只石博紀『季節の記憶(仮)』RELEASE PARTY
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リヴァイアサンってGoProだからノーファインダー映画なんだろうけど、季(仮)のノーファインダーとは性質がかなり違う。
2014-04-30 18:52:50ノーファインダーって、写真用語なのかは知らないけど写真では使われてて、映画を撮るひとの中にノーファインダーって概念自体多分ない。
2014-04-30 19:03:09自分で撮らない、出演者がカメラを動かすがノーファインダー、監督は大体の流れは指示するけど本番中の演者も絵も見てない、編集もしない。この方法は監督の意識や思考、想いなどが作品に表れないんじゃないかとかあなたが作った映画とは呼べないという意見が多分あるだろうけど、
2014-04-30 19:24:18まあでもこの方法は技術としては認められないんだろうなと思う(自分では誰にもできない究極の技術だと思ってるけど)。作品を技術的な部分だけ、技巧を重きに見るひとは全く何なのかわからないだろうし、作品として認識できないかも知れない(これはひとつのコンセプトでもある)。#季節の記憶
2014-04-30 19:41:44いまRTした只石監督の演出法と佐々木監督の新作?映像の断片は、20世紀の映画の自意識からどう開放するか、すべきかの模索であり、実践であるという点で共通している。スマートフォンが普及し、GoProが登場し、誰もが手軽に映像を撮り、アップロードできる時代の映画はどうあるべきなのか。
2014-04-30 21:01:39初期映画の担い手たち、リュミエール、ガブリエル・ヴェール、マイブリッジらの、何からも自由だった時代の映画は、グリフィスやフォード、ヒッチコックら無数の監督の手によってひとつの(複数の)枠に押し込められてきた。20世紀の映画史とは、映画が不自由になっていく歴史でもある。
2014-04-30 21:10:52けどその不自由さから、数多くの傑作・名作や、そうではない平凡な作品も含めた映画を生み出すプラットフォームができたのも事実。けどここ10年ほど(もっとかも)のあいだに、20世紀映画のビジネスモデルは崩壊し、フィルムに基いた職人芸や美学も壊滅した。あとは痩せ細るいっぽうでしょう。
2014-04-30 21:14:27けれどそれはチャンスでもある。スマートフォンやGoProの「映画」は、フォードやホークスよりもむしろリュミエールやヴェール、マイブリッジのそれに近い。考えようによっては、映画は120年前の自由さに回帰したとも言える。見渡せば、そこはフロンティアなんですよ。
2014-04-30 21:17:30あとはやりたい放題で、ヴェールやマイブリッジの可能性を追求してもいいし、再度の構築に向かってもいい。ネットで「映画」を見せようとする場合、どう課金していくか、どのようにビジネスにしていくかが常に問われるけど、それもリュミエールやメリエスの時代と似通ってるんじゃないか。
2014-04-30 21:19:48まだ『リヴァイアサン』は未見だけど、どうも興味が湧かないので困ってる。何故ならひとつにはGoPro映像をネットで腐るほど見たので、もう飽き飽きしてるから。予告編を見た限りではたいして斬新には思えないのだ。そしてもひとつの理由は、只石監督の『季節の記憶(仮)』を見てしまったから。
2014-04-30 21:26:10リヴァイアサンは結局装置論というか、極端に言えば『アース』とか『ディープブルー』とどう違うの?という気がしてならないのだけど(と言ったらアースに失礼なのかもだけど)、『季節の記憶(仮)』には演出があり、方法があり、「映画」がある。リヴァイアサンの遥か先を行っていると思う。
2014-04-30 21:30:34まあいいや。『季節の記憶(仮)』は今のところ今年見た映画の中でいちばん面白かったので、映画に「枠」なんて必要ないと思ってる人には楽しめるんじゃないかと思います。http://t.co/AgE6yXjOXs
2014-04-30 21:35:00あとスマートフォンやSNS時代の映画は実験映画にとって追い風な気がする。佐々木監督は実験映画出身で、さっきRTした映像も実験映画の範疇と捉えることもできる。長く実験映画は死に体で、一般に見られる環境じゃなかったし、美術館の倉庫でホコリをかぶってるか映画マニアの愛玩物かだったけど、
2014-04-30 21:41:02ワケ分かんないけどなんか面白い10分とか10秒とか10時間みたいな実験映画は、動画向き、ネット向きだと思うんだよね。実際わたしはヒマなときにスマートフォンで実験映画見てるし、大量にデータストックしてる。ハッキシいって映画館に2時間の映画見に行ってチョイス失敗で悶えるより有意義。
2014-04-30 21:43:41現在「映画」はかつてないほど自由で、それはリュミエールの時代よりもそうなのかもしれない。これってスゴいことだと思うんだけど、そう受け取らない人が多いんだよね。というようなことを只石監督や佐々木監督の作品を見ると思うし、そうするとますますわたしは映画館に近寄らなくなるのであった。
2014-04-30 21:49:00