昔話

ランスロット卿編
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墓守の騎士 @Bedivere_f

さて、始めましょう。ただの下らぬ昔話、興味がおありでしたらタグで追ってくださいませ、第一回はランスロット卿です

2014-04-12 23:24:45
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos ランスロット卿、豊穣神ルーの槍という名の由来を持つ円卓最強の騎士であらせられます。フランスの一領地を治めたバン王のご子息ですが幼少に精霊に攫われ育てられたため湖の騎士と呼ばれました。書籍によっては父王と母君に先立たれた後であったりもしますが #ベディの円卓語り

2014-04-12 23:28:11
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos 本来彼は物語にはいない人物でした、英国からフランスに物語が渡った際に描かれたクレチアン・ド・トロワの「ランスロまたは荷車の騎士」に初めてその姿を明らかにします、にしてもタイトルが多少酷いですね、これは #ベディの円卓語り

2014-04-12 23:30:33
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos 成人した彼は武者修行の為にブリテンに向かい、そこでアーサー王に出会います、彼女の人柄に惚れ込み円卓に加盟、様々な武勲をお立てになります、馬術、剣術、槍…全てにおいて彼に匹敵する騎士はいませんでした。書籍では人柄もいい、とありますが…そこは、違いますね #ベディの円卓語り

2014-04-12 23:33:58
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos こういう言い方はしたくありませんが…ランスロット卿の加入により物語が変化し人格が歪んでしまったかたがおおくいらっしゃいますので、ランスロット版で騎士のイメージを固めないでくださいね。特に堅き手のアグラウェインは…と、話が脱線しました、続けましょう #ベディの円卓語り

2014-04-12 23:38:22
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos ランスロット卿といえばアロンダイトですがアーサー王伝説にその記載はなく『ハンプトンのビーヴェス卿』でビーヴェス卿の息子ガイ卿の剣として登場し、元々はランスロットの剣であったと語られています。またオリヴィエ卿のオートクレールと同一視されることもあります #ベディの円卓語り

2014-04-12 23:44:45
墓守の騎士 @Bedivere_f

@TOS さて、彼のトラウマ的存在エレイン姫について。彼の人生には多くのエレインがいらっしゃいます。アストラットのエレイン、カーボーネックのエレイン。そして彼の母君のエレイン様、トリスタン卿と並ぶ最高の騎士と呼ばれていましたがこんなところに共通点があるのですね #ベディの円卓語り

2014-04-12 23:50:27
墓守の騎士 @Bedivere_f

@TOS 母君については良いでしょう、まずはアストラット。ギネヴィア姫への愛を絶対としたランスロット卿はエレイン姫の愛を拒みます、彼女は悲しみにくれ衰弱死、彼女の父君は悲しみと卿への避難を込めた文書を彼女の骸とともにキャメロットに流しつけます…いや驚きましたね #ベディの円卓語り

2014-04-12 23:54:45
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos そして、わざわざ言うまでもありませんね。カーボネックのエレイン姫…ガラハッド卿の母君であらせられます。きっと、彼女は愛して欲しかった、それが出来ないなら一夜の夢(まちがい)が欲しかったのでしょう、彼女については…これだけに #ベディの円卓語り

2014-04-13 00:04:43
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos アーサー王は彼の許されざる愛を知っていました。けれど女と女だからと知っていながら彼の罪を許した…彼にとって、それは耐え難いものであったのでしょう。そしてモードレッド卿とアグラウェイン卿にその真相を暴かれエレイン姫を処刑に追い込む事態へとなりました #ベディの円卓語り

2014-04-13 00:08:12
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos さて、彼について。初めて出会ったのは王と狩をしている最中でした、私は儀仗官でしたから基本的に同行をしていたのです。少し休もうと木陰で休んでいた中放浪していたランスロット卿にであったのです #ベディの円卓語り

2014-04-17 18:02:36
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos しばし語っていたのですが王も彼もお互いをいたく気に入りましてその後キャメロットの一人に加わることとなりました。戦士同士言葉だけでも通ずるものがあるのですね #ベディの円卓語り

2014-04-17 18:06:48
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos …けれど、親友同士の彼等でも分かり合えないことがありました。ギネヴィア様の悲劇でございます、彼等はお互いを信用しすぎたからこそ思い込みや罪悪感、期待により国を混乱に陥れてしまいました #ベディの円卓語り

2014-04-17 18:23:33
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos アーサーは許すといいました、けれどランスロット卿の中の罪悪感と王の正しさが、理想が。混ぜこぜになりどうしてもその許しを受け取ることができませんでした。…アグラウェイン卿の殺害事件の後は、酷い、ものでした #ベディの円卓語り

2014-04-17 18:26:46
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos そしてギネヴィア様の処刑の日となりました。処刑は王も望むところではありませんでしたが王としてやらなければなりませんでした。ガヘリス卿、ガレス卿は武装をせず警護に当たりました。ランスロット卿を信じていたからです…皮肉な話です、それは更に悲劇を呼びました #ベディの円卓語り

2014-04-20 00:16:02
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos 聖剣は魔剣へ、友情は憎しみへ、信頼は疑惑へ、愛は大罪に。全てがあの瞬間に狂い出した。彼らはなに一つ間違っていなかった。人を愛すること、王の罪を負うこと、家族を愛すること、英雄を信じること…どれも素晴らしいことだったのに…軋んだ歯車はもう戻らなかった #ベディの円卓語り

2014-04-20 00:24:01
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos ランスロット卿は王妃を愛した、それだけの大逆を王は許した。形而上の処刑も妃に下した…それが後ろめたさを感じていた彼がどうしても許せなかった。私情により裁かれてこそ己が罪は許されると王の糾弾を望まれたのです。それのどこが可笑しいというのです? #ベディの円卓語り

2014-04-20 00:26:48
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos ー…何人にも、彼を愚弄させません、内情も知らぬ下郎共が彼を非難するのは赦せない。彼は、誰よりも自らの罪を憎み苦しんだのだ #ベディの円卓語り

2014-04-20 00:28:38
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos 話が逸れましたね、ガウェインとのくだりもあるのですがそれは別の機会にいたしましょう。さて一気に話は飛びますが…彼がカムランに辿り着いたとき王はすでに眠りについていました。彼に従った騎士を除けば生き残りは私のみ…とても落胆、などでは表せない顔でしたよ #ベディの円卓語り

2014-04-20 00:32:58
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos そして出家され、ギネヴィア様との縁を切り…食を断ち彼は天に上りました。そしてとある聖杯戦争で王の刃に討たれた。王にとっては苦々しく正直私から見てもどうかとおもいますが……彼が満足したことに外野がとやかく言うのは筋違いですね。はい #ベディの円卓語り

2014-04-20 00:40:35
墓守の騎士 @Bedivere_f

@tos 駆け足でしたがこれにてランスロット卿への語りを終わりとさせて頂きます。あ、最後に一言。そろそろ貴方は本音で王と語り合うことが必須のように思われます、いいですか?親友なのなら相手のこと、自分のことを理解してくださいね #ベディの円卓語り

2014-04-20 00:42:45