殺伐と愛しあうライベルbot企画まとめ(完全版)
(前もそうだった。初めて『俺』を見失った時、俺は足元が揺らぐ思いがした。今と同じぐらい、混乱していたんだ。そしてその恐怖を、言葉にしないままにあいつにぶつけたんだ。)
2014-12-29 22:08:18(こいつと面と向かって話すのは久しぶりだ。努めて自然に、なんでも無いことのように話さなければ。) 「……そうだな。」 (ベルトルトも同じことを考えているのだろう。最初は驚いたような顔をしたが、すぐに表情を取り繕った。) 「思いつかないなあ。」
2014-12-29 22:55:12(困ったように笑っている。ああ、お前は何にも変わらないんだな。) 「本当か?」 「うん。」 「もしもほんとに何もないなら……。明日、俺のわがままを聞いてくれるか?」
2014-12-29 23:06:22「いいけど、僕に出来ることなん、て……。」 (ベルトルトの表情が見る間に固まってゆく。きっと違うことを連想しているんだ。) 「いや、いいよ。どこに行けばいい?」 「いつもの倉庫に。」 「っ、わかったよ……。」
2014-12-29 23:17:44(あの日、好きに抱けばいいと言ったのは僕なのに、こんなに後悔するなんて。) (それでも、こうして彼を待っている辺り、僕も大概だな……。)
2014-12-30 18:21:51(ライナーが隣に座ってから、何も話さない。触れてもこない。ただ、怖い顔をしてランプを見つめている。) 「ら、ライナー。」 「なんだ。」 「そろそろ、君のわがままを聞いても良い時間なんじゃないかな……。」 「そうだな。」
2014-12-30 18:59:30「今までお前は散々俺の言葉を否定してきた。俺はそのたびに『そんなことは無い。』ってずっと思っていた。でも、強く言い返せなかったんだ。だから、お前の言葉の意味を考えてたんだ。……あの日から、ずっと。」
2014-12-30 20:12:17「俺たちが、ただの人間で、ただの同期で、もしそんな関係だったら、こうはならなかった。俺もお前も、互いを選ぶことは無かった。そう言いたいんだろ?」
2014-12-30 20:24:11「今までお前の心も体も散々踏みにじってきた。そんな俺に、今さらこんなことを言われたくないことぐらいわかってる。でも……言葉にしなければならないと思ったんだ。」
2014-12-30 20:50:44