Merci@SunSet「<」
@MSSHOMU
ほむらが吸血鬼だったらの妄想 「ごめんなさい、まどか、ごめんなさい…」 雨が降るの あなたが、わたしの首筋に唇を添え、歯を立て、ごくんと喉を鳴らし血を吸い尽くすたびに、いつも雨が降るの とても暖かく、あっという間に蒸発する朝露の如く、危ういこの雨のしずくはあなたの目から落ちて、
2014-05-12 16:33:06
Merci@SunSet「<」
@MSSHOMU
吸い上げられる感覚と、噛み千切れた痛みよりも深い快楽の黒い幕に覆われ、ぼんやりと焦点が合わなくなった目で、わたしは雨の跡形を追うの。 きつく閉ざされた目じりから、捻られるかのように流れ出すそれは、とても透明で、でも、やはり、雨と呼ぶには暖かすぎて、 なんだか、血を流してるみたい
2014-05-12 16:33:25
Merci@SunSet「<」
@MSSHOMU
だねぇって。 そんな馬鹿馬鹿しいことを考えながら、手探りでわたしがそれを拭おうとすると、ほむらちゃんの目が ぱちりと開かれたの。 …あっ。 目が合って、わたしは少し戸惑うの。 だって、一瞬とはいえ、とてもいけないことを考えてしまったから。えっとね、怒らないでね? ほむらちゃんは
2014-05-12 16:33:58
Merci@SunSet「<」
@MSSHOMU
わたしにとても甘いから、きっと言っても怒らないと思うけど、こんなこと思うのはきっといけないと思うんだ。 わたしと目が合ったときのほむらちゃんの顔。 わたしの血を吸っているという事実による苦悩、後悔、罪責感に涙を流しながらも、それでも無我夢中になって吸って味わって溺れて、
2014-05-12 16:34:11