@tsuda さんによる「ツイッターノミクス」解説まとめ

2010/3/11に文芸春秋社から発売予定のタラ・ハント著「ツイッターノミクス」(村井章子訳)に関する、津田大介さん( @tsuda )による解説。津田さんは本書自体の解説も書いておられる模様。「ツイッターノミクス」の公式twitterアカウントは @twnomics
ツイッターノミクス
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津田大介 @tsuda
俺が一番好きな日曜夜TLの時間帯になったので、解説を書かせてもらった3月12日に発売される「ツイッターノミクス @twnomics 」の話をしようと思う。 #twnomics
津田大介 @tsuda
この本の著者は俺と同じ1973年生まれのタラ・ハントという女性> @missrogue http://j.mp/bDeVHq カナダ出身のマーケッターでシリコンバレーで活躍していた。「ツイッターノミクス」はその経験が元になって書かれてる。 #twnomics
津田大介 @tsuda
本書の原題は「THE WHUFFIE FACTOR」。日本語版は「ツイッターノミクス」というタイトルになった。WHUFFIE(ウッフィー)というのは、ネット上における、人に対する評判を仮想通貨のように見立てた概念でこの本の根幹。 #twnomics
津田大介 @tsuda
「ツイッターノミクス」のテーマはただ1つ。それは「デジタル技術とソーシャル・メディアが発達したことで、我々の社会に従来型の市場経済(マーケット・キャピタル)とは異なる指標を持つギフト経済(ソーシャル・キャピタル)が誕生し……(続く) #twnomics
津田大介 @tsuda
(前のツイートから続き)両者が猛烈な速度で収斂しようとしている中、個人や企業は後者といかに向き合い、活かしていくべきか」ということである。基本的にこの本は後者のソーシャル・キャピタル/ギフト経済の話を丹念に様々な角度から分析している。 #twnomics
津田大介 @tsuda
著者が市場経済とギフト経済の違いを説明する際、俺が「これはわかりやすい」と思ったフレーズが1章のこれ>「やっぱりお金は必要だ。二ドルなければミルクも買えない。ただオンライン・コミュニティでは二ドルに同じ価値がないことは覚えておいて欲しい」 #twnomics
津田大介 @tsuda
日本語版タイトルが「ツイッターノミクス」となっているけど、この本はTwitterについての解説書ではない。ただし、Twitterについては1章丸々使って解説しているし、他の章でもところどころにTwitterの話は出てくる。 #twnomics
津田大介 @tsuda
ネットに貢献することで得られる「ウッフィー」を貯めることで一見何の得にもならない行為が、結果的にビジネスやキャリアにめぐりめぐってプラスに働き、最終的にはお金につながっていく――この本では筆者の経験や企業の事例を元に一連のプロセスをわかりやすく説明している。 #twnomics
津田大介 @tsuda
オンラインの世界では(←少なくとも米国では)「オープンであること」と「見ず知らずの他人と対話・コラボレーションすること」が最重要視されるようになってきている。これが事実ベースから提示された本書の問題提起。ここは日本のTwitterに対する議論とリンクする部分。 #twnomics
津田大介 @tsuda
「FREE」で提示された話がそうだったように、「ツイッターノミクス」で提示される事例や概念も、別に「目新しい話」ではない。日本でもそれこそ2ちゃんねるやブログ、mixiなどで「ウッフィー」貯めたことで幸せになれた事例はあっただろう。 #twnomics
津田大介 @tsuda
この本がいいのは「米国の最新ウェブ潮流はこうなってるよ」的な解説にとどまらず、「企業や個人の具体的な炎上対策マニュアル」というマニュアル的側面も持っているところ。詳細に「ウェブでやっちゃいけないこと」が書かれた4章と9章が特にオススメ。 #twnomics
津田大介 @tsuda
4章や9章で書かれたノウハウはマーケッターならではという細かさで、Twitterだけでなく、企業や(自分を売り込みたい)個人がどうネットで活動すればいいのか、具体的指針に落とし込みやすいと思う。 #twnomics
津田大介 @tsuda
変な話、この本4章と9章だけコピーして、PRとか広報の部署で共有しておくだけで相当企業広報のウェブリテラシーを上げられると思う。「いやー我が社もこれからはネット使いますよガハハ」みたいな上司がいたら、真っ先に4章と9章読ませるべき。 #twnomics
津田大介 @tsuda
つまり「ツイッターノミクス」は、「米国の最新ソーシャル・メディア解説書」「ネット上のギフト経済の事例ルポ集」「実践“炎上”対策マニュアル」「今後のネットPR戦略指南書」という4つの本の顔を持っているわけですね。その分お得感は強い。 #twnomics
津田大介 @tsuda
何か一部がどうとかじゃなくて、何十個も項目立てて細かく解説してるんで、これは!って指摘するのが難しいですね……。RT @graphis: @tsudaさん的に「4章と9章」の一部これは!というところは? #twnomics
津田大介 @tsuda
良いところだけ書くのもフェアじゃないので、ちょっとそれはどうかなってところも書いておくと、読んでて思うのは「やっぱりこれは米国の話だなー」ってこと。成功事例はたくさん書かれてるけど、日本にそのままそれが適用できるわけではないと思う。 #twnomics
津田大介 @tsuda
でも、逆に本書で語られている「やってはいけない」失敗事例については、日本のウェブでもほぼ同じ原則が適用できると俺は思った。なので、成功例については2~3割くらい割り引いて読んで、失敗例については99%肝に銘じて大丈夫だと思う。 #twnomics
津田大介 @tsuda
俺が個人的に企業人に役立つかなと思ったのは「ウェブ進化論」と同じで、企業内でネットを使った新しいプロジェクトを進めたい人が、頑固でなかなかネットを理解してくれない上司に渡して感化させるって使い方。特に舶来物に弱い上司には効果覿面だと思う。 #twnomics
津田大介 @tsuda
あとは、この本の中自体に相当たくさん参考文献が挙げられているので、それと併読するとよりソーシャル・メディアやソーシャル・キャピタルについての理解も深まるんじゃないかな。 #twnomics
津田大介 @tsuda
本書で触れられなかった参考文献で併読をオススメしたいのは『FREE』『ウィキノミクス』『デジタルネイティブが世界を変える』『「みんなの意見」は案外正しい』あたり。いわゆる“Twitter本”ではないので、Twitter本に食傷気味の人でも楽しく読めると思う。 #twnomics
津田大介 @tsuda
ということで「ツイッターノミクス」の“Twitter解説”を終わりにします。解説の原稿料は買い切りだからこの本が大ヒットしても俺に印税入ってくるわけじゃないんだけどw 良い本だから売れて欲しいなと思います。みんな買ってね!http://j.mp/bQ2P9R
津田大介 @tsuda
ウッフィーの数値を可視化してくれるサービスがあるんだねぇ。http://thewhuffiebank.org/
津田大介 @tsuda
あ、そうだ。「ツイッターノミクス」の併読本で、1個重要なの忘れてた。松沢呉一 @kureichi さんの『クズが世界を豊かにする─YouTubeから見るインターネット論』がオススメです。http://j.mp/a0mbKE #twnomics

コメント

SeaSkyWind @SeaSkyWind 2010年2月22日
RT @tsuda: 「ツイッターノミクス」のテーマはただ1つ。それは「デジタル技術とソーシャル・メディアが発達したことで、我々の社会に従来型の市場経済(マーケット・キャピタル)とは異なる指標を持つギフト経済(ソーシャル・キャピタル)が誕生し……(続く) #twnomics
とほほのほ @pinpain 2010年2月22日
RT @tsuda: 変な話、この本4章と9章だけコピーして、PRとか広報の部署で共有しておくだけで相当企業広報のウェブリテラシーを上げられると思う。「いやー我が社もこれからはネット使いますよガハハ」みたいな上司がいたら、真っ先に4章と9章読ませるべき。 #twnomics
Naruaki TOMA 温泉旅行... @naltoma 2010年2月22日
RT @tsuda: ウッフィーの数値を可視化してくれるサービスがあるんだねぇ。http://thewhuffiebank.org/
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