【横三劇場07　課長横光かる太】

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横三劇場07　課長横光かる太】 （前回までのあらすじ） うだつのあがらない万年平社員だった横光かる太が、ある日手に入れた横三かるたで出現した軍師・孔明の知略によって一躍営業トップに、そして、課長に昇進する。 「よし、今までの人生、倍返しだ！」「かる太殿、そのセリフはもう…」

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【横三劇場07　課長横光かる太-02】 「今日部長から新規案件のプロジェクトリーダーを任されたんだが、これがなかなか難物でなあ」 「どれ、お見せください。ムムム！これは危険な橋を渡ることになりそうですな」 「しかし、成功すれば、かなりの利益だ…」 「やりますかな…」

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【横三劇場07　課長横光かる太-03】 しかし、これはかる太の成功を妬んだ部長が仕組んだ罠だった。プロジェクトの成功目前にして背任を問われ、窮地に陥るかる太。 「くそっ、あのクソ上司め…見てろ、じゅ…」 「言わせねーよ」 「言わせてくれよ！」 「十倍ではなく、百倍返しです」

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【横三劇場07　課長横光かる太-04】 部長の罠をすんでのところでかわし、部長をクビにすることに成功したかる太だったが、プロジェクトも失敗に終わる。その責任を取らされ、関連会社に出向することになった… 「さて、こんな時に横三かるたの札を切ってみるか…それっ」

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【横三劇場07　課長横光かる太-05】 「なんだ、「もう蒙ちゃんとは呼ばせない」だと？」 「ははは、呂蒙のカードですか」 ボワわわ〜ん… 「お呼びですかな、かる太殿」 「おお、呂蒙が出てきた」 「かくかくしかじかでかる太殿がピンチなんです。呂蒙殿ならどうしますか？」 「うーむ…」

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【横三劇場07　課長横光かる太-06】 「わたしならまずは関連会社の上司に気に入られるようとにかく頑張る。それから元の会社に戻る方法を考える」 「ふむふむ、では、あいつにゴマすっておくか…」 「ゴマすりじゃなくて、関連会社の業績をあげることに全力を…」 「わかったわかった」

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【横三劇場07　課長横光かる太-07】 それから鬼のように出向先の会社で働くかる太。 「ふふふ、前年比200％の売上を達成したぜ…」 「見事です、かる太殿。これなら本社も黙ってはいないでしょう」 TELLLLLL… 「はい、横光です。…、な、なんだってえ！」 「どうしましたか？」

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【横三劇場07　課長横光かる太-08】 「ほ、本社が倒産した…」 「おやおや、それは大変ですな」 「上の連中、例のプロジェクトとは別に大掛かりな不正をやっていたらしい。なんだかんだで巨額の負債になったようだが…」 「うーむ、少し、罠がハマりすぎましたか…」 「なんだと？」

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【横三劇場07　課長横光かる太-09】 「いずれにせよ、かる太殿にとってはチャンスです。本社に戻って軽やかに再建してくだされ」 「簡単に言うなよ。359億4千万円の負債だぞ」 「500億だろうが1000億だろうが大した問題じゃござんせん。ほらここに例のビット…」 「おい！孔明！」

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【横三劇場07　課長横光かる太-10】 「なんか、俺は大丈夫なのか…？」 こうしてかる太は孔明が用意した資金を使って会社を再建することに成功する。 「孔明のやつ、こんな資金があるなら、最初からよこせよな…」 「いいえ、あなたには会社の仕組みを身を持って学んでいただきます」

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【横三劇場07　課長横光かる太-11】 会社再建の功を認められたかる太は、部長に昇進した。かる太は、世話になった前の出向先の上司を本社に呼びよせた。 「この会社には、あなたの力が必要です」 「ぶ、部長…」 部長横光かる太の活躍は今後も続く。（完）