介護に関する奇妙な妄想

 旧題名 【軍事と介護と『老人Z』】
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ミカヅキ(鉄甲機) @psykicker00

介護ロボットや用具に関してアホな妄想を呟いてる内に、その昔「介護ベッドが巨大ロボットに変形してバトルする」と実写化したら「パシフィック・リム」も裸足で逃げ出すであろう設定の映画があったのを思い出した。タイトルもズバリ「老人Z」今から24年前に作られたアニメ映画だ。

2014-03-02 08:30:39
ミカヅキ(鉄甲機) @psykicker00

この「老人Z」タイトルこそふざけているが「AKIRA」の大友克洋さんが手掛けた事で当時凄く話題になったのだ。 施設はおろか 学生ボランティア等による 在宅介護の対応でも状況が追い付かなくなった 高齢社会の日本が舞台で、最新鋭介護ベッドの モニターになった寝たきり爺さんが主人公だ。

2014-03-02 08:33:10
ミカヅキ(鉄甲機) @psykicker00

この介護ベッド。最新鋭AIを搭載し寝たままでオンライン通信による健康管理、遠隔地の家族との連絡やゲーム等の娯楽、オフラインでの栄養補給機能、更には全天候化や悪路でも利用者の意思で自走が可能なのだ。ついでにマニピュレーターまで付き痒いところまで手が届く親切設計が嬉しい。

2014-03-02 08:38:29
ミカヅキ(鉄甲機) @psykicker00

あの当時だとギャグにしか見えなかったのだが、昨今の高齢社会を鑑みるに結構現実的で斬新な機能の目白押しだ。 作品中だと介護ベッドの利用に託つけて軍事産業が人工AIの実地試験に介護ベッドを利用、その被験者の爺さんを細胞レベルでAIと直結させていたって設定だったと思う。

2014-03-02 08:40:16
ミカヅキ(鉄甲機) @psykicker00

軍事と介護。結び付きがかっとんでると思われるかもしれないが、細かい話をすると医療や介護で使用されている器具がどこで考え出されたとルーツを見ていくと最初は戦場で考案されたと言う物が結構多い。細かく言うと戦後に兵士の復帰事業で考案されたノウハウがリハビリテーションの元だったりする。

2014-03-02 08:42:58
ミカヅキ(鉄甲機) @psykicker00

荒唐無稽に見えても軍需産業が介護に介入するのは、決してあり得ない話ではないのだ。 作品中、細胞レベルで爺さんと結合したAIがその深層心理の反応して暴走、機械を取り込んで進化を繰り返した結果、異様な人型ロボットとなり、秘密保持を目論む軍需産業のロボットとバトルを繰り広げる。

2014-03-02 08:45:13
ミカヅキ(鉄甲機) @psykicker00

介護ベッドが利用者の状況に応じて変形進化なんて、ある意味介護用具としては究極だと思う。石川賢さんの「スカルキラー邪鬼王」も顔負けだ。 「高齢化問題とか何も考えてなかった。あり得ない設定で話を考えたらああなった。」とか大友克洋さんは語っていたのが印象に残っている。

2014-03-02 08:46:19
ミカヅキ(鉄甲機) @psykicker00

何も狙わずギャグで作って行って 先駆性や予見性に溢れた作品になっちゃう所に大友克洋さんの凄さを感じる。こういう人はその気が無くてもアンテナが働くのかもしれないなあ。 介護関係者は「老人Z」を見て、制作者のクラフトマンシップを見習おう。それでベッドが戦闘ロボになるのは困るけどね。

2014-03-02 08:49:25