羽仁五郎botさんgorohaniの「歴史はほっておいても進歩すると考えているのは、歴史を知らない人びとである。ほっておけば過去がいつまでも現在を支配し、現在から未来への進歩のみちは開かれない。」
40年ぶりに見る日本は、残念ながら僕が本に書いてきたとおりになってしまっている。だから僕は雑司ヶ谷の土の中からときどきつぶやくことにした。『Aus der Kett,die uns entehrt; Schmieden wir ein blitzend Schwert.―我らを辱める鉄の鎖から、我らは輝く剣を鍛える―』
歴史はほっておいても進歩すると考えているのは、歴史を知らない人びとである。ほっておけば過去がいつまでも現在を支配し、現在から未来への進歩のみちは開かれない。歴史上のあらゆる進歩が、常にこれを非合法として禁止しようとする力に対する抵抗を通じてのみ、実現された事実がこれを立証している
2014-05-17 18:53:45もちろん、われわれは合法の手段をつくすのである。しかし、あらゆる合法の手段をつくしても目的が実現されなかったとき、はい、それまでよ、といってあきらめることのできない目的もある。それが歴史である。
2014-05-17 18:53:56そしてこの歴史の進歩は、歴史の人間性は、われわれがあらゆる合法の手段をうばわれたときに、われわれが非合法の手段にうったえなければならないことの確信をあたえるのだ。そのとき、あくまで合法の手段をつくさなければ、非合法の確信は生まれてくるものではない。
2014-05-17 18:54:09ナチスの独裁も、東条政権などの日本のファシズムの独裁も、すべて法律によって成立し進行していた。「どんな場合にも法律は守らねばならない」という論理では、ナチスの残虐や東条政権のファシズムに抵抗することはできなかった。この事実を忘れてはならない。
2014-05-17 18:54:30「大人しくしていればひどいことはならない」これは全くの間違いだ。アウシュビッツで死んだ400万のユダヤ人達は、武装蜂起など計画せず、ヒトラーの言うままにみな大人しくアウシュビッツに入れられ、殺された。「大人しくなんかしていたら殺されてしまう」のが、現在の独占資本の段階の本質なのだ
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