりの中心で呟く>

2014-02-26 20:14:53
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【観樹】<何日もこうして歩いているというのに、一向に探している相手が見つかる気配がない。近くにいるのは解っている。元、がつくとはいえ情報屋に『彼奴 』の情報を売ってもらったのだ、今でもそれは信用できよう。しかしそう思うからか、苛立ちだけが募ってしまって>

2014-02-26 20:16:49
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【需夢】……、<息をすることのないただの肉塊と化したモノに一瞥をくれて舌打ちをする。威勢良く向かってきた癖にまったく骨のない奴等だった。既に散(ば)らしてしまった刀の切っ先のみを精製し、ひとつの肉塊へと投げ付ける。肉を斬り骨を抉る音が気持ち良くも生々しく耳に残る>

2014-02-26 20:17:37
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【観樹】、、<無造作に置いてあるゴミ箱に苛立ちをぶつけ、散らばったモノを踏みつけて暗い路地を進む。こんなことをしても気持ちが晴れるわけはない>

2014-02-26 20:18:42
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【観樹】……、…っ、?<雨の中、微かに香った嗅ぎ慣れた匂いに袖で鼻を覆う。幼い頃に視力をほぼ失い他の感覚が常人より多少上回っている自分にとって、「微かに」は充分すぎるほどの臭いである。避けるようなことはせず、敢えて向かう。『彼奴』かもしれないと>

2014-02-26 20:19:29
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【需夢】<飛び散り雨に流される血と強くなる鉄の錆びた匂いに口元が釣り上がる。この感覚と匂いが、自分が生きていることを実感させてくれているような気がするから>……おっと、<痕跡を残さないように肉塊に埋まってしまった刃を散らす。面倒なことになるのは御免だ>

2014-02-26 20:21:44
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【観樹】<『彼奴』ではないとしても、都内で暴れる異能者を取り逃がすのは上司に迷惑がかかるかもしれない>(……それは、駄目だ)<息を吐いて瞬きをし瞳の色を変える。浸食されるように辺りが鮮明に映り出す。『目が見える』という特別慣れない感覚に眉を寄せながら臭いを追って路地の角を折れ>

2014-02-26 20:24:26
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【需夢】…………あ?<人の気配を感じ、空気に溶けた刃から視線を上げていく。見覚えのない足元。見覚えのないコート。見覚えのない顔。見覚えの――ある、右目元の刺青。自分が刻んだ印。自然と笑みが零れ立ち上ってしまう>

2014-02-26 20:25:34
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【需夢】(こいつが、俺を探してるって奴か…?)<いや、そんなことはどうでもいい。あの印があるだけで十分だ。あれは自分の印、見逃す代わりにこれからの獲物として判別をつけるためにつけた、目印>

2014-02-26 20:28:32
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【観樹】<血。どこを見ても、血が。雨で流れてしまうはずの血が。細い路地の地面に壁に、飛び散っている。しかし血溜まりの中心は雨に濡れているだけで、血に濡れていない。そして、そこで立ち上がった影は――>……!!お前…っ!<今にも噛みつきそうになる気持ちを抑え込んで相手を睨み付けよう>

2014-02-26 20:30:00
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【観樹】<雨に濡れた銀色の長い髪。夜の闇に映える鮮血の右目。医療用の白い眼帯に隠れた左目。格好は違えど、認識は早かった。見つけた。17歳のあの日からずっと求め続けてきた、家族を奪った相手――端式需夢>

2014-02-26 20:31:12
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【需夢】<どうやら自分を確認したらしい相手を隻眼で見つめ両手を広げて見せる>なあ、お前さー?俺のこと探してたって奴か?<雨で流れていってしまう血溜まりと肉塊を踏みつけて近付く。殺気がひしひしと伝わってきて気持ちがいい。こいつは自分を殺してくれるだろうか>

2014-02-26 20:31:59
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【観樹】……ああ、探してたぜ…?お前のことを、10年もな…ッ!!<だんっと地を鳴らすと水飛沫が弾けた。白く変色する息は興奮を表すように大きく拡がって消え、服を濡らしている雨滴が散る。苛立つ。あの表情あの声。全てあの日のままだ>

2014-02-26 20:32:50
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【需夢】ふーん?10年ねぇー…<歩みを止めず首を傾げる。まったく覚えがない。10年前といえば父親が死んで『識』に入ってすぐだったか、何にしろ覚えていない。相手が何を持っているか解らないため刀の間合いを取って立ち止まろう>

2014-02-26 20:33:21
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【観樹】お前は……覚えてねぇんだろうな?俺の、<両親と妹を殺したことなんて、という言葉を飲み込んで微妙な位置にいる相手へと近付く。親の妹の仇。歩む毎に強くなる血の臭いなど気にならない。目の前にいる男に右腕を伸ばす。胸ぐらを掴んで引き寄せようと>

2014-02-26 20:34:08
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【需夢】……っと、<伸びてきた腕を避けずに受け入れる。近すぎると刀が振るえないな、と思ったと同時に左手が反応し――先程のように切っ先だけを精製し相手の喉仏目掛けて投擲する。自分でも思いがけない行動に大概終わっているなと思う>

2014-02-26 20:35:10
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【観樹】っ…、………<喉の中心に飛んできた刀の先のようなものを身体を揺らして避ける。避けきれず首元から鎖骨へと血が伝い落ちていく。好戦的ということか、いやどうやら本人も意識していなかったという顔をしている。そこもまたムカつく>

2014-02-26 20:35:46
くれ家2 @kure_kr_in

【需夢】あー…悪ーな…?俺って結構やんちゃなんだよなー<冗談のように笑うが、内心驚いている。といっても少しだが。不意打ち、初手を避けられるとは>(……最初っから、戦闘モードってか)<印をつけて、生かしてよかった>

2014-02-26 20:36:43
くれ家2 @kure_kr_in

【観樹】……、<引き寄せた相手の言葉に苛立って言葉もでない。やんちゃだと。こいつのそのやんちゃだけで家族が死んだなど、自分が負けたなど、信じたくない。信じられない。苛立ちをぶつけようと握ることのできない左手の付け根で思いきり相手の腹を突こう>

2014-02-26 20:37:37
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【需夢】、…<急所目掛けて飛んできた手に気付き胸ぐらを掴んでいる相手の腕を利用し身体を下へと引こう。相手の方が身長が高く雨も降っている。バランスを崩させるのは簡単だ>

2014-02-26 20:39:10
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【観樹】っ!<強い力に身体を下へと引き摺られる。このままでは隙が出来てしまうと胸ぐらを掴んでいる手を緩ませバランスを取る。それをも隙を生み、相手の拳が手を弾き飛ばすだろう>

2014-02-26 20:39:56
くれ家2 @kure_kr_in

【需夢】<膝を伸ばす力を利用して緩んだ相手の手を下から弾き、後ろへ退く。遣い慣れた5尺を優に越え6尺はあるのではという、赤い刀『ガットバーサー』を精製する。この刀を最初から遣うのは何時ぶりだろうかとそんなことを考えつつ相手を見上げ笑おう>

2014-02-26 20:42:12
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