鍼灸師がお伝えする鍼灸の魅力その1

つれづれと鍼灸について語った事をまとめてみました。
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ふわり @fuwari0102

生まれたばかりの赤ちゃんは、陽が高いです。子どもの頃は、親から受け継いだ陽気を強く持っていますので、熱を出しやすい。陽気が熱に転じてしまい、すぐに高熱になります。

2014-02-18 01:22:52
ふわり @fuwari0102

一方で、ご老人は、もう陽を失ってしまっていますので、熱はなかなか出ないと言われています。 ご老人が発熱というのは、本当に身体がきつい状態です。 たかが熱とスルーするのは危ないです。

2014-02-18 01:26:07
ふわり @fuwari0102

人間の身体もまた、陰陽に分けられます。頭に近いほど陽が強いです。 人間の身体で一番陽気が強いのは、顔面だと言われています。 顔面は基本露出してますし、寒さに強いですよね。

2014-02-18 01:28:21
ふわり @fuwari0102

一日のうち、陽が高いのが昼間、陰が高まるのが夜になります。 人が季節の変わり目に調子を崩しやすいのと一緒で、一日のうち、陰陽の変わり目の時間にうまく対応できず、目が冷めてしまう人もけっこういます。

2014-02-18 01:33:43
ふわり @fuwari0102

一日のうち、陰陽の境目の時間は、二回やってきます。 朝方の朝日が出る直前。 この朝日が出る直前は、ものすごく陰が極まった状態となります。 ご老人なんかで、この時間帯に下痢をしてしまう人がいます。 これを鶏鳴下痢と言います。

2014-02-18 01:35:58
ふわり @fuwari0102

もう一回は、夕方の日が沈む瞬間です。 陽が沈む瞬間は、逢魔が時とも呼ばれ、やはりこの時間帯はちょっと特殊な感じがします。 この時間帯に頭痛が起きるという話を聞いた事もあります。

2014-02-18 01:38:39
ふわり @fuwari0102

こうして、毎日、陰陽に揉まれながら私達は日々を過ごしていきます。 陰陽の話はとても奥深いのでまた改めていつか呟きたいと思います。

2014-02-18 01:40:28
ふわり @fuwari0102

鍼灸師さんはどうやってなるの?という話がありますが、鍼灸師の養成学校に通います。 三年間勉強をしたあと、国家試験を受けて合格して、それから晴れて鍼灸師となります。

2014-02-18 08:48:41
ふわり @fuwari0102

鍼灸師さんの中には、勉強を続けようとして、大学院に進み博士号まで取る人もいます。 本場での勉強がしたくて、中国や台湾に留学するという人もいます。

2014-02-18 08:50:01
ふわり @fuwari0102

自分の知人の先生で、大学を卒業されたあと、台湾に留学された先生がいます。 台湾や中国での場合の鍼灸師というのは基本的に「漢方の薬剤師」と「鍼灸」という、東洋医学を総合して学ぶため、6年間も修業期間があります。

2014-02-18 08:53:18
ふわり @fuwari0102

日本での免許は、海外でもいくつか通用する国があります。 日本を飛び出して、海外で活躍される鍼灸師の先生もいらっしゃいます。

2014-02-18 08:56:36
ふわり @fuwari0102

これは新聞に出ていた記事ですが、去年亡くなられた南アフリカのネルソン・マンデラ大統領(1918-2013) を治療していた鍼灸師の先生がいらっしゃいました。 この方は日本人の女性で、マンデラ氏に招かれてアフリカに渡り、治療されていたそうです。

2014-02-18 09:00:38
ふわり @fuwari0102

あと、意外と知られていない事ですが、医師は鍼を打つ事ができます。 というのも、医師免許はオールマイティーなすごい免許なので、治療に関しての多くの行為が許可されています。

2014-02-18 10:18:44
ふわり @fuwari0102

鍼は、「鍼麻酔」と言って鎮痛作用に大きな効果を発揮する技があります。 麻酔医の方で、鍼灸の免許とダブルライセンスの方とかもいらっしゃいます。 鍼灸学校を出てから医学部へ進むという方も時々います。

2014-02-18 10:21:43
ふわり @fuwari0102

医師の方が鍼を打つのは良いのですが、一方で、「病院の建物と同じ建物の中で、鍼灸師が鍼を打つ」というのは、実は許可されていないんですね。。これが実に不思議なんですが、法律の高い壁があります。

2014-02-18 10:23:51
ふわり @fuwari0102

私はこの高い壁に対してすごく憤りを感じています。 昨今は漢方薬の保険適用が認められてきましたが、東洋医学を取り入れた治療をされている病院はどんどん増えつつあるのです。

2014-02-18 10:25:15
ふわり @fuwari0102

特例はもちろんありますので、病院内で鍼師が治療をしているというところもあります。でも少数派です。 私は、もっと、西洋と東洋の医療がお互いに助け合える関係になれたらよいなと思っています。 こういうスタイルは「統合医療」と呼ばれています。

2014-02-18 10:26:49
ふわり @fuwari0102

実は、鍼の治療中も面白い現象が起きる事があります。 私の患者さまは、パソコン関係のお仕事の方が多く、かなり緊張されておられる方がたくさんいらっしゃいます。

2014-02-20 18:38:34
ふわり @fuwari0102

鍼を打ってしばらくすると、大きな深呼吸が起きる時があります。 これは患者さまによるので、個人差はあるのですが、私自身も鍼を受けたら、深い呼吸がしたくなって、足の先まで満たすような息をしてしまう時が何度かありました。

2014-02-20 18:40:16
ふわり @fuwari0102

私は、この深い呼吸をひとつの目印にしています。 深い呼吸が自然に起きると体がリラックスしているな、というのが直感でわかるからです。

2014-02-20 18:41:35
ふわり @fuwari0102

ちなみに、鍼を打つ時は、鍼灸師は患者さまの呼吸を読んでいます。 息を吐いた時には、副交感神経が優位になり、筋肉や身体が弛緩します。 この瞬間を狙って、鍼を送り込んでいます。 なので、鍼を打つのはとても神経を遣います。

2014-02-20 18:43:49
ふわり @fuwari0102

ご自分にお灸をされる方がいらっしゃいましたら、ぜひ試してみて欲しいのですが、 あるツボにお灸をして、しばらく経つと、別の場所が疼き出す時があります。 気になる場所があらわれたら、そちらにお灸をします。

2014-02-21 15:24:39
ふわり @fuwari0102

この現象は、鍼でもちらほら起きます。 私や師匠の先生は、「動きよった」とか「こっちに出たな」とかいう表現をします。

2014-02-21 15:25:50
ふわり @fuwari0102

患者さまの中には鍼治療に慣れた方もいらっしゃいます。 なので、治療中に「先生、いま逃げました」「ヨッシャ、そっち追いかけるで!」という会話が飛び出す場合があります。 これは普通に聞いたら「ハ?」ってなりそうな会話ですねw

2014-02-21 15:28:20
ふわり @fuwari0102

実は、この「逃げよった」とか「そっちに行った」というのは、身体にある悪い気の事なのです。 鍼のうさんくさい部分は、この「気がウンヌン」という部分に集約されると言っても良いんではないかと思いますね…

2014-02-21 15:31:09